介護士のスキル向上

【まとめ】介護士が喀痰吸引や胃ろうの支援をする際に留意しておきたいこと

 

どうもたんたん(@tantan4423)です。

5年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。

最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。

その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。

今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをしています。

でも時期には現場復帰するつもりです。

かいご畑で実務者研修の資格を無料で取得して国家資格である介護福祉士を取得するつもりです。

かいご畑に関しても詳しく解説している記事がありますので良かったら読んでみてください。

【完全版】『かいご畑』の口コミ・評判・メリット・デメリット・活用方法をまとめて解説このページでは「かいご畑」を利用するメリット・デメリット・口コミなどを細かくまとめています。是非じっくり読んでより良い介護士転職に活用してください。...

私は以前介護士が医療行為(吸引や胃ろうの管理)ができる資格を手に入れるための研修に今参加しました。

毎週木曜日はその研修に行って勉強をするのですけど、ただ単に話を聞くだけだと勿体無いような気がします。

なので簡潔に書いて皆様に共有するとともに、自分の勉強として書いていきたいと思います。

いろんな話を聞いたけど、その中で大切な事や基本的なことをできるだけ噛み砕いて書いていきたいです。

※介護士の転職に関して悩んでいる方は、【保存版】『介護士の転職基礎』の完全ロードマップ【全部無料です】をご活用ください。

医療行為である胃瘻と吸引行為を介護士がするケースが増えている

多分医療行為をするような現場にいない人だと胃ろうや吸引が何のことか分からないと思うのですので簡単に書いていくと

胃ろうとは胃に穴を開けチューブで栄養を入れる医療行為のことです。

口からご飯が食べることができない人の延命治療としてあります。

吸引は知っている人が多いとは思いますけど歯医者で医療するときに唾を吸い込むやつです。

医療関係の仕事をしている人しかすることができなかったのです。

制度の改定によって介護職も研修を受ければすることができるようになりました。

介護施設はいつも看護婦さんがいるわけでもなく、介護職だけで対応しないといけない場面もあります。

なので制度の改定で介護職も少しの医療行為が認められたので臨機応変に対応できるようになりました。

吸引と胃瘻は命に大きく関わる行為である

 

 

今回は基本的に理念や概念的な部分です。研修も後半になると実践も入ってきます。

今の段階は気持ちの持ち方を知る的な意味のものだと勝手に解釈しています。

実際に医療行為をするということは対象者の命を自分の手に委ねられているということでもあります。

もし自分の医療行為によって誰かが亡くなってもいけないし、捕まってしまいます。

そういうことがないように意識の面からしっかり基礎を作ろうというのが今回の研修の目的でもあります。

喀痰吸引や胃瘻は尊厳の「尊厳の保持」の意識を持って責任を持って行う

 

 

介護保険法という、今の介護の全てと言ってもいいぐらい大切にされている法律があります。

一番最初の章で尊厳の保持について書かれています。

日本国憲法の【生存権】のなかで書かれているものをさらに掘り下げた感じになっています。

ちなみに尊厳の保持として僕たち介護職が大事にすべきこととして、大きく分けて三つあり

  • 自己決定の尊重(自分の意思で受けるサービスを受ける権利が保障されている)
  • 継続性の尊重(年寄りは環境の変化に対応しづらいから環境を変えすぎない)
  • 残存機能の生かす(やれることはやって頂く)

ということになります。

忠実に守れている施設なんて基本的に存在はしないと思う。

どこの施設も人材不足で日々の業務を回すことに精一杯でなかなか利用者さんに目がいかないという人も多いような気がする。

頭に入れているかいないかによって対応の仕方は凄く変わってくる。

 単純に介護の目的である尊厳の保持へのリテラシーが足りていない状態であることも分かる。

看取りケアでも尊厳の保持は第一に考えるべき問題だと思っています。

介護職員が看取りケアで「泣くな!」というのは間違いであるこのページでは実際に何度も多くの高齢者の命を看取ってきた現役介護士が「看取り介護(終末期)」の対応や考え方についてまとめたものです。是非参考にしてみてください。...

入居者様のニーズと要求が違うことがあることを把握する

 

 

例えばアルコール依存症の方がおられたときにその人が「お酒くれ」という要求をしたとします。

「お酒くれ」が要求になるのですけど、施設としてはその人に苦しい思いをせずに暮らして欲しいという家族やその方の将来へのニーズに応えないといけません。

たとえその人がお酒がほしいという思いがあってもお酒を飲むことによってその人の不利益を被るのが分かる場合にはその要求を断らなければなりません。

意志もあるけど、その人が本当に何を欲しているということを考えて介護しなければいけないです。

僕個人としては、分からなくもないですけどいい年になって人にいろんなことを制限されることは嫌です。

いろんな制限によって得られた命に価値があるのかという疑問を払拭することが出来ません。

これは延命治療についてもいえることなんだけど、第三者がその人の人生を左右することを決めること自体人間としてどうなのかと思います。

例えば元気な時に延命治療は望まないと宣言しても家族の以降で延命される人はニーズを満たされているのか疑問になります。

そもそもニーズなんて自分で発信したことによって初めて分かるわけだし、お酒が飲みたい人にお酒を取り上げることが幸せにつながるかも疑問に感じてしまいます。

望まない医療行為を行われないために元気なときに意思表示することが大事

 

 

介護されるようになってからじゃ基本的に遅いと思ってはいます。

介護施設は重度な利用者さんが主に受け入れられてきている現状もあってニーズを知るということが難しいということもあります。

介護者もその人が何を望んでいるかを分かりにくすぎると、望まない介護を知らないうちに行なってしまうリスクだってあります。

そういう意味でも元気なときにこそ自分の意志を周囲に言うことがいいような気がします。

もちろん僕ら介護者もプロとして精一杯良い生活を送っていただくように、最善は尽くします。

それでも自分の意志をあらかじめ伝えてくれれば質の高いサービスの提供にも繋がります。

自分の最後や誰かの世話無しで生きていけなくなった時にどうしたいかを考えてほしいと思います。