どうもたんたん(@tantan4423)です。
僕は現在フリーランスとして生計を立てていますが、最近まで介護職として現場で働いていました。
・なんで介護士のサービス残業が横行しているの?
・サービス残業が無くならないのは何故?
・このような業界で介護士はどう立ち回らないといけないの?
このような悩みを解決する記事を書きました。
この記事を読んでいただければ今介護士として自分が置かれてる状況を冷静に見つめ直すことができます。
実際に僕もこの仕組みを知ってから危機感を抱いて行動した結果として負のサイクルから抜け出してある程度の自由を手に入れました。
介護士がサービス残業に疲弊してしまうのは、大きな構造的な問題があって、主な理由としては給料不足からの人手不足です
なのでその場所で頑張るというよりかは自分の置かれている環境と努力の方向を変えていくことが大事
それに気づいた人が負のスパイラルから抜けて幸せな生活をしています。
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) February 10, 2020
介護士がサービス残業に疲弊してしまうのは、大きな構造的な問題があって、主な理由としては給料不足からの人手不足です
なのでその場所で頑張るというよりかは自分の置かれている環境と努力の方向を変えていくことが大事
それに気づいた人が負のスパイラルから抜けて幸せな生活をしています。
まずは自分の置かれている状態を把握した上で改善の一手を打って欲しいです。
サービス残業の横行も介護職の離職の大きな原因になっています。
その他にも様々な理由で介護職の退職しています。
退職理由とその先の転職の際の面接で意識することを1万字以上で掘り下げて解説している記事がありますので読んでみてください。

この記事の目次
介護士のサービス残業が横行する理由
結論介護士のサービス残業が何故横行するのかというと以下の3つのポイントが絡み合っているからです。
・介護施設の利益が低いので職員に払うお金が少ない
・給料が低いので職員が退職する
・少ない職員で現場を回すので、業務量が増えてサービス残業に
利益が低いので職員に払うべき給料が少ない
介護施設の利益=介護士の給料の額
介護施設が介護士の給料を上げられるのは利益をしっかり上げて施設が潤っている証拠です。
つまり介護施設が儲からない状態で経営をしていても中の職員の給料が上がるわけではないです。
なぜなら、施設側も利益を出すことを目的に経営しているところが多いので赤字を出すような真似はできないからです。
なので現在介護職として給料が手取り15万円以下であるのは、介護施設が儲かっていないか、経営者が利益を独占している可能性があります。
しかし、よく見るケースとしては経営者側も儲かっていないケースが多いのですね。
儲からない業界がもたらす負のサイクルに関して別の記事で詳しく解説していますのでもし良かったら読んでみてください。

給料が低いので介護職員が退職する
例えば毎月15万円に満たない給料をもらっていた状況で近所に大きな工場が進出したら、手取り20万円の求人を出したら多くの人が流れていくと思います。
労働者である介護士が働く理由はお金が一番であることが多いです。
介護業界は他の職種と人材の奪い合いをしなくてはならずにその競争に負けた現場が今の人手不足です。
それほどお金が持つ影響力は大きいです。
「介護士の仕事はお金ではない」という声があるのですけど、お金の部分で離れた人は数知れずいます。
給料が高い方向に流れていくのはしょうがないことではないでしょうか?
それも介護施設が儲からないようになっていることが人材を集めることができない大きな理由になっています。
「介護士が儲からない」ということは多くの人が知っているので若者の中でも就職の選択から外れている事実があります。そのことに関してもっと詳しく知りたい人は別の記事を読んでみてください。

少ない職員で現場を回すので、業務量が増えてサービス残業が横行する
職員の給料が低くて人材が離れたら、残った介護士への仕事の負担が大きくなります。
抜けた人材の穴をすぐ埋めることができればいいですが、なかなか上手くいきません。
・入ってきた人材を施設に馴染むように教育する時間
・求人を出しても人が集まらない
・求人やエージェントを使うにしても人が集まらない
・優秀な人材が少ない
よく「代わりはいくらでもいる」という言葉を聞くのですけど、介護業界ではありえない話です。
それほど人材は潤っていませんし、結局代わりに残りの職員が仕事を引き受けて労働時間が増える結果になります。
しかもその労働に対して払えるお金もないのでサービス残業として処理をされることも多いです。
その結果としてまた退職が出て経営は火の車になってしまいます。
介護士のサービス残業が無くならない理由
介護士のサービス残業が何故無くならないのかというと以下の理由が考えられます。
・安い給料で働いてくれる人材が不足しているから
・経営者が利益を職員に還元しない
・介護施設自体が儲からないビジネスをしているところが多い
安い給料で働いてくれる人材が不足しているから
現場介護施設が利益を上げるためにできることは
・介護職員の給料を低く設定する
・採用でエージェントや求人誌を使わない
・退職率が低い職場にする
・介護保険に頼らない運営で利益を出す
ということが挙げられますけど、最後の介護保険に頼らない運営以外の部分では給料が低かったら実現不可能です。
給料が低ければ離職率も上がりますし、求人をかけても安いところにいく人は少ないです。
すべての職員が手取り15万円以下で満足して働いてくれるというのは無理な話です。
できるとしたら施設側が職員を脅したりしてその職場に長くいさせるぐらいです。
しかしそんな事をしたら今は簡単に告発されてしまって損失を被ってしまいます。
結局介護職の人手不足というのは「安くて働いてくれる人が不足している」ということです。
能力があって自分でしっかり先のことを考えられる人からしたら選択する意味はないと思います。
普通に大手の企業や将来を感じされるベンチャーや起業・独立をします。
その時点で給料が低いということは大きな機会損失をしています。
「介護士不足」ではなくて「お金不足」である話に関しては別の記事で解説していますので良かったら読んでみてください。

