どうもたんたん(@tantan4423)です。
5年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
最近よく耳に聞く「やりがいの搾取」
数年前に社会的現象を起こしたテレビドラマ『逃げ恥』が記憶に正しいと思います。
商店街の催しを無償でするように地域の人に言われた時に主人公のみくりちゃんが「やりがいの搾取です」と言った言葉が反響を呼びました。
実際に介護現場においても多くのやりがいの搾取が存在しています。
今回はその事案とそうなった時にどう対処するのか?いかに防いでいくか?について書いていきたいと思っています。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
介護士不足を実感している事業所は6割を超える

多くの事業所が人手不足で悩まされています。
介護士が不足している。介護労働実態調査(平成29年度)によると、介護職員に「不足感がある」と答えた事業者は66.6%という驚異の数字を出しています。
僕自身も介護士として働いて感じるのは「もう少し人手がいたらいいケアができるし、みんな余裕を持って働けるな」ということです。
多くの事業所がそれを自覚した上で改善ができずにどんどん離職者が増えているのが現状のようです。

労働力不足の原因は低すぎる賃金である
労働力不足という言葉は経営者にとって困ったことでも、労働者からしたらありがたいことです。
というのも人手不足ということはその分、今働いている介護士の価値が上がることなので逆に賃金が上がるのが普通の現象です。
なので人手不足といっても賃金が高くなればその分人がまた集まりやすくなるのでお互いが美味しい状況になるはずです。
しかし介護施設側の求人に提示する賃金が低すぎるので人が集まらないという状況です。

賃上げできない介護施設は人手が集まらない
介護施設の中には自分たちが求人に提示している給料が「普通の価格」だと思っている施設があります。
しかし実際に人が集まっていないということは価格が低いということを意味しています。
逆に其の事実は分かってはいけるけど「補助金が少ない」という問題によって簡単に給料を上げられる状況ではない施設も多いです。
そういう意味でも介護士の待遇改善は行なっていくべきだし、それと同時に最低賃金を引き上げて施設からの搾取を減らす方向にいった方がいいと思います。

他職種との競争に勝てない
他産業と比べて労働条件が良くないから労働者が集まらないことが明らかなわけであって、そこはもっと国や施設が努力する部分だと思います。
中途半端な補助金を渡して介護保険で行動を縛っているのは流石に悪質だと考えていいと思います。
- 給料が低い
- 重労働
- ハラスメントを受ける可能性が高い
という状況で逆に辞めずに働いている人は本当に貴重で珍しい存在ということを考えた方がいいと思います。
新人とかすぐ辞めてしまいますからね。
そこらへんの理由を考えて解決しないといつまでたっても人手不足から脱却するのは難しいのではないか?と思っています。

介護士に起こり得るやりがいの搾取

ここまで介護施設や介護士を取り巻いている状況について書きました。
ここからは具体的にどのような問題があって、介護士個人としてどのようにして解決していくのか?ということを書いていきます。
実際に搾取されていると感じる出来事
僕が実際に介護現場で働いている時に感じた介護士が搾取されていると感じたのが
- 地域や施設内のイベントに強制出勤させられる
- 強制出勤された上で無給で働かされる
- ゲスト様に問題が起こると定時では帰れない
- 薄月給で働かされる
- 人手不足なので一人にかかる負担は上がるけど対価が支払われない
みたいな事があります。
よくよく考えると普通にブラックです。
簡単に言ってしまえば、お金を職員に全然落とせないということですね

国の関与が大きい仕事で低賃金なので努力で解消できない
他職種と比べても明らかに収入が低い仕事で国の関与が多い仕事なので、国から舐められているという事なんですよね。
もちろん介護の仕事の給料を上げるためには国民の社会五章の負担を大きくするのも効果的です。
入居者から大きなお金をもらえるビジネスシステムを容認する事です。
しかしそれができていれば介護士の給料はこんなに低くないんですよね。

お金の面で介護士になりたいけどならない人もいる
お金の事ばっかり言っていますけど、実際にいくら労働量が増えたとしてもその分給料に反映されていれば誰も搾取されているとは感じないですよね。
実際に介護士の離職率が高いですし、地元の専門学校の介護の学科は年々生徒が減っています。
「介護は割に合わない」「搾取される」という事がバレてきているかもしれないですね。
もちろん少子化の影響で新しい働き手が減ったという事もありますが。
僕も介護の仕事をしていると理不尽な場面(主にお金に関して)を見てきました。
そういう介護士になったからといって諦めるのはもったいないと思っています。

