どうもたんたん(@tantan4423)です。
介護現場で経験したことを生かして当サイトを運営しています。
今回は高齢化が進む日本においてこれから増加するであろう「認知症の方の対応」について考えていきたいとも思います。
僕が経験したその中でも「認知症対応」というのは非常に難しいと感じています。
「認知症対応には正解がない」と言われていますし、介護現場での認知症に関わる問題も存在しています。
この記事ではその問題の面についてフォーカスして書いていきます。
最初に「綺麗事で認知症対応するのは危険」ということだけ伝えていきたいと思います。
認知症対応の問題について別の視点で書いている記事もありますので、ぜひ読んでみてください。
この記事の目次
認知症の対応する側への負担が大きすぎる問題

これから先認知症患者は増えていくと言われていて、介護をする側の負担は年々増していくものだと思います。
最近は社会問題にもなっている
近年、認知症の方による交通事故や暴力事件など社会問題になっています。
これからも認知症患者による事件はどんどん増えていくと思います。
認知症患者が運転する車が子供を轢いてしまうという事件は記憶に新しいと思います。
こういう問題に対して「認知症だから仕方ない」と言っていては、多くの人の人権が奪われることにもなります。

綺麗事抜きで考える問題である
僕自身も仕事で多くの認知症患者との関わってきて病気への理解を深めて、関わっています。
それでも自分の想像以上の行動に出てくるのが認知症患者です
今回書いていきたいのは「人格の尊重」とかそういう話ではないです。
人権の尊重に傾きすぎたあげく介護職員が搾取されているというケースは結構多いです。
あまり表に出ていないだけで多くの認知症対応する人が認知症の方から暴力や暴言やセクハラなどの被害を受けています。
しかし「認知症だから…」と問題を無かったことにされている人も多いです。
認知症介護のために多くの人が危険に晒されている
現実問題綺麗事だけでは済まされない現実があります。
「人格の尊重」とか言っているけど、一人の人格の尊重のために多くの介護士や一般人の命の危険が脅かされています。
これに関しては家族や介護士がなんとかできるものではないです。
介護施設でのトラブルや傷害事件に関しては施設側の対応が悪いことが多いです。
- 暴力行為が目立つ入居者やその家族に注意喚起したり退所される対応をしない
- しっかりした調査をせずに定員を埋めるために問題のある高齢者を受け入れる
- 家族に対して下手に出ていて対等な関係ではない
実際に僕のいた施設でも利用者側のセクハラがありましたが、施設によって被害者は泣き寝入りさせたみたいなこともありました。

犠牲が前提の介護は見直す必要がある
介護士側の対応が悪いこともたまにあります。
大体が利用者が予想外すぎる行動をした場合か施設側のリスクマネジメントが欠けていることが多いです。
一人の認知症患者を守るための周りの人が被るリスクが多いという問題があります。
介護士は仕事でやっているので全然大丈夫なのではあるけど、そのリスクを下げる役割を持っている施設側が機能していないケースが結構多いです。

利用する側と施設や職員とのパワーバランスが悪い
お金を払ってもらっている立場から意見が言えなくて、他の職員や利用者へのリスクを被っていることが結構見られます。
施設という立場上、職員と利用者さんをたくさん抱えているので一番リスクの少ない方法を取っていくべきです。
一人一人の人格を尊重したかったらグループホームみたいに少人数の利用者を募って個別的に介護ができた方がいいと思っています。
結局民営化して利益を追求するので、多くのお客を集める。
そこにコストカット的な意味やそもそもの介護士不足で充実なサービスが提供できないのは当たり前だと思います。
多くの認知症患者に関する事件や、個別の尊厳という問題は施設や、介護保険を運用する国に問題があると思ってはしまいます。

介護職員を守れる仕組みを作らないと認知症介護は破綻する
綺麗事を語る前に仕組み作りをしっかりするべきだと思っています。
同時に親の介護に関してはどんどん施設に任せるべきだと思います。
自分の親だから充実させた支援をして欲しい気持ちもわかります。
他の入居者や介護士自体がいなくなったら更に酷くなってしまうので相当なことがない限りはクレームとかを入れすぎるのはよくないです。
施設側もそういう家族に関しては出禁を出すなどの対応をした方がいいかもしれないです。
職員を守る仕組みを作らないと職員の離職の要因になって結果的に支援を受けられない方も増える可能性も高いです。
介護士が認知症対応する時に必要な意識

奉仕の心はない方がいい
介護士には奉仕の心が大事みたいだと思われていますけど、僕の場合はお金を稼ぐ手段として考えている側面が強いです。
もちろん満足のいく給料をもらっているのでそれに似合った分の専門性を活かしたケアをしているつもりです。
サービスを売るのでその価値を金額化するのは難しいので、安い給料なのに頑張ってしまう人が多いです。
僕自身も経験が少ない時はまずはスキルを現場で身につけるためにお金のことはあまり考えずにがむしゃらに働いていました。
スキルがついてどこの施設でもある程度できるようになってから、給料に似合わない労働はしないと思うようになりました。

「あくまで仕事」ぐらいの意識の方が良かったする
介護の仕事は好きではあるのですけど、それよりも家にいてブログを書いたり好きな人とあったり睡眠時間の充実の方が大事だと思っただけです。
「介護士は全てを仕事に捧げるのが当たり前」と結構思っている介護士が多いです。
まずは自分自身が雇われている立場ということと、お金をもらうために頑張っているとううことをもっと自覚するべきなのではないか?と僕は思っています。

介護を綺麗事で語るのはいいけど、もうそう次元ではない
もちろん命を預かっている責任はあるけど、そこまで過大視しなくてもいいと思っています。
- 各利用者のケアプランの作成の協力
- 月の各利用者の記録のまとめ
- 委員会活動
- 研修への参加の強制
直接利用者様に関わってくることではないので、そんなに優先させてすることではないです。
介護をする側の人数を揃えないと街で事件を起こす老人は増える一方だし、困る人が多くなってしまう現実があります。
逆に上に書いたことが苦痛で介護職を辞めた人は結構います。
それを「利用者様のため」と綺麗事をいって現状を解決しない姿勢はどうかなと思います。
介護施設・職員の不足は治安の悪化にもつながる
介護施設は在宅介護している家族を救うシステムです。
在宅介護で無理心中したり、ストレスから過ちを起こしてしまわないようにするのがまず最初です。
冒頭の話に戻るけど、犯罪を起こす認知症患者が街に解き放たれていること時点、介護施設が足りていない現実だと思っています。
そしてその箱を作るための介護士の数は足りないところか、過酷な労働や安い給料によってどんどん離脱しています。
介護士の処遇改善はどんどんこれから行われていくと思う。介護処遇も一応上がっている。月8万アップの法案も出ているぐらいです。

これを機に介護士不足が解消されたらいいなと思っています。
さいごに・・・

もちろん社会的に大事な仕事をしているのはわかっています。
しかし施設と一緒に心中するぐらいの覚悟はしなくてもいいと思います。
人手が揃っていないいないのに「尊厳の保持」とかいって無理難題を押し付けられるのはきついです。
まず労働環境を整えた上でステップアップしていくべきだと最後に言って終わりたいと思います。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
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