経営側が利益を独占する施設の存在もある
介護業界が儲かりづらい構造であるということは説明しましたが、その中でのわずかな利益を介護士に還元しない施設も多いです。
人件費を減らすことが利益になってしまいがちな業界でもあるので、経営者がため込んでしまうこともあります。
とはいえ介護施設は介護士のものではなくて経営者のものなので別にそれは何一つ問題ではないです。
労働者である介護士も「職場を選ぶ権利」がありますので、嫌ならやめればいいわけです。
実際にそれで人がやめて賃金上げざるをえない施設も多いです。
サービス残業も経営者からしたらただ働きをして人件費を節約できるので願ったり叶ったりです。
なので出来るだけサービス残業に誘導するような搾取の構造を作ろうとします。
国からの介護保険での補助金の少なさで施設自体が儲からない
介護施設が儲からないのは介護保険の存在が大きいです。
介護保険制度があるので介護施設側の収入も限界がありますし、そのもらえる額も十分とは言えないです。
「介護士の給料を上げたいけど上げられない」というジレンマを持っている介護施設も多いです。
業界自体に潤沢にお金が回っているわけではないので、自然に人材不足に陥って今いる介護士への負担を強いられてしまいます。
一方で世の中は介護職に対するニーズは増していて、サービスの質の向上を求めています。
ニーズに対して供給が追いついていない状況では今いる職員が苦しむ結果になることが多いですね。
サービス残業横行の中で介護士は立ち回るには個人の力を磨くしかない
介護士のサービス残業は大きな問題だと思っています。
介護士も労働者という意味では他の仕事とも同じです。
しかし結構の人が介護職を含めた福祉職に対して「特別な仕事」という見方をしています。
「お金よりも利用者のありがとうが大事」なんて普通出てこないですからね。
なので介護士個人としてどう立ち回ればいいのか?と言われたら「個人で稼げる力を身につけよう」と僕は思っています。
個人で稼げる力があれば搾取されそうになったら転職という選択をすることができます。
搾取への対策に関しては別の記事で解説していますのでもし良かったら読んでみてください。

僕も現在は介護以外でも自分のブログで収入を得る力を持っていますし、その力を生かしてマーケティング会社に転職することができます。
このように選択肢が多ければ一つの職場や業界に固執せずに働くことができます。
サービス残業をさせられているということは「サービス残業で壊れてもいい人材」という認識をもたれています。
本当に希少な人材ならそんなことは絶対しないですし、会社に大事にしてもらえる人材になることで理不尽な扱いを受けなくなります。
理不尽な扱いを受けたとしてももっといい待遇で自分を向かい入れてくれるところがあります。
その状態が本当の安定ではないか?と思っています。
また介護業界は人手不足で儲かりづらいので、一旦離れて景気が良くなったら戻ってくるという選択をすることができます。
転職をして福利厚生や収入を上げて自由時間を増やしていこう

介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
先述しましたが、派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

サービス残業からは全力で逃げよう
介護業界に横行しているサービス残業は「しょうがない」とは全く思いません
確かに儲かりづらい構造と人手不足やいろんな背景があります
儲からずに破綻するのをサービス残業で食い止めるのはやめて欲しいと思っています
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) February 11, 2020
サービス残業は「しょうがない」とは全く思いません。
いくら儲からない業界で人手不足であろうと違法行為であるのは事実です。
許されない行為ですしいくら社会的に素晴らしいことをしている介護施設であろうと潰れるべきだと思います。
施設を経営するのは大変なことですけど、だからと言ってサービス残業を容認するのは違うと思っています。
施設や業界の状況は個人が搾取されていい理由にはなりません。
搾取する施設に遭遇した時は全力で逃げて欲しいです。
他の施設は人手不足で新しく入ってくる介護士を待っています。
転職をして「楽になった」という人は数多いです。
僕もその中の一人です。
なのでサービス残業に関してはすぐ逃げるようにしましょう。
また過酷な労働になることを見越して早い段階で転職サイト(エージェント)に登録してください。
その理由に関しては別の記事で解説していますので良かったら読んでみてください。

「でも介護職の転職エージェントなんてたくさんあるからどれを選んだら良いか分からないよ」という人は多いと思います。
そんな方に向けて以下より僕が厳選した三つのエージェントを紹介します。
基本的にエージェントによって案件の種類や担当者の性質が変わってくるので全て登録して比べて欲しいと思っています。
・【2019年】現役介護士がオススメする介護派遣会社ランキング|人気大手会社の人材派遣会社の口コミ評判|高時給・お得なサービスも紹介します