実際に僕は今現在搾取されていると感じずに心地よく働く事ができています。
そのために僕が現在行っている搾取されないための行動を軽く紹介していきたいと思っています。
介護士が「やりがいの搾取」されないためにするべき事

介護士はやりがいの搾取にあってしまいやすいのは前項で書いたのですけど、だからと言って「介護士は辞めたほうがいい」と思ってしまうのはなんか報われないですよね。
介護士の悪質な環境はなかなかどうしようもない
多くの介護士さんが仕事は好きなのに給料が低かったり、理不尽な対応をされるのが嫌で辞めてしまうんですよね。
もちろんその流れのなかで彼らは悪くないと思っています。
- 国の政策の悪さ
- 施設側の待遇改善や業務改善の悪さ
この二つが主な原因になってしまう事が多いのですけど、僕ら労働者からしたらそんな事は全く関係ないんですよね。
国や施設の不手際の尻拭いをする意味はない
国や施設の不手際の尻拭いをする義務なんてないですし、職員を雑に扱う施設はどんどん辞めてしまって潰れてしまえば世の中のためだと思っています。
でも介護士の仕事はしたい人からしたらそれは辛い選択である事には変わらないです。
なので僕が実際に職場にいる時にやっている事を簡単にまとめて参考にしていただければ嬉しいと思っています。
- 時間内で帰る姿勢は崩さない▶︎仕事が終わっていないのは業務の配分の悪いと思う
- それでも残業するならしっかり残業代を請求する▶︎労働者の権利。拒否されたら労基に行く覚悟を持つ
- 必要以上の働きをしない▶︎頑張っても頑張らなくても給料が同じなら少ない労力で稼いだほうがいい
- 夜勤専属という働き方をする▶︎夜勤のほうが稼げるし、面倒くさい人間と関わる機会が少ない
これだけを見てしまうと不真面目な人間にしか見えないのですけど、僕は介護の仕事に関しては「お金を稼ぐ手段」として割り切っています。

介護士をしていると一般的な感覚のズレが出てくる
一般的な仕事では普通の感覚だと思いますけど、介護の仕事ではホスピタリティーな心が求められすぎていてお金のことばかり考えるのは悪い事だと考えている介護士の方は多いです。
その気持ちの隙をついて「やりがいの搾取」をしてきます。
少しは不真面目になる事が心地よく業務をするために大切な事だと思っています。
なかなか簡単にできない事だとは思うのですけど、職場と心理的に距離をとる事は意識してみてもいいと思っています。
介護派遣として働く事によって「やりがいの搾取」から身を守る事ができる

夜勤専属で介護派遣という立場なら自分を守ってくれている対象が資金力のある派遣会社にです。
なので地盤が弱い介護施設に務めるより自分の理想の働き方を叶える事ができると思っています。
個人的に夜勤専属の介護派遣として働いてよかったと思っている事は
- 夜勤だけすればいいので不規則な勤務に悩まされない
- 残業は基本ないし残業しても絶対に残業申請できる
- 人手不足で夜勤専属なので単価が高いので正社員よりもらっている
まさに搾取とは無関係の働き方を実現する事ができています。
夜勤専属の派遣は本当にオススメだと思っています。
ちなみに介護の夜勤の仕事内容に関しては別の記事に書いてあります

介護派遣として働く事が搾取される事から逃れられる有効な手段だと思っています。
正社員と比べて大きな責任を背負う事もないので精神的に楽に働ける事が多いです。
転職をして福利厚生や収入を上げて自由時間を増やしていこう
介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

同調圧力に負けずに自分の権利を主張しよう
もちろん今いる介護士全員派遣になる事は難しいと思います。
家庭のある人もいますし、正社員はやっぱりボーナスや家賃補助などのお金の部分で美味しいところもあります。
世間体的にも正社員が聞こえはいいですからね。
そういう人たちでも最初の方であげたように少し不真面目になってもいいと思っています。
労働者には権利があります。理不尽な思いをしているのならその思いを伝えたりする事ができます。
今は人手不足なので基本的に労働者の方が強いと思っています。
そのいいところを生かして自分のライフスタイルにあった生活を手に入れて搾取されない働き方を実現して欲しいと思っています。
結局最初の職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。
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