どうもたんたん(@tantan4423)です。
5年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
先日以下のようなツイートをしました。
潜在看護師や介護士を現場に動員して欲しいという思惑がありますが、これはっきり言って「自己犠牲を求めている」という事ですからね
命の保証もできない中で結構無責任な要請だと思います
人の善意や使命感や責任感につけ込んで悪質だと看護師協会の動きを見て感じました。
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) April 11, 2020
潜在看護師や介護士を現場に動員して欲しいという思惑がありますが、これはっきり言って「自己犠牲を求めている」という事ですからね
命の保証もできない中で結構無責任な要請だと思います
人の善意や使命感や責任感につけ込んで悪質だと看護師協会の動きを見て感じました。
今回は上記のツイートに関して解説していきたいと思います。
相当な国の制度の改変や給料向上がない限りは難しいと思っています。
業界の意には反する現実があります。
この記事の目次
潜在介護士とはなんなのか?
潜在保育士というのは結構メディアに取り上げられて大きな社会問題になっています。
保育士だけではなくて介護士も多くの潜在的人材がいます。
・結婚や出産や育児を理由に介護士の仕事を辞めてしまった
・経済的な理由で収入の高い仕事に転職した元介護士
・現場経験はないけど介護福祉士や初任者研修の資格を持っている人
これらの人が現在介護現場に働かずにいます。
その数は膨大で現在介護士をしている数より多いのではないか?と思います。
それほど介護士という仕事の入れ替わりは激しいです。
本当にもったいない話です。
現場での経験や知識があるので教育的コストが低いですし、貴重な人材です。
現状の潜在介護士はどれぐらい現場に復帰したいのか?
潜在介護士を対象にした調査が2018年に行われました。
現在の就業状況を聞いたところ、「何の仕事にも就いていない」と応えた人が少なくなかった。介護職の経験がある人で40.9%、経験のない人で36.3%。また、現在働いている人に職業を尋ねると「専業主婦」が最も多かった。このため日本総研は、「潜在人材」には結婚や出産などで離職した女性が多いと分析している。
「潜在人材」に介護職として働きたいか問うと、「働きたくない」が半数以上にのぼっていた。ただし、「すぐにでも働きたい」「いつか働きたい」という人もいる。経験ありが47.3%、なしが35.6%だった。性・年齢別にみていくと、30代以下では男女ともに就業意向を持つ割合が5割超となっている。60代の男性の29.2%が「すぐ・いつか働きたい」と答えており、高齢層に関心を持つ人がいることもわかった。
「潜在介護士は現在何をやっているか?」という疑問に対して、介護職の経験がある人で40.9%、経験のない人で36.3%が、現在は何も仕事はしていないとのことです。
現在介護の仕事をしていない人の場合、他の仕事についているひとは6割程度しかおらず、残りは皆単純に働いていないという結果です。
個人的にこの結果は意外なものでした。
でもそれでも半分以上の人が他職種に流れていることにもなります。
この現在働いていない人の多くは専業主婦とのことです。
確かに以前の職場の同僚でも結婚を機に専業主婦になった人は多いです。
非常に日本的な感じですけど、共働きをするに当たって介護業界を選んでいたのか?というのは非常に気になります。
でもこのデータでは復帰したいという意見もあったので、大いに期待することができます。

潜在介護士が現場に復帰しない理由

ここでは潜在介護士が介護現場に復帰しない理由を解説していきます。
理由としては以下の通りです。
・現在の仕事の収入より下がってしまうから
・不規則なシフトが不都合
・コロナウイルスの影響でリスクの大きさを感じている
それでは解説していきます。
現在の仕事の収入より下がってしまうから
僕の知り合いの他職種に転職した元介護士の方と話すことがありますけど、以前よりも収入を上げた人は多いです。
そんな人が給料を下げるというリスクを負ってまで介護業界に戻ることはなかなか考えづらいです。
お金を理由に介護士を退職した人は仕事においてお金を大事にしています。
収入が下がってしまうことはその分生活におけるリスクが高くなってしまいます。
・今の家の家賃を払うのが苦しくなる
・人生設計に大きな支障をきたす
・結婚や子育てに対する見通しが外れてしまう
今現在の仕事に満足する人はわざわざ転職する必要ないです。
ましてや年収が下がる転職をする人は、リストラや倒産がない限りはしません。
お金を理由に転職した人は基本的に介護職に戻ることは考えづらいです。

