どうも現役介護士で元保育士のたんたん(@tantan4423)です。
「有給が取れない…」保育士さんからは、時にこんな不満の声を聞くことがあります。
仕事を休んでも賃金が発生する「年次有給休暇」の取得は、本来労働者の権利として定められていますが、実際にはその権利が守られていない現実もあるようです。
僕が働いている介護職でも似たような状態になっているのですけど、保育士でも同じような状況とのことです。
今回はそんな保育士さんに向けて「有給休暇をいかに全消化して行くのか?」ということについて書いていきます。
この記事の目次
多くの保育士さんが有給休暇を取得できない理由
多くの保育士さんが有給休暇を申請できずに悩んでいる人は多いと思います。
実際に僕が保育士をしていた時も有給の消化だけではなくて休日に出勤している方も多かったですね。
保育士の専門学校の同級生も似たような感じで、なかなか休むことが難しかったですね。
保育士が有給を取得できない理由に関しては以下のようなことが挙げられます。
・慢性的な人手不足で休むことができない
・責任感の強さから休みを取得することができない
・周りの保育士さんが休みを取っていないからなかなか休みを取れない
上記の3つの理由に関して以下より解説していきます。
慢性的な人手不足で休むことができない
保育士は慢性的な人手不足で保育士不足によって待機児童が増えてしまっていることが社会問題となっています。
現場でも保育士の不足は深刻でとにかく退職する保育士さんが多くてなかなか人材が定着しないということがあります。
原因としては保育士の仕事が
- 薄月給
- 激務
- 人間関係が悪い
という原因があります。
このような問題が重なった結果人手不足になってなかなか勤務を回せないという問題が多く出てきました。
自業自得な気もしますけど、とはいえなかなか人手不足の中休もうと思えないかもしれないですね。
責任感の強さから休みを取得することができない
保育士の方が残業をやめたり有給を取得できないのは「自分がいないと子供達の成長に悪影響がある」という強い責任感を持っておる方は多いです。
本当に素晴らしい話ですけど、別に先生が仕事を数日休んだとしても関係ないですよね。
はっきり言って勘違いした責任感なのですけど、そういうしがらみを持っている人は多いように思えます。
多くの人が子供が好きで子供の成長を見届けたい方かもしれないですけど、有給を取得しないのは仕事としてどうなのかな?と思っています。
一応給料をもらって仕事をしている労働者です。
だからこそ権利である有給を使って風通しのいい職場づくりを積極的に作っていくことが組織の一員としてするべきことなのかな?と思っています。
責任感が強い保育士の方には以下の記事を読んでいただきたいと思います。
周りの保育士さんが休みを取っていないから難しい(同調圧力)
同調圧力ですね。
周りの保育士さんが休みを取っていないから「自分もみんなと一緒に休みを取らずに働かないといけない」と思い込んでしまう方が多いです。
逆に自分が積極的に有給を取得していると周りの職員が積極的に休みを取ってくれることがあります。
なのでみんな頑なに取っていないのではなくて逆に誰かがその空気を壊すことも大事です。
2019年4月から年に5日の有給休暇の取得が義務化された
2019年4月から年に5日の有給休暇の取得が義務化しました。
有給休暇を5日間与えられない事業所に対して年に数万円の罰金を課せられるというものです。
なので保育現場でもどんどん有給を取得する流れが出てくると思います。
そうしないと罰則を受けてしまいますからね。
そういう意味では保育現場が今よりもっと休みやすい空気になると思います。
とはいえ年にたった5日しか取らせない保育所もたくさん出てくるとは思います。
しかしこれをきっかけにどんどん休みやすい環境を作って5日だけでなくて全消化できるようになればいいなと思っています。
どうすれば保育士で有給を全消化できるのか?
