どうもたんたん(@tantan4423)です。
6年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
フリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てたのち、現在はまた介護現場で日々奮闘しています。
先日以下のようなツイートをしました。
介護士不足に悩んでいる施設は多いのですが
①給料が安いから離職が進む
②離職が進みすぎて人手不足に
③人手不足で個人にかかる業務の負担が上がる
④きつくて辞める職員が増える
⑤仕事を辞められないお人好しのみ残るという構造なので給料さえあげれば大丈夫です
専門性は後の話なんですよね
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) April 19, 2022
介護士不足に悩んでいる施設は多いのですが
①給料が安いから離職が進む
②離職が進みすぎて人手不足に
③人手不足で個人にかかる業務の負担が上がる
④きつくて辞める職員が増える
⑤仕事を辞められないお人好しのみ残るという構造なので給料さえあげれば大丈夫
専門性はその後の話だと思う
今回は介護士不足に悩んでいる施設の負のサイクルについて書いていきます。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

負のサイクルに陥っている介護施設の5つの特徴

給料が低くて退職者が出てくるのを皮切りに職場内の労働環境がどんどん悪くなっていくということです。
実際に多くの施設がこの負のサイクルに陥ってブラック施設化しています。
一種の社会問題なのではないか?と思っています。
- 給料が安いから離職
- 離職が増えて人手不足
- 人手不足なので負担が大きくなる
- 負担が大きくなるので辞める
- お人好しが残る
という順番で詳しく解説していきます。
①給料が安いから離職が進む
当然なことですけど給料の低い職場は離職率高いですよね。
介護職は他職種と比べて低賃金というデータが出ています。
仕事を辞める人が給料の低さを理由に辞めるということは普通にあります。
新卒で入社しても基本給が15万円ぐらい(もっと低いところもある)で昇給額も少ないのでいくら頑張っても報われない世界になってしまいます。
実際に僕自身も3年目の時のボーナスの額が10年目の役職付きの人とほぼ同じぐらいだった時は衝撃的でした。
普通は年功序列で経験年数によって昇給していくのですけど、その旨味を介護士では受けることができないようです。
そのような職場に未来はないと思って他職種に転職するケースは多いです。
実際に以前の職場の先輩も家族ができて介護士の給料じゃ生活できないということで退職しました。
これは本当に大きな損失だと思っています。

②離職が進みすぎて人手不足に
離職が進んでくると人手不足になります。
介護士の人手不足は他職種と違ってレベルが違って毎日の最低のシフトすら組めないという状況になってしまうことがあります。
- 事務職を介護現場に入れる
- 看護師を介護現場に入れる
- 管理職が夜勤をする
ということが普通に行われています。
あと介護士は『2025年問題』が騒がれていて25年に介護士が38万人不足する事がデータとして出ています。
介護士不足の問題はどの施設も起こっている事です。
離職する介護士は多いけどその分入ってくる介護士は多くはないです。
実際に介護士育成の専門学校では生徒数が減っていて、介護福祉士の試験の受験者数も減っています。
人手不足ガが進んで入居者に十分な介護を提供する事が難しくなってきます。
日々の業務すらままならない施設は多いです。

③人手不足で介護士一人にかかる負担が増える
人手不足が進行していくと介護士一人にかかる業務の負担が大きくなります。
本当は五人の利用者の担当で良かったのに職員が減ったせいで担当入居者が十人になってしまうことは結構あります。
一人が関わる利用者の数が多くなり、業務の消化に時間がかかってしまいます。
そうなってくると時間内に業務を終わらせることも難しくなり残業を強いられてしまうことも多いです。
しかも介護業界の残業って多くの場合は残業代を払わない悪質なサービス残業なんですよね。
そもそも残業代払えるお金が施設にあれば、給料が低くて辞めてしまう職員なんていないですからね。
残業代だけでなく、有給取得を拒否されたり希望休が取れなかったりという弊害が出てきます。
これらも人手不足のせいでギリギリのシフトを組んでいるのが原因です。
そうなってくると介護士一人にかかる心身へのストレスは膨大なものになってきます。

