どうもたんたん(@tantan4423)です。
5年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
フリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てて最近は介護現場に復帰して日々格闘しています。
先日以下のようなツイートをしました。
「介護士募集」の求人がハローワークや各地の媒体でされているのですけど、その求人についてはしっかり精査したほうがいい
求人票に「やりがい」みたいな事が書いてある所は基本的に避けたほうがいい
良い施設はそういう言葉で人を集めたりなんかしないです
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) February 6, 2022
「介護士募集」の求人がハローワークや各地の媒体でされているのですけど、その求人についてはしっかり精査したほうがいい
求人票に「やりがい」みたいな事が書いてある所は基本的に避けたほうがいい
良い施設はそういう言葉で人を集めたりなんかしないです。
最初に結論を書いてしまうと、多くの施設の求人はハズレのことが多いです。
上記のツイートを掘り下げつつ「介護施設で大量離職する理由」について
- イメージが先行し過ぎて理想と現実のギャップが激しい事
- 現実を正しく発信できない介護施設の将来
- 介護職員はどのように対処したらいいのか?
について解説していきます。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
イメージが先行して理想と現実のギャップが激しい

介護士を退職した人に話を聞く事が何度かあるのですけど、よくある話として「現実は厳しい」という声を聞きます。
「介護士だから・・・」と言って諦めていてはダメ
「現実は厳しい」というと本人の認識の甘さがあったと思われます。
介護業界に関しては夢や理想で集客していますのでその人のせいにすることはなかなかできないですよね。
それならその言っていることをしっかり実現できる施設にするべきです。介護業界の問題として
- 介護士の我慢によって成り立っている
- 経営側の問題が大きい
- 感情的な集客しかできない
という事があって、現実と理想のギャップに苦しむよなと思うわけです。
そして職員間でもその理想の押しつけみたいなのがあって、どんどん苦しくなるみたいな事も多いです。

介護士の我慢によって成り立っている世界である
介護派遣として多くの施設を巡っているのですけど、介護業界は介護士の我慢によって成り立っている業界だと強く感じます。
- サービス残業
- 休日出勤
- 有給を取らせない
- 利用者の暴力・暴言を泣き寝入りさせる
これらの事ってなかなか他の業界ではありえない事だと思っています。
福祉は困っている人の生活を手助けする性質もあってなかなか労働者よりも支援対象の幸福を優先しまいがちなんですよね。
それを「プロ意識」とか言ったりする人もいますけど、そんな事ないです。
これらの行為は普通に法に触れてしまうような内容ですし、労働者として介護士を雇っている以上無視してはいけない問題でもあります。
介護士の我慢によって持っている施設は元々事業運営する資格はないです。
悪質な環境は介護士だけではなくて中で生活している利用者を不幸にしています。

経営側に問題がある施設が多い
介護業界がブラック化したのは介護士側の問題より経営側の問題である事が多いですよね。
なぜかというと介護士の労働環境を作っているのは指揮権のあるリーダーですからね。
経営者が優秀な介護施設は資金周りも良くて、介護士も不満少なく働いています。
離職が少ないので優秀な人材を手放しづらいので、悪循環を起こす事がないです。
しかし経営者が精通していない場合は不満を持つ介護士が増えて離職を増やして優秀な人材がいなくなってさらに効率が下がって忙しくなるという事があります。
実際に労働問題が起こってしまう介護施設の原因は経営者の経営能力の低さなんですよね。
施設管理のトップな訳ですから、自分のする行動がそのまま結果に繋がってきます。

「やりがい」「感謝」でしか介護士が集客ができていない
介護施設の求人を見てわかるのですけど
- やりがい
- 感謝
- 人のためになる仕事
- 社会貢献
みたいなワードが並んでいる時点でそれ以外に求職者に魅力的な求人になっていないんですよ。
仕事を探す上で重視することはやりがいとか感情的なことではなくて
- 給料
- 年間休日
- 有給について
- 離職率
- 福利厚生
- ボーナス
という数字な訳であって強い数字を持っていない介護施設に誰が働きたいと思うのでしょうか?
介護施設は儲けにくいシステムにはなっているんですけど、その時点で他職種に勝ち目はないです。
実際に介護士の従事者を増やすためには他職種や他の施設より高い数字を提示する必要がある訳ですからね。
やりがいとかそういうもので仕事を始める人に優秀な人材がいるとはなかなか思えません。
介護士であろうと数字に強い人が優秀であるのは変わらないですし、その人材を囲い込めないのは流石にきついのではないか?と思ったりします。

現実から目を背けた介護施設の将来

はっきり言ってイメージ先行の介護施設の集客には将来がないと思います。理由としては
- リアルで運営する施設はネット社会において隠し事は致命的
- 若い人材は簡単に離れる
- 若い人材を確保できないと将来的に破産する
という事があります。これら3つのことについて解説していきます。
ネット社会において隠し事は致命的である
今はもうネットが普及して多くの情報を得る事ができる時代です。
この時代になるとイメージをよくしても中の状態がネットによって筒抜けになってブラックボックス化できないんですよね。
僕も含めてですけど、介護業界の闇みたいなコンテンツもたくさん現段階でありますし、これらの情報にたどり着ける人がこれから増えていくので介護業界が避けられてしまいます。
なのでいくら求人や面接や施設案内で着飾ったとしてもネットの情報によって簡単に暴かれてしまうのです。
ブランディングはやはり大事だと思っていて介護施設は現段階で「やりがい・感謝」という事をしていますけど、それだと限界はあります。
表面だけを着飾っても肝心の中身(コンテンツ)が悪いと集客できません。
僕はイメージを着飾って中はめちゃくちゃみたいな施設を多く見てきてきました。
情報は可視化されていく中でネットで調べられる有能な若者を集められないというのは流石に痛いと思っています。

