どうもたんたん(@tantan4423)です。
現在はフリーランスとして生計を立てていたのですけど、出版の関係で時間が足りなくてフリーランスになっています。
書籍は2020年の2月6日に発売していますのでもし良かったら読んでみてください。
今回は「結婚、妊娠、出産、育児を機に退職する女性の介護職員が多い理由」について書いていきます。
「そんなの当たり前な話だろ!」と思うかもしれませんが、実際に出産しても同じ場所で働けるような職場は多いです。
しかし介護の場合はライフイベントで多くの人が退職することが多いです。
別にそれが悪いことではないと最初に言っていきます。
この記事では介護業界の構造的な問題で結婚をしても続けられないということに焦点を当てて解説します。
介護職の転職をしたい理由にライフスタイルの変化がありますけど、それ以外の理由もあります。
その理由をもっと詳しく知りたい方は別の記事で解説していますので良かったら読んでみてください。

この記事の目次
介護士がライフスタイルの変化で退職しやすい理由
ライフスタイルの変化で退職しやすいのは他の職業でも同じです。
しかし介護職は遭遇数が非常に大きいと感じています。
介護職が女性が多い職場ということもあるので、結婚や妊娠を機会に退職する人を毎年見ているような気がします。
ここで言いたいのは「本当にそれだけなのか?」ということです。
介護の持っている風習や環境が女性を職場復帰することを難しくしているのではないか?と思っています。
お金が必要になって介護士の給料では不安
介護士の給料はお世辞にも高いとは言えません。

全国平均の440万円に対して『求人ボックス』の調査結果によると、正社員で303万円と100万円以上の開きがあります。
この中で結婚して子供を作ってその低い給料で生活できるのか?と言われたら疑問に関してしまいます。
また男性介護士でも結婚を機に他の職種に転職をすることがあります。
いくら介護士が素晴らしい仕事と言っても現実は厳しいです。
結婚をしたら家族を守る義務が生じるので、低い年収の介護施設で働き続けることが家族を不幸にします。
「世の中お金じゃない」という言葉がありますが、お金がないことによって起こる不幸は多いです。
介護の仕事は家族を守るために最適な仕事ではないという事実がライフスタイルの変化で離職する大きな要因だと思います。
実際に僕の尊敬した上司も家族を守るために他職種に転職してしまいました。介護への情熱を持っている方でしたが、現実は厳しいと感じました。

土日休みじゃない施設が非常に多いから(時間の融通が効かない)
介護施設はシフト制24時間体制で常に職場に人を配置しないといけない仕事です。
なので土日祝日関係なく働かないといけない仕事です。
この性質が土日祝日休みを前提として作られる世の中に適応しないのです。
保育園とかも土日保育が充実してきたといっても、実施していないところは多いですし、別料金がかかって家計を圧迫をします。
教育機関だけではなくて多くの場所も土日休み前提で営業されているところが多いので、このシフトが固定されないというのは大きな損失です。
子供が家にいるのに仕事に行くことの罪悪感を持っている人だっています。
僕も結婚して子供ができたらせめて土日は家族のために使いたいと思っています。
そう思う家庭も多いので結婚や出産をきっかけに他の職種にいく決断をするところも少なくありません。
また祝日という概念がないので年間休日が少ないケースも多いので、子育てをする人からしたら介護職は適さない部分もあります。
守るべき家族がいるのでリスクのある仕事ができない
独身の場合は自分の生活がなんとかなれば良いのですけど、結婚をするとパートナーや子供生活がかかってくるわけです。
もう自分だけの人生ではないのです。
その中で安い給料でたくさん働いて怪我や病気のリスクが大きい介護の仕事を続けるのは難しいです。
逆にその状態で仕事を続けてもし怪我をして他の仕事ができなくなってしまったら貧困まっしぐらです。
もちろん職場がその辺をしっかり考えて高い給料と安心できる労働環境に融通を利かせてくれるなら別です。
しかしそうではない場合は介護の仕事をすることが大きなリスクになってそのリスクを背負って家族を支えるのは難しいです。
その結果安定を求めて介護の仕事をやめてしまうことはあります。
これは男女関係なく起こってくることだと思っています。
中には家族がいる人に対しても「身を壊しても働け!」と理不尽な指示をして働かせる悪質な施設もあります。そういう施設は早く無くなって欲しいと思っています。