④仕事の量が多いことが嫌で辞める職員が増える
人手が足りなくて仕事内容もキツくなってしかも給料が上がらない状況で働き続ける人はそんなに存在しません。
この段階に入っていくと多くの職員が転職を意識し始めます。
普通に考えてきついのに安いし有給も残業代もない施設で働く意味なんてないですからね。
もっと良い待遇の施設も多いですし、介護職自体を辞めてしまうのは当然だと思います。
実際に職員不足で事業運営が不可能になっている事業所も数多く存在しています。

⑤優秀な人材ほど退職して仕事のできないお人好しのみが残る
数多くの職員が辞めて残る職員はお人好しの職員です。
有給も取れずに残業代も請求できずに働かされ続けてもいいと思う人は相当いい人か辞められない理由があるかのどっちかです。
実際に人手不足がいきすぎて今にも事業停止しそうな施設に行った時はそういったいい人が多かったです。
でも優秀な人材はすぐ転職していなくなってしまうために優秀な人材は基本的にここまでの段階をいくと存在しません。
そもそもここまでいくと業務が壊滅しており実戦経験を積むとか勉強をするみたいな余裕もないので質を上げられないんですよね。

「負のサイクル」から逃れるためにするべきこと

「負のサイクル」に陥っている介護施設は非常に多いです。
完全に個人的な感覚ですけど、日本にある施設の3割ぐらいは陥っているのではないか?と思っています。
「負のサイクル」から逃れるためにできることは『職員を大事にする』ということだと思います。
職員を大事にできない施設は離職が相次ぐ
僕も今まで「負のサイクル」にはまった施設をみてきたのですけど、必ずと言っていいほど「職員を軽視している言動」があるんですよね。
- 介護職員に対して侮辱する言葉を投げる上司や利用者を放置する
- 暴言や暴力に対して泣き寝入りさせる
- サービス残業という人権侵害と違法行為を行う
これら全部介護職員を軽視している施設の言動です。
よく「意地悪なお局」みたいな人の話を聞きますけど、これも施設で処分をすればいいだけの話です。
こういう存在があると入ってきた職員はすぐ辞めて悪評が回ってしまいます。
離職が進めば採用費が増えて、施設経営を圧迫していきます。
なのでまずは今いる職員を大事にして離職しないように関わるべきだと思っています。

やっぱりお金の力は大きいです
結局世の中お金です。
介護業界が抱えている問題はほとんどがお金によって解決します。
- 設備投資が進めば安全に介護ができ質の高いケアを提供できる
- 給料が上がれば「給料が低い」で離職する人が減る
- 介護業界にお金が回れば多くの人材を採用できる
- お金がないストレスから解放される
実際にハードワークなのもお金がなくて人を採用できないからです。
個人的には介護だからこそ お金にこだわるべきなんじゃないか?とか思っています。

余裕のない施設や職員が良いケアを提供することはできない
「負のサイクル」にハマっている介護士や介護施設は良いケアを提供できる余力はないです。
日々最低限を回すことに精一杯になって疲弊して消耗しています。
その中で「誰かの手助けをする」というのは非常に難しいです。
まずは与える側が充実していないと与えられる側の充実にはつながりません。
自己犠牲で成り立つほど甘い世界ではないと思っています。
逆にストレスを溜めたまま働かせていると、大きな問題に発展するケースも多いと思います。

転職をして福利厚生や収入を上げて自由時間を増やしていこう

介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のさいごに・・・

この負のサイクルに関しては大元である給料が低いことから始まっているので介護士の給料を引き上げる事が大事です。
なんだかんだ言ってみんなお金のために働いているので、充分な対価を与えないと離職する一方です。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。
そのためにも介護士の待遇改善は絶対に必要だということを主張してこの記事を終わります。