どうもたんたん(@tantan4423)です。
昨年まで介護士として現場で働いていたのですが、出版を機に独立して現在はフリーランスとして活動しています。
今回は実際に介護現場で働いていて大変だと感じていた「利用者様の家族とのコミュニケーション」について解説していきます。
実際に今でも家族とのコミュニケーションに関して悩んでいる人は多いので是非参考にしていただけると嬉しいです。
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この記事の目次
介護士と利用者家族様との人間関係が悪化する理由

それでは最初に「家族との人間関係が悪くなる要因」に関して解説していきたいです。
この家族との人間関係の悪化に関しては誰にでも理不尽に起こりうる問題です。
大事なのは原因を把握して対処をしていくことです。
ちなみに僕自身も実際に起こったことのある問題で何度も痛い目をみてきました。
- 介護士個人のスキルや人間性の問題
- 利用者家族様の心理的な問題
- 介護施設の対応の問題
1、介護士のスキルや人間性の問題
一つ目は「介護士のスキルや人間性」の問題です。
自分の力不足や相手との相性の問題で、解決できる問題と解決できない問題があります。
1−1:介護士のスキルや知識が浅くて信用できない
介護士のスキルや知識が浅いことを家族に悟られてしまうと、信用してくれなくなってしまいます。
- 利用者の解決したい生活の問題が数ヶ月経過しても解決されていない
- 面会の際に困ったことを聞いても納得できる答えをくれない
- 以前に頼んでいた事が出来ていない
みたいなことです。
中には介護施設ではどうしようもない事があるのですけど、少なからず家族様は介護士に対して期待を持っています。
期待に添う結果が出せないときは介護士に対して不信感を抱きやすいです。
1−2:介護士と利用者家族との相性が悪い
スキルや知識を持っていて頼り甲斐のある介護士でも家族との人間性の相性が悪い人だとギスギスしてしまう事があります。
- あまりコミュニケーションが得意ではない家族と、積極的なコミュニケーションをする介護士
- 介護士の雰囲気や話し方が生理的に無理だと感じる家族
- 年配の介護士とコミュニケーションを取りたい家族
みたいな感じです。
介護士も家族もいろいろな人がいるので、どうしても相性が合わないみたいな事が出てきます。
なので出来るだけ介護士が家族側に合わせるような形を取るのですけど、それでも埋められない溝というのは存在します。
結構このケースは存在します。
2、利用者家族様の心理的な問題
2つめは「利用者様の家族の心理的な問題」です。
「期待」や「不安」に関しては家族を介護施設に預けていると発生するものです。
2−1:介護士に対して大きな期待を持っている
結構多くの家族が介護施設に関して大きな期待を持っている人がいます。
自分が介護をするよりも多くのケアを受けられる可能性もありますし、親の幸せを願っての行動です。
とは言え、中には過大な期待を持って「すべてのことをしてもらえる」と思っている人もいます。
- 施設では現在行っていないサービスを希望する
- 自分の親だけ特別扱いをして欲しいという要望を伝える
- 介護施設は完璧に介護をする物だと思っている
もちろん介護施設に期待をしてくれることは嬉しいのですけど、その期待が負荷にな流ことも多いです。
また多くの期待をするからこそ、期待が外れたときに大きな怒りになってトラブルに発展する事が多いですね。
2−2:家族を施設に預けることを不安に思っている
多くの家族は介護施設に家族を預けることに関して不安に思うところもあるのです。
なので家族が施設でどのように過ごしているのか?は気になる部分なので神経質になってしまいます。
「その不安を解消するのが介護士の仕事」とか言われますけど、はっきり言ってそれは違うと思います。
自分で感じた不安は自分で解消するべきだし、介護士にできることも限界があります。
しかしこの不安が介護士と家族との人間関係の悪化に繋がるケースも多いです。
3、介護施設の対応に疑問を持っている
「介護施設の対応への疑問」に関しては介護士も利用者様の家族も抱きやすいです。
実際に僕自身も家族への対応に関して施設の対応に疑問を持ってしまうことも多かったです。
3−1:意思の疎通が曖昧
これも先ほど解説した家族側の性格的な話ではあるのですけど、施設としてどの程度家族に関わるのか?という部分が食い違う事があります。
施設として家族と関わる際には、しっかりアナウンスをする必要があります。
- 出来ることと出来ないことをしっかり伝える
- 相手にわかるように施設のルールなどを伝える
- 相手の疑問点を潰さずにサービスを始める
- 介護士に対しても具体的なルールや線引きを伝えない
結構あるトラブルとしては「介護士のしていることと施設が言っている事が違う」みたいなことです。
普段から施設と介護士がコミュニケーションをとって意思の疎通をしていれば、無駄なトラブルを避ける事ができます。
しかし施設側が家族に言っていることと介護士に言っていることが違ったり、八方美人になっているみたいな事があるとお互いが得をしないみたいな事が起こってしまいます。
現場レベルでも意思の疎通が大事ではあるのですけど、窓口業務や経営側や管理者側と現場の意思の疎通が取る事が大事だと思っています。
3−2:問題が起こった際にもみ消しを行っている
これは介護士側によくある話ですが、問題が起こった時に事を大きくしたくないということで問題をかき消すという施設の対応があります。
セクハラや暴力などの問題を家族に報告をせずにもみ消して「対応が悪かった」と言って職員の責任に押し付けることです。
これらの行為は家族からも介護職からの信頼を失墜している行為です。
後になって発覚するとトラブルが大きくなってしまい、お互いが損をする結果になってしまいます。
施設側としてはお客様を守る行為かもしれませんが、「事実を隠したまま関わる」というのは基本的にいい結果にならないです。
施設側がしっかりすることで多くの人間関係のトラブルは未然に防ぐ事ができます。

