どうもたんたん(@tantan4423)です。
5年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
先日以下のようなツイートをしました。
個人的には介護職員をモノ扱いする施設よりも、介護職員を家族みたいに扱う施設の方がヤバいと思う。そして家族扱いするのに実際に働いている職員には「愛の鞭」みたいな形で厳しい労働を強いているケースも多い
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) October 11, 2021
個人的には介護職員をモノ扱いする施設よりも、介護職員を家族みたいに扱う施設の方がヤバいと思う。そして家族扱いするのに実際に働いている職員には「愛の鞭」みたいな形で厳しい労働を強いているケースも多い
今回は上記のツイートに関して解説していきたいと思います。
「利用者と職員は家族みたいなもの」と上司や経営者が言う施設で働いたら、不幸になります。
それらの言葉は都合よく介護職員を搾取するための言葉であることは理解した方がいいと思います。
※介護職が働いたらいけない介護施設の特徴を解説した記事がありますので、是非読んでみてください。

この記事の目次
介護士を「モノ扱い」するよりも「家族扱い」する介護施設がヤバイ7つの理由

理由としては以下の通りです。
- 距離感を錯覚する
- 搾取をする口実だから
- 会社は利益優先だから
- 同調圧力を生むから
- イジメや差別に繋がるから
- 会社に居場所を求めるべきではない
- 物事が曖昧になりやすいから
それでは以下より7つの理由を掘り下げて解説します。
①距離感を錯覚する
会社はあくまで会社です。
利益を出すために存在するわけです。
介護施設も例外ではなくて、利益や理念を達成するための手段として介護職員を採用しています。
お客にしても経営者にしても労働者にしても利益があるからこそ、この場にいるわけです。
その中で「お客様や介護職員は家族」と言ってしまうのは、とても違和感があります。
会社が利益を上げるためには、「コストを安くして高く売る」ということは基本的な行動です。
なので経営者側が利益を出すためには労働者である介護士に安く働いてもらって、高くサービスを利用してもらうことが大事です。
その関係において「家族」と言ってしまうのは、それぞれの立場が曖昧になってしまう可能性もあります。
あくまで「綺麗事」であるということはしっかり考えた方がいいと思います。

②搾取をする口実だから
なぜ「介護士は家族だ」と言ってしまう綺麗事がヤバイのかと言うと「要求を過剰にしても納得される」からです。
具体的に以下のような使われ方をします
- (家族なんだから)助け合って当然だろ
- (家族なんだから)サービス残業をしても当然だろ
- (家族なんだから)給料が低くてもいいでしょ?
- (家族なんだから)何をしてもいいだろ?
みたいな感じです。
この「介護士は家族だ」と言っている人は、なぜそれを言うのか?ということを考えたら分かりやすいです。
「利益を出すために職員を安く使うための口実」ということです。
言ってしまえば、一種の洗脳みたいなモノだと考えた方がいいと思います。

③会社は利益優先だから
①の所でも書いたのですけど、介護施設であろうと利益を重視して経営をしています。
介護保険に縛られて、入ってくるお金でやりくりをする必要があります。
施設に利益を残す上でするべき事は「人件費の節約」です。
人件費は僕たちからしたら「報酬」です。
しかし経営者の立場になったら、人件費は「経費」に過ぎないのです。
自分の報酬を多くするためには経費を抑えることが大事です。
ましてや毎月入ってくるお金が決まっている介護事業なわけなので、人件費削減への意識は強いです。
その人件費を削減するために「家族」と言って許容範囲を広げるというのは経営者からしたら正しい行動です。
④同調圧力を生むから
また「家族」という言葉で括って、職場というコミュニティーを作っていくことのメリットとして「同調圧力を作れる」ということがあります。
どういうことかというと、「職場内の家族」という居場所が心地いいと思う人が居場所を守るために異物を排除する動きを取るということです。
それは経費を抑えたい経営者からしたら非常に都合のいいことです。
自分の経営に疑問を持つ人を職員同士で排除してくれるわけですからね。
非常に都合のいいことです。
同調圧力をあえて作るのは政治的にも経営的にも非常に有効な手段であるということです。
そのために「絆の強い家族」を擬似的に作り出すのは、非常に合理的な選択だと思っています。

