どうも現役介護士のたんたん(@tantan4423)です。
僕は現在25歳で4年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し現在は老健に勤務しています。
これからのキャリアとしては近いうちに都市部に再び戻るつもりです。
かいご畑で実務者研修の資格を無料で取得して国家資格である介護福祉士を取得するつもりです。
かいご畑に関しても詳しく解説している記事がありますので良かったら読んでみてください。

今回はインフルエンザになった人を欠勤扱いする施設は損するということについて書いていきたいと思います。
目次
インフルエンザや風邪で休んだし介護士を欠勤扱いする施設
先日以下のようなツイートをしました。
インフルエンザに有給すら与えずに欠勤扱いにする施設があるけど辞めたほうがいいよ。
施設を恨む系の介護士が「施設が止めないって来てもいいよね」と開き直って菌を撒き散らして集団感染で施設が死ぬこともあり得るので、しっかり特別休暇を与えて損のないようにした方がお互い死ななくて済むよ
— たんたん/戦略的派遣介護士 (@tantan4423) January 24, 2019
インフルエンザに有給すら与えずに欠勤扱いにする施設があるけど辞めたほうがいいよ。
施設を恨む系の介護士が「施設が止めないって来てもいいよね」と開き直って菌を撒き散らして集団感染で施設が死ぬこともあり得るので、しっかり特別休暇を与えて損のないようにした方がお互い死ななくて済むよ
よく施設勤務の介護士が「インフルエンザでの休みを欠勤扱いされた」みたいな話を聞きます。
本当に酷い話だと思うのですけど、それとは別に施設を経営側に「本当にそれで大丈夫なの?」心配になることが多いです。
このようなインフルエンザになった人間に対して酷い対応をするのは、リスクに対しての認識が低いと僕は考えています。
上記のツイートを掘り下げつつ介護職員に対する感染症への対策のあり方について徹底的に解説していきます。
欠勤扱いにすることによって大きなリスクが背負うことになる
感染症に対して欠勤扱いにする介護施設がありますけど、それはやめたほうがいいと思います。
欠勤扱いにするということによって起こるリスクとしては
- 休むのは個人の責任であって業務命令ではない
- もし出勤して感染が広がったら会社が休むように命令しなかったという事なので会社の責任になる
- 欠勤という行動を取る事で、職員に恨みを買ってしまう
- 恨みを持った職員が悪意を持って出勤して感染症を広げる
- 悪意があったとしても会社側が欠勤というスタンスなら会社が悪くなる
- もし感染症などで中の人に被害があればその保証も会社が行う
- 感染症に対して欠勤にさせない職場への転職が盛んに行われる
- 有給をとらせないことに対して職員が労基署に申告して監査が入る
という大きなデメリットがあります。
みんな欠勤だとしてしっかり受け入れて休んでくれるわけではないです。
感染症に対して欠勤というスタンスを貫くことは短期的に有給を消化させないから人件費削減になるかもしれないです。
しかし中期的に見れば感染症の拡大にも繋がりますし、長期的に職員が辞めて事業運営できないという状況になってしまいます。
全ての介護士が善人ではない
この感染症に対して欠勤という扱いをする施設は介護職員から搾取することによって成り立っている悪徳なブラック企業だと思って大丈夫です。
しかしこのような介護士に対して酷い対応をする事によって「それなら職場に行って感染症が広がってしまうのも施設の責任になるよな」って言って職場に行ってしまう職員も中にはいると思います。
欠勤扱いにするということは個人の裁量で休むか出勤するか決めることができるという事です。
もしそれで感染拡大をしたとしても「なぜ施設はこの職員に休むように言わなかったのか?」と責任の矛先は施設にいきます。
そしてこの施設が感染症に対して休むように業務命令をせずに休むなら欠勤扱いすると脅した事が明るみになってしまえば事業運営できなくなってしまいます。
感染症になったら欠勤でも休むのが当然というのはあくまで介護士の善意に甘えた行動であって中には会社に不利益を与える行動を自ら進んで行う人もいます。
そういう人が出てきたときに感染症に対して欠勤扱いする対応を常日頃している施設は追い込まれてしまいます。
施設側からしたら本当に理不尽な事なんですけど、感染症の予防という点で不十分な対応をした事にされます。
全ての介護士が心優しい善人ではないです。
人間いろんな人がいるわけなのでみんなが善人だと思って好き勝手するのは得策ではないと思います。
リスクマネジメントの意識が低い施設は淘汰されていく
今回の感染症の施設側の対応だけでなく、リスクマネジメントが下手な施設はどんどん淘汰されていくと思います。
というのも介護の仕事をしているのは人間であってその人間を蔑ろにするということは後に人手不足や不測の問題を引き起こす事に繋がります。
給料が低い介護職は給料の高い施設や他職種に転職してしまいますし、労働法の違反があれば社会的に罰則を受けてしまいます。
介護士を信用して「これぐらいならやってくれるだろう」と無茶を要求するのは大きなリスクがあります。
そういう意味では介護施設の運営は売り上げを上げたいのに、なかなか儲けられない事業でしかもちょっとしたことで職員がいなくなってしまうので割りに合わないと感じました。
それに人の命を扱っている仕事で責任も大きく、介護施設の経営なんてもの好きしかしないのではないでしょうか?
そういう意味では介護士も経営者もどんどん消耗していくので誰も得しないですよね。
経営破綻をする施設も増えていますし、国は何かしらの対策は打っていかないと2025年問題(介護士が38万人不足する)に押しつぶされてしまいそうですね。
インフルエンザにかかった人がするべき事
インフルエンザで休んで欠勤になった人の多くは自ら「インフルエンザになったので休ませてください」と言っているのではないでしょうか?
それだと職場側から「休め」という命令を引き出せずに結果自己責任として処理されてしまいます。
なのでインフルエンザにかかった人がするべきことは使用者側に強制的に出勤停止の指示を出されることです。
その場合、使用者は休んでいるうちの60%を保証しなくちゃいけない義務が発生するので欠勤分の損失を補う事ができます。
結構多くの施設が有給消化させる事が多いのですけど、有給を使いたくない人はこっちのほうがいいかもしれません。
どっちにしろ有給か休業手当の形に納める必要があります。
なのでインフルエンザになったときはインフルエンザになった事を報告して、有給が使えるか?の確認をしたところで使えなかったら出勤する事を伝えます。
そうすると絶対に「休んでくれ」と休暇の命令が出るのでそれで休暇手当をもらってください。
間違っても業務命令が出るまでは休む許可を取らないようにしてください。それだと欠勤扱いにされる事がありますので。
あとで問題にならないように会話を録音していれば安心かもしれませんね。
まとめ・・・
感染症の場合は施設内に広がってしまうリスクがあるので職員は休むべきですけど、施設側はしっかり業務命令すべきです。
欠勤という手段を選んでしまうと業務命令として休んだ事にならないので、もしその職員が出勤したとしたらその職員の責任にする事が難しくなります。
感情的にはその職員が怠ったとなるのですけど、感染症と知りながら欠勤扱いにしてしまったら何かあったときに施設側が責任を取る事になりますからね。
絶対に公に出たときに施設側の対応の不備が問われてしまいます。
それ以前にインフルエンザの場合は病気休暇になるので、有給を支給してもらうよりもこちらを使ってインフルエンザになったことによって不利益にならないようにしておきたいですね。