どうも現役介護士のたんたん(@tantan4423)です。
僕は現在25歳で4年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し現在は老健に勤務しています。
これからのキャリアとしては近いうちに都市部に再び戻るつもりです。
かいご畑で実務者研修の資格を無料で取得して国家資格である介護福祉士を取得するつもりです。
かいご畑に関しても詳しく解説している記事がありますので良かったら読んでみてください。

先日、長野県の特別養護老人ホームで起こった、誤嚥で亡くなった入居者が起こした裁判に判決が出ました。
2013年12月、長野県安曇野市の特別養護老人ホームで、女性入所者(当時85)がおやつをのどに詰まらせ、1カ月後に死亡したとされる事件があった。長野地裁松本支部(野沢晃一裁判長)は25日、食事の介助中に女性に十分な注意を払わなかったなどとして、業務上過失致死の罪に問われた長野県松本市の准看護師山口けさえ被告(58)に、求刑通り罰金20万円の有罪判決を言い渡した。
【出典】朝日新聞DIGITAL
上記の事件について現場で介護をしている僕の立場から思った事を書いていきたいと思います。
この記事の目次
もうおやつを施設で出すの辞めた方がいいのではないか?
これで有罪出すならもう施設でおやつ出すのやめたらいいんじゃない?
おやつ食べなければ死ぬわけじゃないし
入所者がおやつ詰まらせ死亡、介助の准看護師に有罪判決(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース https://t.co/eEZWxGyz5O @YahooNewsTopics
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) March 25, 2019
これで有罪出すならもう施設でおやつ出すのやめたらいいんじゃない? おやつ食べなければ死ぬわけじゃないし
ツイートしている通りなのですけど、今回の判決を受けて「もうおやつなんて施設で出さなくていいんじゃない?」と思ってしまいました。そう思った理由としては
・おやつを食べなければ死ぬわけではない
・おやつの時間がなければ介護士の業務に余裕ができる
・リスクがある行為は避けた方がいい
これらの3つの事から、「介護施設おやつ不要論」について解説していきます。
おやつを食べなかったら死ぬわけではない
別に人間おやつを食べなければ死ぬとかそんな事ないですよね。
僕自身もおやつを食べない人間ですし、そういう人は多いのではないでしょうか?
普通の人でもおやつを食べない人はいるわけですので、別に介護施設でもおやつを提供する意味はないと思うのですよね。
今回の事件にしてもおやつを提供する時間は入居者の連れ出しや食事介助などで忙しくなるのでコールが鳴ったら見守りを離れてその利用者のところへ行かないといけない場面ってありますからね。
なのに今回みたいな事件で有罪判決を出されてしまうともう無くても困らないおやつ出して現場を忙しくしてなおかつ犯罪者にされてしまうっていい事何もないですよね。
これをいうと「それは利用者の楽しみがなくなる」とか言いますけど、しょうがないと思います。今回みたいな判決を出してしまったので諦めてください。
午前午後のお茶の時間がなかったら介護士の業務にも余裕が出る
先ほどの書いたように午前午後のお茶の時間が無くなれば介護士の業務だって余裕が出てきます。
下手すると犯罪者に仕立て上げられる業務をなくせば介護士の仕事にも余裕が生まれてより良いケアができるのではないでしょうか?
これが働き方改革ではないでしょうか?
そもそも介護士の業務はキツキツです。
それの大きな部分を午前と午後のお茶に取られているわけですので、無くしてしまえばいいのではないでしょうか?
それを言うと「介護士都合の介助でしょ!」とか言う人いますけど、今回みたいな判決が出てしまったわけですので諦めてください。
命の危険性のある介助は少ないに越した事ない
僕たち介護士は日頃からリスクと隣り合わせで仕事をしています。
介助一つで利用者様を殺すことも生かすこともできるような立場なのです。
それでも給料が低いのはどうかしていると思いますけど、目の前の命を預かっていることには変わりません。
だからこそリスクはマネジメントするべきだし、今回みたいな事がないように利用者の命を守り僕たち介護士を犯罪者にしないためにもリスクであるおやつは無くせばいいと思います。
それが自分たちや利用者を守ることに繋がるならいいと思います。
リスクマネジメントという取り組みを介護施設で行なっていますけど、どこも介護士の資質を責めるものが多いです。
そもそもそういう事件が起きるような環境を作っている事が問題です。
今回だって介護施設でおやつという文化がなければこういう事件は起きなかったわけですし。
今回の判決でおやつは辞めた方がいいという明確な国からの意思表示を受けたので、全ての施設はおやつを辞めていいのではないでしょうか?
介護側に不利になる判決は介護職離れやケアの範囲を狭める
はっきり言って介護施設におやつがないことによって味気ないと感じてしまう人は多いと考えています。
でも今回みたいな判決が介護の業務を萎縮させてしまって、どんどんリスクのあるケアはしなくなります。
そりゃどの施設も犯罪者を出したくないですからね。
今回の判決に関しては無くてもいいおやつから起きた事件だったので、「ならなくした方がいいやん」となる施設があってもおかしくないです。
そもそも普通に業務をしていて犯罪者になるリスクのある仕事に誰がこれから始めたいと思うのでしょうか?
これで「介護士不足です。介護を始めましょう」とか言わないでくださいね。
今回の判決はそういう国の将来がかかった重大な事件だったと僕は考えています。
結局今回の事件でも訴えたものがちみたいな感じでパワーバランスが利用者や家族に偏ってしまう結果にしかなっていません。

施設側の過失ではないのか??
そもそもなんですけどなぜ個人に対して賠償責任を命じたのでしょうか?
施設で起こったことなのだから施設の過失だと思うのですけど、「うちは悪いことしていません。悪いのは全部職員です」という感じだったのですかね。
今回の件に関しては
- 施設としてその人への対応がどうだったのか?
- 情報共有はできていたのか?
- 情報共有できていたならなぜその職員はドーナツを提供して見守りしなかったのか?
という部分もあって施設側の指示力不足な気もします。
なのに職員に前科をつけてしまった「あずみの里」の罪は重いのではないでしょうか?
介護施設の性質的に介護士よりも利用者側に寄ってしまって人権がズタボロにされた介護士も多いです。
この記事の内容を見ると「あざみの里」に関する記述がないので詳細は不明です。
以前女性介護職員にセクハラをしていた利用者がいてお咎めなしで泣き寝入りさせた施設の話をしました。

このように施設の対応一つで介護士の人権がズタズタにされるのでマジで施設選びは命に関わってくると思います。
【3/26追記】
どうやら施設と家族間での示談は成立していたのですけど、その上で刑事事件ということで訴えを起こしたようです。
なので「あざみの里」に対しては責任は果たされたとしても山口氏の過失に対して裁判を起こした感じなんですかね。
どっちにしてもこの裁判が与える社会的な影響は大きそうですね。
この記事のまとめ・・・
今回の事件の判決に関して多くの介護施設で激震が走ったのではないでしょうか?
言ってしまえば判例を出してしまったら今回みたいなケースがあったら利用者側が訴えたら勝ってしまうという前例を作ったわけですからね。
急に毎日しているおやつの提供が犯罪者にしてしまうという事ですし。
本当に恐ろしい話です。ぼくら介護士の人権とは一体って感じですね。
先ほど書いたように自分のことを守ってくれない介護施設は結構あります。
なので施設選びはとても大事だと思います。なのでプロにまかせていくべきだと考えています。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
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