若い人材の維持できなくなる
僕自身も今年26歳というアラサーに突入したのですけど、近い年の介護士が少ないと感じています。
少子化よって若者が少なくなっているのもあって、若い人材をいかに奪い合うか?という事を他職種は活発にしています。
その競争に勝って若者を介護業界に引き入れていくのですけど、先ほど書いた介護職へのネガティブな情報がネットに溢れかえっているので介護業界は避けられてしまいます。
もとから介護職をしたいか人なら関係ないかもしれないですけど、そういう人材しか取り入れる事ができないです。
逆に成長産業であるIT産業は
- リモートワーク
- 給料が高い
- 独立できる
みたいなのを謳って集客しています。
そして若い人材が多くIT系の業界に流れています。
その業界との競争に勝って介護業界に若者を集める必要があるのですけど、勝ち目は現代嗅いでないですよね。
やりがいとか感謝とか言っていても誰もこないですよね。特に今は働き方改革の影響もあって介護職みたいな仕事は敬遠されてしまいます。

介護士を集める事ができずに崩壊する
なぜ若い人材を確保する事が大事かというと、施設の維持のためには若くて体力のある賢い若者を多く抱え込まないと崩壊してしまうからです。
介護士の高齢化が進んでしまうと退職する人の数が入職者より多くなって介護士自体の数は減ってしまいます。
なので若い人材を集めて長く働いてもらう必要があります。
これから介護の必要な人が増えていく訳ですし、介護従事者の絶対数を増やさないと少ない介護士を施設で奪い合ってしまって集客に失敗してしまった施設はどんどん閉鎖してしまいます。
この問題に関しては中の介護士よりも介護業界全体や国の意識を変えていく必要があると思います。
よく僕みたいな発信者に対して「介護にネガティブなイメージを与えるからやめろ」とか言われることがありますけど、事実ですからね。
発信者も介護業界が良い業界ならネガティブな内容は発信しません。
結局イメージをよくしようと都合の悪い情報を隠蔽して集客しようとするからイメージが逆に悪くなってしまうのです。

悪徳な介護施設から逃れるために介護士ができる事は納得できない施設に長く勤めない事

ここで介護士視点で考えると「いかに悪質な施設に引っかからないか?」と考えたら転職が一番です。
介護業界は沈みゆく船である
いくらその施設で頑張ったとしても基盤である経営が安定せずに、業務改善ができないと沈みゆく船のごとく終わってしまいますからね。
そもそもサービス残業や休日出勤をさせてしまう施設は事業運営する資格はない訳ですし、早く離れてしまった方がいいです。
一度きりの人生を終わっている施設で過ごす意味は微塵もないです。
転職となると「また1からやり直さないといけない」と思う人がいますけど、介護士のスキルは一度身につければ他の施設でも応用する事ができます。

沈みゆく船でも評価される場所に身を置くことが大事
逆に新しい施設では自分の能力を高く評価してくれるという事があります。
自分を正しく評価してくれる施設で働く方が気が楽ですし、最初の施設で自分の能力を判断してしまうのは早いような気もします。
介護士の場合は介護施設の施設も多いので転職活動に時間もかからないです。
僕の元同期も他の施設に転職して生き生き働いています。
今辛いとかきついと思ったときに頑張ったとしても自分以外の要因が大きく働いて解決しないことは多いです。
しかし転職は自分の意思で決めれるのでその分納得する環境に身を置きやすいですよね。

転職に抵抗がある人は介護派遣を利用することをお勧めします
「履歴書に傷をつけたくない」という介護士は派遣を活用すればいいです。
合わない施設なら契約を更新しないだけで他の施設に行く事ができますし、普通に途中で正社員に転身することも可能です。
僕自身も何度も正社員への打診は派遣先からきていますし、ある程度仕事ができればその点も安心です。
派遣で働いていい施設だと思ったら正社員になることも可能なのです。
それ以外でも派遣は多くのメリットがあります。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
派遣会社に雇われているので自分のことを守ってくれます。
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ
長くなりましたので以下よりこの記事のまとめを簡単に書いていきます。
・イメージ先行型はネットの普及で破壊される
・少子高齢化で人材の奪い合いが起こってこのままじゃ介護はぼろ負けする
・「やりがい」「感謝」以外の数字で勝負できるようにする
・合わない施設で長く働く必要はない
現段階での介護業界の集客の仕方が時代錯誤であって、「それで誰が来るんだよ」と思っています。
来るとしても以下のような人です。
- 損得で考えられない人
- 強い理想を持っている人
となるけどこれらも現実を見せつけられて早期退職してしまいます。
でも介護職は手に職で仕事に困らないという性質はとても魅力的なのでうまく生かしたいですね。
なので僕は派遣を使って施設に雇われることによる悪質な労働環境や風習から逃れるようにしています。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。