不規則なシフトで家庭のことが厳かになると思っているから
先ほど専業主婦になった人結構多い話をしましたけど、現場に戻って不規則な勤務をするとは考えられません。
それなら扶養の範囲に入ったほうがいいみたいなこともあります。
共働きで不規則な働き方をするには生活の形態を大きく変える必要がありますし、現状そこまで困ってない人は帰ってくることはないと思います。
もちろんシフト固定みたいな働き方もできるので復帰しやすいです。
でもそれ以上に無理して働いて家のことをするのは大変ではあるんですよね。
個人的には家のことをしたい人はシフト固定で高い時給で最低限度の出勤で抑えたほうがいいと思っています。
そういう意味では派遣は非常にオススメです。

コロナウイルスの影響でリスクの大きさを痛感した
これはここ最近の考え方ですけど、コロナウイルスによって働き方における考え方は大きく変わりました。
「自分を守るためにはリスクの低い仕事をする」ということが大事ということです。
多くの介護士や医療従事者が死の危険もある感染症の危険にさらされています。
その状況で「介護士に戻りたい」という思いを打ち砕かれた人も多いです。
現在介護士として働いている人も「リモートのある仕事をしたい」と思っている人も多いです。
そんなリスクのある仕事をしているのに、不規則で低賃金というのは潜在介護士は今まで以上に戻りたくないと思います。
こればかりは時代の流れによりもので仕方ないと思います。

潜在介護士に現場復帰してもらうためにはお金です
「潜在介護士に現場復帰して欲しい」というのは介護現場からしたら切実な願いです。
しかし現実的には厳しいと思います。
少なからず今の現状から変化することで状況も変わってくると思います。
収入を理由に介護職を離れた人は介護職の収入が上がって今の仕事より高くなれば戻ってくる可能性もあります。
「お金で動くなんて介護士失格」と思う人もいますけど、現実問題世の中お金です。
お金が潤っていない業界は人手不足になりやすいですし、どんどん衰退していきます。
業界の質は中の人間の優秀さだけではなくて数を揃えられるのか?ということに尽きます。
高い年収が潜在介護士を現場に戻してくれます。

一回離れた人材を復帰させるのは困難です
個人的にはお金以外の物で潜在介護士を現場に戻すのは難しいと思います。
それほど多くの人がお金をモチベーションに労働をしています。
お金がないことで大きなストレスに変わりますし、ストレスで人間関係が破綻するところを多くみてきています。
介護士の労働環境の悪さや人間関係の問題はお金に起因しているのではないか?と思います。
そういう現場にお金なしで復帰するのははっきり言って難しいです。
逆にお金なしで現場復帰してくれると思っているのは、大きな勘違いです。
お金がないならその分の労働量を少なくするとか、シフトに融通を利かせるということをすべきです。
今の崩壊した現場に人を戻したところですぐ離れていきます。
そもそも今いる人材を大事できない時点で戻ってくる人がかわいそうです。
戻ってくる人の不安を潰せないと人材は離れていきますし、帰ってこないです。
そういう施設はたくさんあります。
戻る場合は介護士を大切にしてくれる施設を探すことが大事です。
以下の記事はその時の参考になると思います。

現場復帰した人は施設選びに時間を使おう
介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ
・潜在介護士は多いけど、戻ることは期待できない
・何故離れたのか?ということを考察して要因を解消しないといけない
・一番の対策方法はお金
・復帰したいけど不安材料が多い
潜在介護の復帰も大事ですけど、いかに離職させないような経営の方が大事です。
潜在介護士がここまで多いのも大きな問題ですし、何かしら介護士という仕事に不安があるのでしょう。
その問題を解決せずに人を集めるのはきてくれる人にも失礼です。
でも中には介護士のことをしっかり考えて運営している施設もあります。
そういう施設を探し当てれば復帰後も心地よく働けると思います。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。