どうもたんたん(@tantan4423)です。
先日以下のようなツイートをしました。
離職率が高くて人手不足の介護施設ほど職員に完璧な業務を求める傾向があるけど、人手不足でルーティン業務や書類仕事の量が多すぎてスキルを積み重ねる機会が少なくて人手不足でサービスが良くないみたいな事が多い
精神論でサービスの質が上がるのは思い上がりでしかないということを知って欲しい
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) August 25, 2021
離職率が高くて人手不足の介護施設ほど職員に完璧な業務を求める傾向があるけど、人手不足でルーティン業務や書類仕事の量が多すぎてスキルを積み重ねる機会が少なくて人手不足でサービスが良くないみたいな事が多い
精神論でサービスの質が上がるのは思い上がりでしかないということを知って欲しい
介護施設からしたらサービスの質を高めるために職員に頑張ってほしいと思うものです。
しかしやるべきことをしない以上、どんどん提供できる介護サービスの質が下がってしまいます。
介護の仕事が人間がする関係上、マンパワーを上げる為には環境を整える必要があります。
この記事の目次
【結論】努力できる環境を整えよう

人手不足の施設は早い結果を求めたがる
結構人手不足の施設ほど職員に対して「頑張れ!」という圧をかけているように感じられます。
それも無理なくて人手不足で厳しい状況に追い込まれているからこそ、すぐ結果が欲しいです。
しかし人材を集める資金も知名度もない(何なら悪評すらある)状況で出来る事は職員の心に訴えかけるしかないです。
こうなってしまうと介護現場は近いうちに崩壊します。
でも長い目で見て職場を育てる視点が大事です。

余裕のない介護施設は人材を育てることにリソースを割かない
良いサービスを提供する為に必要な事は以下のことです。
- 職員に自己研鑽できる時間を作る(業務改善)
- 研修や勉強会などを積極的に開催する
- 新人教育に時間を割く
- 人材や機器に投資して職員に仕事を効率化する
基本的な考えとしては職員の時間を作って、その時間に職員の能力を上げるように働きかけることが大事です。
しかし余裕がない施設の場合は逆行してしまいます。
- 人手不足のため一人当たりの業務量が増える
- 退職などで人手が減っても業務整理をせずにいなくなった人の仕事を残った職員にそのまま投げる
- 資金を人材や機材に投資せずに業務の効率化が進まない
- 研修や勉強会は「忙しい」を理由に開催されない
このようなことが続いてしまうと頑張っている職員が「馬鹿馬鹿しい」と感じて他の施設に転職してしまいます。
結果的に一人の業務量が増えてスキルアップの機会を失われてしまい、サービスの質も下がるのです。

努力できる環境を整えられる施設はサービスの質も人材の質も上がる
努力できる環境を用意せずに「頑張ってスキルアップしろ」というのは無理な話です。
介護をするのは人間ですので、一人ができる仕事量も限界がありますし、業務に追われる日々ではスキルアップの機会もどんどん失われてしまいます。
ルーティン業務には強いけど、細かな知識やコミュニケーション能力の部分が欠如してしまいます。
また、努力できる環境を整えるということをせずに休みの日に勉強会や研修会や資格取得の勉強をさせるような指示をするのは単なる搾取でしかないです。
それは職場側が人材を育てることを放棄しているようなもので、そういう施設で働いても全てを搾り取られてしまうので、そういう施設で働いている職員はすぐ転職した方が身のためです。
良い職場は職員の自己研鑽できる環境を整えられる場所です。
そもそも介護施設のサービスの質とは?

そもそも「介護サービスの質」と言いますけど、それって結構曖昧なように考えられているような気がします。
はっきり言ってしまうと職員個人の能力と施設が提供するサービスの質はイコールではありません。
個人の能力に依存する施設のサービスは安定しない
いくら個人がスキルを高めていたとしても、施設の運営方針や職員の扱い方によってその人材の能力は介護サービスに反映されないことがあります。
介護の仕事はチームで行うものであって、一人現場能力が優秀な職員がいたとしてもあくまで人間なのでその人間の管理が悪かったら戦力になりません。
またその優秀な人材が他の施設に転職したりしていなくなった場合は更にサービス悪化の恐れがあります。
結局上が優秀じゃないと下の現場の人間が優秀だとしても宝の持ち腐れになってしまいます。
介護サービスの質を担保するのは安定した人材とお金である
結局介護施設の質はその施設が多くの人材を抱えながら、人材や設備に投資できるお金を持っているのか?です。
元も子もない話ですが、結局お金です。
「介護はお金じゃない」という気持ちを持っている方もおられますが、お金を使わないと人材も集まりません。
人材が集まらないとサービスの質は低下しますし、職員のスキルを高めるような環境を作ることができません。
結局お金がない施設がしているのは職員の時間を搾取してスキルアップするように誘導するようになります。
それは人材を大事にできていない証拠です。
人材を大事にして良い仕事をしてほしいならお金を使う必要があります。

さいごに

少し短めな記事になりましたが、この記事で伝えたかったこととしては「優秀な職員が良いサービスを提供してほしいならスキルアップできる時間の確保をしよう」ということです。
その時間を確保する為には人材を集めないといけないですし、設備投資して業務の効率化を図っていく必要があります。
でも多くの施設が「お金は使いたくないし、人材獲得にお金や時間は使いたくない。しかし職員には良い仕事をしてほしい」と思っています。
しかし現実はそんなに甘くはなくて、お金ないところに良い人材もお金も集まってきません。
そして介護職員側としては職員に対して積極的に時間を作ってくれる施設で働くべきです。
というわけで今回はこれで終わります。
最後まで読んでくださりありがとうございます。