どうすれば「有給休暇を全部取得できますか?」という質問があるのですけど、それは非常に簡単で有給の申請をして当日出勤しなければいいです。
それ以上もそれ以下のこともないです。
申請したら何を言われても絶対に折れずに「休みます」を言い続ければいいです。
有給申請は相当なことがないと拒否できないです
そもそもですけど相当な理由がない限りは申請された有給を拒否することはできません。
よく「有給申請したら却下された」とかいう人がいますけど、それは許さないです。
有給は時期を延ばすことはできても却下できない仕組みですからね。
人手不足とかは理由になりません
よく有給を申請すると「人手不足だから無理」みたいなことを言う人がいますけど、それはあくまで保育所側の身勝手な都合です。
その身勝手な都合に対してこっちが妥協する必要は全くないです。
人がいないのは人手を補充していない保育園側のせいです。
そもそも有給というシステムがあることは知っているわけなので誰がいつ有給を使ってもいいように人員を揃えるのは当然です。
逆に一つの日にみんなが休むようなことがあって人員が補充できない場合は閉園するぐらいでいいと思います。
行事と被れば、時季変更権が利用はできる
保育園の行事の日に有給が使えないということはあります。
それは保育園側が「時季変更権」を使用して「その日は行事があってどうしても休まれては困ります」というもとで他の日に有給をずらすということができます。
しかし行事といっても全然シフトの変更によって補えるものならば時季変更権を使用できないです。
なので本当にどうしようもないパターン以外では使えないです。
有給は与えられるものから「自分で勝ち取るもの」と意識を変えたほうがいいです
そもそもなんですけど「有給が取れない」というのに非常に違和感があります。
有給は与えられるものではなくて権利であって自分でその権利を行使しているだけです。
なので有給は取れるのが当たり前のものでその権利を誰にも阻害できないというのが普通です。
僕の場合は絶対に有給を全て使うのですけど、そのことを何か言われた時は主張します。
なんか給料を職場からもらっているから有給も職場から与えられると思っていますけど違います。
有給は国から与えられていて有給を取得されない保育所は法律違反で罰せられてしまいます。
なので「有給が取れない」のではなくて「使おうとしない」というのが正しいですね。
ちなみにこれを却下されたら労働基準局に報告すればいいです。
裏技としては却下した際に「ボイスレコーダーでその発言録音させてください」といえばだいたい通してくれます。
何を言われても折れなければいいです
僕自身も有給を取る際に文句を言ってくるひとでなしに遭遇したことはあるのですけど、別にこっちは間違ったことはしていないので胸を張ればいいと思います。
逆に「そんなことを本当にしてもいいですか?法律違反ですよ?」ぐらいの感じで言ったほうがいいと思います。
実際に特別な理由なく有給申請を断ることは不可能ですし、それを把握していれば何も言われても「この人は反社会的な人なんだ」ぐらいでいいです。
何を言われても折れなかったら絶対に有給を使えます。
そしてこういう相手からしたら面倒臭い人になってしまったらこれからはもっと楽に有給を取れるようになります。
保育士でホワイトな働き方をしたい人は転職を重ねてホワイトな施設を探し当てることが大事
よく介護施設や保育所で転職をしようとすると「◯◯さんが変わるのは子供(利用者)が困る」みたいな話をするけど
いなくなって困る人にはいなくならないように素晴らしい待遇を用意しないと
「ちょっとしか出せないけど頑張って」って普通に考えたら舐めてるし、淘汰されるべき
— たんたん@書籍執筆中 (@tantan4423) April 29, 2019
個人的にはもっと保育士は転職を重ねて市場を流動的にしたほうがいいと思っています。
そうしたほうが人材を施設が薄月給で縛りつけるような形で抱えなくて済むし、当たり前のことが当たり前にできない保育園が淘汰されていいと思います。
保育園を利用する立場からしても「先生が変わるのは困る」とか言ったりしますけど、それはしょうがないことだと思います。
保育士は技術職なのだからもっと資本力のある場所が高い賃金出して引き抜き合うみたいなシリコンバレー式になればいいのではないか?と思ったりしています。
元保育士が入っておけばよかったと思う派遣会社・転職サイト
基本的に有給をやけに取らせてくれなかったり、残業が多い保育園は転職したほうがいいです。
転職を繰り返して自分にあった環境を探していくのが一番いいと思います。
あと単純に中途の方が長年働いている人より高い給料を提示されるみたいなこともあるので基本的には転職したもの勝ちだと思います。
以下よりオススメの転職エージェント・サイトを紹介していきます。
元保育士が入っておけばよかったと思う派遣会社・転職サイト
僕自身が非常にオススメしているのは
- 保育ひろば
- 保育士バンク
- ほいく畑
です以下より解説していきます。
- 求人検索が非常に使いやすい
- 地方から大阪・東京への交通費5000円支給
- 転職お祝いあり
保育士バンク
保育士バンクは、日本最大級の求人数を誇っています。
なので派遣や正社員の方への高待遇案件が多いので非常にお勧めできます。
初めて利用する方にも「元保育士」のコンサルが在住しているので細かなところまで気遣ってくれるのは大きいですね。
- 日本最大の求人数
- 派遣における高待遇の案件が多い
- 派遣会社を通すので合わない保育所も簡単に辞退できる
- 元保育士のコンサルが多数に在籍
- 履歴書の書き方を指導してくださる
- 登録時は電話のみで大丈夫
ほいく畑
ほいく畑はキャリアアップやワークスタイルを安定させたい人向けの会社になっています。
研修や講習の開催を積極的に開催しています。
それに加えて高収入の案件が多いので、満足いく仕事探しができると思います。
- 保育士のキャリアアップをしたい人に手厚い支援がある
- 自分の都合に合わせた働き方がしやすい
- 高収入の案件が数多く取り揃えている

もっと積極的に有給を取っていこう
保育士の方は責任感が強くてとても頑張って日々の仕事をしておられます。
なのでもっとその仕事のパフォーマンスを上げるためにもしっかり休むべきだと思います。
誰も疲れ切った先生の顔なんか見たくないと思います。
だからこそ多くの先生が有給を使えるように自分から積極的に全部使えるような意識を持っていいと思います。