労働者は仕事に安心感を求めています
介護士と言えど労働者であるので職場に求めることは「安心感」です。
その安心を与えてくれない施設から人が離れるのは当然です。
仕事をする目的で独身の時と結婚した後は全然違います。
【独身の時の働く目的】
・社会貢献のために
・会社や仲間への貢献
・自己実現のため
【結婚した後の働く目的】
・家族を養っていくため
・家族が何不自由なく暮らすため
・お金をたくさん得たい
結婚をすると自分だけではない人生になるのでお金を求めるようになります。
別にやりがいはあればいいのですけど、それはお金よりも優先することではないです。
自分が貢献のために働いていても自分の家族すら守れないのは意味がないことです。
逆に結婚して子供もいるのに低賃金で長時間労働をしてしまうのは「親としてどうなのか?」と思います。
結婚をして守る人ができたときには、守るということを最優先になるので低賃金の仕事や拘束時間の長い仕事は辞めます。
一人の間はどう働こうといいのですけど、家庭を持ったら安定を求めるので介護職の収入面や労働環境に安心できなくなります。
やりがいや社会貢献みたいなワードが飛び交っているのですけど、結局これらのワードは労働者から搾取するために使っています。
守るべき存在がある人は搾取されていてはいけないので、安心できない介護業界から足を洗うのではないでしょうか?
介護職の社会貢献とかやりがいよりもまずは大事な人を守る行動をした上で求めて欲しいですね。そっちの方が最優先事項だと思います。
ライフスタイルの変化での退職を防ぐために介護施設ができること
ライフスタイルの変化で介護の仕事を辞めないといけない状況はしょうがないかもしれません。
しかし大事な人材が離れてしまうということは施設だけではなくて業界全体に大きな打撃を受けてしまいます。
なのでできるだけライフスタイルの変化があっても「介護業界に残りたい」と思ってくれないときついと思っています。
まずは職員の給料を上げるべき
ライフスタイルが変化するときにお金の問題が出てきます。
結婚式費用だったり、出産育児や教育費というのはなかなか莫大なものです。
教育費に関しては国からの補助金も多くあるのですけど、給料が高いということはストレスなく子供を育てられることにもつながってきます。
逆にお金がない状態で子育てをすることは大きなリスクがあると思います。
現実問題お金の問題を無視するのは不可能です。
なのでまずは介護職の給料の水準をもっと上げることが大事です。
お金の問題で仕方なく他職種に転職する人がいるのは本当にもったいない話です。
実際に介護士の給料水準では家庭を養うのは大変ですし、パートナーの収入を頼りにしてしまう側面があります。
また最悪なことを考えてもし死別や離婚をしたときに介護の仕事をしながら家庭を回していけるのか?と言われたらなかなかきついと思いますね。
なのでまずは給料の底上げが最低条件だと思っています。
「介護士の給料じゃ生活できない」があるので、介護業界を離れる人は多いです。人間関係とか理由がありますけど、給料がしっかりあれば他の人もストレスをためることなくできるのではないか?と思っていますね。

一人の職員に負担を重くしない人員配置
女性が多い職場なので妊娠中の力仕事に配慮している介護施設は多いのですけど、人手が足りないところでは配慮が行き届かないことも多いです。
実際に出産ギリギリまで産休を取らない職員もいますし、出産してすぐ現場復帰を促しているところの話も聞いたこともあります。
もちろんそういう悪質なところはごく一部の話です。
しかし介護の仕事は体力勝負みたいなところがあって、その上で人手不足なのできついものがあるのではないか?と思っています。
そもそも子供がいるとかは関係なく各職員の負担が大きすぎます。
その状態で永続的に働くこと自体が難しいです。
なのでまずは人員を揃えたり、機械などを積極的に導入して各職員の負担を少なくしていくことが大事です。
しかしそれにも施設側が潤っていないので、そこは国単位で施設にお金を潤沢に渡して欲しいと思っています。
転職をして福利厚生や収入を上げて自由時間を増やしていこう

介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
先述しましたが、派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

個人の将来を感じさせない職場は崩壊します
介護などの福祉の仕事が結構自己犠牲が求められがちですけど、もっと職員に寄らないとどんどん人はいなくなってしまいます。
特に今はどの業界も人手が不足している状態なので、他職種に簡単に流れてしまいます。
業界の発展とか利用者の笑顔より自分たちの安心や安全の方を労働者は大事にします。
それは当たり前の話です。
労働自体がお金を稼ぐ手段でしかないわけですし、そのお金や安全安心が手に入らない業界ならすぐ離れます。
介護職は需要があるのは事実ですけど、その需要と「ここで働きたいと思うのか?」ということは全く別です。
「将来必ず賃金が上がる」という話もありますけど、それは何年後なんですかね?
僕たちが40歳とかになったときになってもはっきり言って遅すぎます。
それなら介護業界の改変が来るまで他の職種でお金を手に入れることを優先します。
業界自体は将来があるとは思うのですけど、中で働いている近い将来の安心がないのが今の介護業界だと思っています。
なので個人的にはまずは自分の生活を安定させることを第一に考えて欲しいとも思っています。
そして近い将来もっと安心して働ける業界になって欲しいなと思っています。
ちなみに介護業界と言っても働く施設によって全然違ってくるので、他の施設に転職するのもいいと思います。
働く施設を変えたら一気に良くなったことは多いです。
「転職と言ってもどのエージェントがいいのか?」と思う人も多いです。
なので僕が厳選した優良なエージェントを最後に紹介して終わりたいと思います。
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