介護士と利用者家族様との人間関係問題の対策方法

『介護士と利用者家族様との人間関係の悪化の対策方法』に関しては以下のことを気にした方がいいです。
- 介護士が知識やスキルを上げて解決させる
- 相性の悪いのなら配置換えや対応する職員を変える
- 入所前に出来ることと出来ないことをしっかり伝える
- 問題が起こった際に施設で誠実に対応できる窓口を作る
それでは一つずつ解説していきます。
1、介護士が知識やスキルを磨く
1つ目は介護士がレベルアップして家族の不安を取り除けるように信頼してもらうということです。
このスキルと知識に関しては基本的な介護技術もあるのですけど
- 相手が不安に感じないようなコミュニケーション
- 相手の属性に合わせた関わり方
みたいなコミュニケーションの練度みたいなものが大きいです。
もちろんそれでも解消されないことは多いのですけど、自分の成長は相手に安心してもらえることになるのは覚えた方がいいと思います。
2、相性が悪いのなら配置換えや対応する職員を変える
2つ目は「相性の悪い家族とは関わらないようにする」ということです。
いくら知識やスキルがあっても「この介護士は生理的に無理」みたいな事が存在します。
利用者でもそのような人がいるように家族でもそういうケースは普通にあります。
出来るだけトラブルがないような配置が意識しておいて損がないです。
その辺ことは介護士側が「なんか合わないな」と思ったときに上司に相談をしてみることをオススメします。
相性の問題はなかなか解決するのは難しいですし、どうしようもない事が多いので無理は禁物だと思います。
また職場でも相性が合わなかった時にその職員を責めないようにマネジメントをする事が大事です。
ここで責めてしまうともし他の職員も合わない時に変わる事ができなくなってしまいますので。
結果的に両者が損をしないように適切な配置が大事です。

3、入所前に出来ることと出来ないことを明確に伝える
3つ目は「出来ることと出来ないことを明確に伝える」ということです。
これは利用者を受け入れる前に施設がするべきことです。
結構「どんどん要求がエスカレートしていく家族」も多いので、最初のうちに「出来ないことは出来ない」という意思を伝えるべきです。
そうすることで家族側も納得して介護を受けられますし、介護士側も安心して働く事ができます。
結構多くの施設が「なんでも困った事があれば言ってください」みたいな何でも屋みたいな雰囲気を出すので歯止めが効かなくなるのです。
何でも屋になってしまうと家族側も永遠に満たされなくなって過剰にサービスを要求することになってしまいますし、現場も疲弊してしまいます。

4、問題が起こった際に施設で誠実に対応できる窓口を作る
問題の予防としては家族側が直接職員とコミュニケーションを取らないように仲介役をおいておく事が良かったりします。
というのも介護士自体が多くの利用者のケアや日頃の業務の多さに疲弊している状態であって、なかなか家族とのコミュニケーションにリソースが割けないからです。
なので仲介役の人に家族側が伝えたいことを伝えて後に会議で決定する流れの方が良い決定ができたりします。
またクレーマーに変化する家族みたいなのもいるので、そういう人を現場で暴れさせるのは悪影響が多いのでワンクッションを置くべきです。
そして家族に不安や期待があるにしても家族の行動をある程度制限をするべきです。
「クレーム言ったらすべて介護士が叶えてくれる」みたいな状態は介護崩壊に繋がってしまうので、出来ることと出来ないことや罰則事項は設けてもいいのではないか?と思っています。

介護施設側の対応に納得いかない介護士は転職をした方がいいです
「介護施設側の対応で家族との人間関係が悪化する事がある」と解説しましたが、基本的に施設は変わってくれません。
介護士に泣き寝入りさせるようなところで働き続けても問題は解決しません。
なのでその時は転職を意識してもいいと思います。
仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
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以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

利用者の家族との人間関係は大事ですが、線引きをするべきです

今回の記事で解説した「介護士と家族の関係性が悪くなる原因と対策」は知っておくことに意味があります。
介護士ライフを送るにあたって、人間関係の衝突は避けて通れません。
その時に「今回紹介した要因のどれに当てはまるのか?」と考えて以下のような対策をしてみると人間関係も少しは楽になると思います。
また人間関係に関しては介護士同士のものも大きな負担になっています。
その辺は『介護職を辞めたくなる具体的な問題と解決策を解説します』を読んでいただければいいと思います。
人間関係の安定は介護職をする上で一番大事にするべきです。
人間関係で介護士の仕事の楽しさが変わると言っても過言ではないです。
なのでこの記事を読んで少しでも介護士の仕事のストレスを減すことができれば僕も嬉しいです。