⑤イジメや差別に繋がるから
同調圧力が強い職場を形成する事は職場内でのいじめや差別につながる恐れがあります。
中での絆が強ければ強いほど、その絆に綻びを与えるであろう存在は排除されていきます。
「介護士は家族」みたいなことをいう施設ほど陰湿ないじめがあって、多くの介護士が辞めてしまいます。
狭い世界を作ってしまっているので、このような問題が起こるのは仕方ないと思います。
「家族なのに虐める」という矛盾した行動が多くの介護施設にはみられます。
この同調圧力が強い職場は「長年在籍している職員だけが心地いい空間」になっていることは多いです。

⑥会社に居場所を求めるべきではないから
そもそも会社に居場所を求めてしまうこと自体健全ではないと思います。
経営者なら分かるのですけど、現場の介護士はあくまで雇用をされた労働者に過ぎません。
お金を稼ぐために働いているに過ぎませんし、お金以外のことを職場に求めるのはどうか?と思います。
会社に居場所を求めるぐらいなら、プライベートを充実させた方がいいと思います。
もちろん「同僚と仲良くするな」とかそんな話ではなくて、あくまでお金で繋がった仲でしかないということを意識した方がいいです。
実際に退職した後も仲良くするみたいなことはほぼないですし、ある程度の距離感はとった方がいいと思います。

⑦物事が曖昧になりやすいから
仕事場所なのに「家庭」ってはっきり言って意味不明です。
それなら自分の親や家族や子供や友達を大事にして欲しいと思っています。
お金を稼ぐ場所で人件費という経費でしかない労働者が、馴れ合いを求めるのは非常に中途半端です。
なぜ「家族」とか言っているのか?ということは一度よく考えた方がいいと思います。
会社に「モノ扱い」されても別にいいと思う

別に納得いく対価をもらえていたら「モノ扱いされる」というのもいいと思います。
逆にそれが当然だと思いますし、変な御託を並べて搾取をする方が悪質だと思います。
介護士も介護施設を思う存分利用すればいいです
介護士も労働者で職業選択の自由があるわけで、物として扱われても嫌なら出ていけばいいだけです。
逆に「介護施設を利用して成長して年収を上げる」ということもできます。
職場で居場所を求めるのではなくて、成長の足掛かりにするという意識があるだけで職場の振る舞い方も変わってきます。
職場のドップリ浸かっているよりかは遥かにマシです。
そして「家族みたいな職場」だとしても実際には「物として扱われてる」事は多いです。
物扱いされるのは当然です。
利益を出すために介護士を雇っているわけですので。
逆に介護士も自分の利益のために介護士として施設で働いているという意識があってもいいと思います。

「家族扱い」と「物扱い」は同時に存在する
「職員が家族」と言って搾取するのは「物扱い」されていることと同等です。
もちろんしっかりした待遇がもらえているのならいいのですけど、「給料は安いけど家族だから」みたいなのは危ないと思います。
人の弱い部分につけ込まれている証拠ですし、自覚がなくても悪質だと思っています。
あまり耳障りのいい言葉に騙されて「モノ以下」になってしまうのはどうか?とか思ってしまいます。

転職をして福利厚生や収入を上げて自由時間を増やしていこう

介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ

- 「家族扱い」とか言って搾取しようとする施設はたくさんある
- 職場に居場所を求めるのは良くない。
- 閉鎖的な空間は差別やいじめが横行する
- 「なぜそのような発言をするのか?」ということは常に意識してもいいと思う
- 「家族扱い」されるよりも「物扱い」される方がいい
- 「家族扱い」した結果「物扱い」されることもある
「家族扱い」とか「物扱い」関係なく今の状況を客観的に判断して納得して働けるのか?というのは大事です。
個人的には「職員は家族」みたいに言って搾取されている人も納得して働いているのは宗教臭いです。
そういう施設に今から入って適応するのは難しいです。
また一回ハマったら抜け出しづらいです。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。