どうもたんたん(@tantan4423)です。
保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
先日以下のようなツイートをしました。
介護士は無資格でも未経験でも始める事はできるけど、継続的に続けたり現場で必要とされるには継続した努力が求められる。
それを「低スキル」と判断して「機械や失業者に代用可能」と決め付けるのは本当見下しでしかないんですよね
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) December 25, 2020
介護士は無資格でも未経験でも始める事はできるけど、継続的に続けたり現場で必要とされるには継続した努力が求められる。
それを「低スキル」と判断して「機械や失業者に代用可能」と決め付けるのは本当見下しでしかないんですよね
コロナウイルスの影響で「医療福祉従事者にエールを」と世の中はなっています。
しかしそれでも介護職に対する見下しは全然あるように感じます。
今回はそんな「介護士への見下し」をテーマにして記事を書いていきたいと思います。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
介護士がコロナ禍でも扱いが酷い件について

側から見たら「介護職にもやっとスポットを当てられるようになった」みたいに感じる人がいます。
しかしそれはあくまで本当に介護士が必要な状況で、介護職へのマイナスな意見は世間的に許されないからです。
どちらかというと「介護士は凄いけど、絶対に介護現場で働きたくない」とコロナ禍で感じている人が増えたように感じます。
どのように介護士への見下しをされているのか?という部分をこの項目では解説します。
具体的には以下のような事があります。
- 介護士というだけで過剰な自粛を求められている
- 慰労金で納得すると思われている
- 介護報酬アップの幅が小さい
この三つの項目について掘り下げていきたいと思います。
介護士というだけで過剰な自粛を求められている
コロナウイルスで多くの人が外出自粛を求められています。
その中で介護職は他の職業よりも自粛する事が強く求められています。
「利用者に感染拡大してはいけない」という言葉を使って介護職のプライベートの行動をコントロールする節があります。
確かにそうではあるのですけど、それなら他の職業の人もそうですしGOTOキャンペーンなどの政策を打ち出してはいけません。
他の職業の人がGOTOキャンペーンを利用できて、そこで感染したら医療福祉従事者への負担がさらに上がります。
その尻拭いをさせられている感が介護職の中で「なんで私たちだけ」と思わせてしまいます。
政府が「旅行をして経済を回しましょう。しかし医療福祉従事者は自粛してください」は十分な人権侵害です。
コロナ禍において介護職は特別な役割が求められることは理解していますけど、その損失した部分をもっと手厚く保証して欲しいですね。

慰労金で満足すると思われている
介護職に慰労金が支払われたのはとてもありがたい話です。
しかしそれで介護職が自粛によって失われた時間や経験を補えるほどのものではないです。
そしてこの慰労金に対して「これだけ払えば満足だろ」と言われているように感じます。
財政的に介護職への保証ができる範囲が決まっていて、今回の慰労金を支給するのは評価できるものです。
しかしそれでも、今回だけではなくて定期的に今回のような給付を行うべきです。
ちなみに今回の慰労金をもらっていない職員もまだいるので、事業所は早く申請をして欲しいと思っています。
ちなみにコロナによってボーナスがカットされた職員もいます。
そういう人からしたら過剰な制限の中働いているのに、給料は下がるという理不尽な状況に追い込まれています。
ただでさえ介護職の給料は他職種よりも低いので、今回の慰労金だと納得しない介護職も多いと思います。

介護報酬アップの幅が小さい
先日の12月18日に開催された社会保障審議会・介護給付費分科会がありました。
審議報告が概ね了承されたのですが、その介護報酬アップの割合が「0.70%」いうものでした。
コロナウイルスによって介護現場が疲弊してすでに介護崩壊が起こっている状況でこの報酬アップは不満が残ります。
この現状を見ても国(主に財務省)からしたら「介護業界へお金を渡したくない」と意思を感じる事ができます。
なかなか報酬アップは難しいし、報酬アップするなら国民の介護保険の負担は上がります。
「国庫から出したりお金を刷ればいい」という声がありますが、それだと経済がさらに不安定になる可能性もあります。
しかしそれでももう少し現場で奮闘している介護職へのリスペクトが見られる閣議決定をして欲しかったと思います。
この調子だとコロナウイルスが終息した後に多くの介護職が退職することになってしまいます。
社会を継続するためにも介護職への待遇改善は必須だと思いますが、そこはなかなか理解されない(理解しようとしない・見て見ぬふりをしている)です。

介護職は無意識の見下しをされている

介護士が人手不足で厳しい状況にあることは意外に多くの人が知っています。
その程度には理解はされていると私は認識しています。
しかし、その事実とは別に無意識に介護職を見下す人はたくさんいると思っています。
介護職や医療従事者の自粛に対して「仕方ない」と思っている
世の中で言われている「医療従事者に感謝」みたいな言葉に違和感があります。
「そう言っておけば医療従事者は喜ぶ」みたいな感じを受けて都合のいいように利用されているように感じます。
その一方で医療福祉従事者への差別(賃貸を契約できないなど)は行われ続けています。
そもそも今言われ始めていますけど、「もっと前からそういう声があっても良かったんじゃないか?」と思ったりします。
コロナウイルスに関係なく医療福祉従事者がいないと社会が成り立たないのは変わらないです。
そして「感謝の意を示していればそれでいい」というのは感じたりします。
本当に医療福祉従事者を憂いているなら現場に入って力になって欲しいです。
でもそうはしようとはしません。
それは心の中では「医療福祉従事者には感謝しているけど、自分は絶対にその立場になりたくない」という考えがあるからです。
その考え自体は自然な考えではあるのですけど、当事者が置かれている立場を許容しているところが個人的にはモヤモヤします。
本当に感謝するならGOTOキャンペーンという感染拡大して医療福祉職の負担を上げるような政策はしないはずです。
しかもそのサービスは当人である医療福祉従事者は利用できないようなものです。
利用したら「なぜ医療福祉人が利用するのか?自覚があるのか?」と咎められてしまいます。
結局国が出しているメッセージも都合のいいように利用するために言っているだけに過ぎないです。
感謝はするけど協力する気はない
医療福祉従事者からすると国に対して「結局口だけじゃん」と思うような政策が多すぎるんだよね。本当に感謝しているなら介護報酬0.70%アップという結論は出さない。
「パフォーマンスで満足してもらおう」というのが見え見えで、すごく見下されている
そういう姿勢が今の介護職の地位を作っている
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) December 26, 2020
本当に感謝して憂いているのなら、社会全体で医療崩壊をさせないような政策や個人の予防を徹底して欲しいです。
緊急事態宣言を再び出す事が難しいのは理解していますが、結局「自粛」という個人の使命感に頼っているところが本気で医療崩壊を止める気がないと感じてしまいます。
そして「自粛疲れ」と言って外出をして感染を再拡大させて余計に負担を上げているところを見ると「結局口だけじゃん」と思ってしまいます。
もちろん自粛なので各個人がどう行動しようと自由で自分の責任です。
しかしその行動によって起こった結果を医療福祉従事者が尻拭いをするのは大きなストレスです。
「感謝はするけど協力しない」というのは介護職や医療従事者を見下しているように感じてしまいます。

有事のために介護職を集めるという意識が低かった
コロナウイルスが感染拡大してから「感謝」とか言い出したあたり、今までいかに介護職を雑に扱っていたように感じます。
看護師にしても介護士にしても労働環境の問題は以前から問題視されていましたが、有効な改善策を打てずにそのままでした。
介護業界はそもそも2025年問題という介護職が40万人近く不足するデータが出ていました。
今回のコロナウイルスももう少し介護職の数を集められていたら負担が少なくなっていたかもしれません。
今回のような有事に対しては「どのような準備をしてきたのか?」という事が大事です。
それをせずにコロナウイルスを迎えて疲弊する現場を作ってしまったのは業界を管轄する国の責任であると思います。
ちなみに介護士の資格を保有していながら現場で働いていない潜在介護士もいます。
2014年時点では、介護福祉士有資格者で介護職に従事していたのは5割強。
介護福祉士の資格を取っても、4割を超える人が介護職以外の仕事に就いていました。
元介護職で離職した人が帰って来たいと思えない待遇や労働環境を放置して来たツケが今回って来ているのです。
意識して今の状況になったわけではないのですけど、介護報酬を低く抑えた結果が今なら無意識の見下しだと思っています。
介護職がいなくなって初めてことの重大さに気づく

ここまでは介護職への見下しについて掘り下げて解説しました。
しかしそれでは「どうすればいいのか?」という部分が分からないです。
個人的にこの問題に対しては「実害を実感してもらう」ということが一番効果が大きいです。
先ほどから何回か書いていますが、介護職がいないことによって社会は大きな混乱をもたらします。
今のコロナウイルスの感染拡大において介護職が足りないと多くの命を失ったり、仕事を辞めて介護をしないといけなくなります。
介護があるから多くの人が安心に外出をしていられるのです。
しかし介護職が減って受け入れ先がなくなってしまうと、働くこともプライベートを満喫することすら奪われてしまいます。
実際に今でも介護をすることによって多くの人が普通の生活を奪われています。
介護は社会からしたら大きなセーフティネットです。
その自覚がないまま介護職の仕事を見ているので、介護職を安く使って捨てるという事を繰り返して来たのです。
そのセーフティネットを失った時の混乱を知らないのが大きな問題です。
今は「目の前の利用者を見捨てるのはできない」という個人の使命感によって支えられています。
しかしそれは非常に脆いものです。
そしてその気持ちにあやかって、安く働かせるのは搾取でしかないです。

転職をして福利厚生や収入を上げて自由時間を増やしていこう

介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ

介護士への見下しはコロナウイルス感染拡大においても存在します。
というか、コロナウイルスを通して可視化されたように感じます。
最近はポエムを並べて何とか保っているのが現状です。
この現状が馬鹿馬鹿しくなって辞めていく介護士はこれから増えていくように感じます。
また介護士は今回をきっかけに自分の置かれている環境を見つめ直すいい機会だと思っています。
「コロナだから我慢しろ」とか言って慰労金の申請もせずに給料やボーナスをカットするような職場は離れるべきです。
こういう緊急の事態だからこそ施設や国の悪徳さは際立って来ます。
当サイトでは「介護職の幸せな働き方」について介護職目線で記事を書いていますので、自分が幸福であり続けるための選択をして欲しいです。
なので個人的にはこの時期だからこそ転職を意識して欲しいと思います。
この状況でも職員のことを第一に考えて関わろうとしている施設は数多く存在します。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。