どうもたんたん(@tantan4423)です。
保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
先日以下のようなツイートをしました。
介護士で鬱になるのって「自分の能力をはるかに超える責任を負わされる事」に尽きる
それに加えて低い給料や責任の押し付け合いや誰も責任を取ろうとしない体質なのでは?
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) October 11, 2020
介護士で鬱になるのって「自分の能力をはるかに超える責任を負わされる事」に尽きる
それに加えて低い給料や責任の押し付け合いや誰も責任を取ろうとしない体質なのでは?
今回は上記のツイートに関して記事を書いていきます。
この記事の結論を先に書いてしまうとツイート通りなのですけど、過大な負荷を介護士に背負わせてしまうことによって介護士の鬱が発生するのではないか?と言うことです。
もう少し責任を分散したり責任の所在を明らかにした上で安定した施設運営を望んでいます。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
介護士で鬱になって休職・退職する人は結構多い

僕の周りの介護士でも鬱症状によって休職したり退職をしてしまった方がおられます。
その方々の様子や聞いた話を以下に書いていきます。
- 仕事時にやけにテンションが高い(抑うつ傾向)
- コミュニケーションがろくに取れなくなってしまう
- 血尿・血便などの症状が現れる
- 後輩に対してどうでもないことに対して激怒する
鬱に関しては心の病なので、無理に仕事に行こうとしたりすると症状が悪化することがあります。
実際に仕事を辞めてから次の仕事の一歩がなかなか踏み出せなかったり、人間関係を閉じてしまう人もいます。
たかが仕事ですけど、人によっては人生に大きな影響を与えてしまうぐらいのダメージを負ってしまいます。
それほど介護現場はストレス要因が多くて下手すると誰もが鬱になってしまうような環境です。
介護現場のストレス要因に関しては別の記事で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

責任感が強い人ほど鬱になりやすい

僕が今まで鬱になってきた人をみてきた感想としては非常に責任感が強い方がなることが多いですね。
今まで仕事で張り詰めて取り組んでいたけどどこかでその糸が切れてしまうケースです。
自分に厳しかったりするとできない自分を責めたり、なんとかしようと余計体に負荷をかけてしまいます。
責任感が強くて張り詰めている人ほどその反動が強いです。
逆に介護の仕事に関してお金以外の部分を重視しない人とかプライベートを最優先する系の介護士はなかなか病みにくいです。
特に介護に関しては過酷な労働環境もあるので心身ともに疲れ切ってしまうケースも多いです。
なのである程度自分でストレスをコントロールして自分で自分を守る必要があります。
「もう少し肩の力を抜いて仕事していただけたらいいのに」っていつも思います。

鬱は本人の能力を超えた責任や業務を与えてしまうと発症しやすい

介護士に限らずに自分の能力をはるかに超えることが求められてしまうとプレッシャーに押しつぶされてしまいます。
特に介護士や保育士や医療関係の仕事の人は命を預かる仕事をしています。
命を預かると言うのは非常に重たい責任です。
そして命を預かる仕事は本人の能力をはるかに超えた責任です。
先ほど書いたように責任感が強い人が鬱になってしまうのはその人の能力が命という責任に潰されてしまうからです。
でもそうなると僕みたいなポンコツ介護士が何もなく働いているのは単に「このくらいの給料ならこれぐらいの責任しかないよね」と逃げているからなんですよね。
実際に介護士の人は命というとても重い責任を預かっているのに手取り15万円とかなんですけど、それってそれほど責任がないと言うことなんですよね。
給料の多さはその分の責任の重さということを考えずに抱え込んでしまう人は潰れてフェードアウトしてしまいます。
言ってしまえば責任感がない人の方がこの仕事は長続きします。それって本当に大きな損失なんですよね。
介護士を鬱で失わないために施設がするべきこと

介護士を鬱で退職されたり休職されることは介護施設からしても非常に痛いです。
常に人数ギリギリで回している施設からしたら(そもそもそのような状態で運営するのはどうかとは思うが割愛)一人戦線離脱されるだけで死活問題です。
しかし鬱になる介護士が現れるのも経営の失敗です。
一人の介護士に負荷をかけて壊してしまったので施設側の責任といっても過言ではないです。
そうならないために施設ができることは主に3つあると思っております。
- 責任の所在をはっきりする
- 責任の大きな人にしっかり給料を払う
- その人に能力を超える仕事を与えない。背負わせない
厳しいことをいってしまえばほとんどの施設はこれを出来ていません。
責任の所在をはっきりする
- 家族からクレームが来た
- 利用者が怪我をした
- ヒヤリハットがあった
みたいなことがあると当事者に全責任を負わせてその管理をする人が責任を負わずにトンヅラするみたいな案件を多くみて来ました。
先日介護界隈を賑わせたあるツイートがあります。
今日は暴力を振るう入居者さんについてミーティングがあった他フロアーのスタッフの姿があった。
第3者の意見は必要ですが、今は不要だと思います。
リーダーにはその旨を伝えると「○○さんが殴られたのは○○さんの落ち度があるからだ」と言われました
会社は私を守ってくれないのかな?と思います
これは利用者の暴力に対して被害者である人間に「落ち度がある」といって対処をしない施設での話なんですけど、結構これに似たことを普通にどの施設も行なっています。
本来ならしっかり上層部に話を持って来て原因調査をして然るべき対応を取るのが普通の企業のあり方です。
基本現場で起こった問題に関しては上司や施設の責任です。
結局問題を起こした人を雇っているのは施設であって施設の責任です。それが経営者というものです。
上記のケースみたいに然るべき調査をせずにその場で介護職員が悪いと決めつけているのは相当悪質だという印象を受けました。
もしその職員に落ち度があるのならその職員を指導している人やその人の上司にあたる管理者の責任です。
結構当然の話をしているのですけど、介護業界においては普通ではなくて個人の介護士に責任を押し付けてしまう風習があります。
責任の所在が定まっていないのは、トラブルや問題に対応できない脆さが出て来ます。
その状況で職員を配置しても守ってくれない安定感のなさが職員を追い込んでしまいます。

責任が大きい人に対してしっかり報酬を払う
先ほど書いた責任の所在をはっきりさせたなら大きな責任がかかる人に対してはしっかり給料を払うべきです。
先ほどのケースで暴力を受けた人に責任を負わせるのならそれ相応の報酬を払わないといけません。
利用者の問題行為に対する責任を取る行為は非常に重いです。
それができないということは重たい責任を負わせたらいけないということです。
仕事における給料は責任における対価です。
リスクが高い責任を背負っている人に対して手取り15万円なんて普通に考えられないですし非常識です。
手取り15万円だと何の責任を持たせることもできません。
結構この考え方は海外や大企業からしたら当たり前な考えですけど、日本の介護業界は数周も遅れているのでなかなか理解できない考えです。
手取り15万円しか与えられないのなら責任を与えられたら「それほどの対価を払ってください」と言えばいいです。
そういうところがしっかりしていないのが介護業界なんですよね。
責任の所在をはっきりいって責任のある人に給料を払うようにしたら能力を超えた責任を抱えずに済みます。

その人の能力を超えるような責任を負わせない
先ほどから何度も書いていますけど、しっかり人材の評価はした方がいいです。
その責任を背負わせるに値する人物に責任と対価を渡さないと責任逃れをしたり、押し付けたりしてしまいます。
それで責任を押し付けられた側は対価をもらっていないのに責任まで取らされてたまったもんではないです。
そしてあらかじめトラブルの種類に関しての責任はあらかじめ担当を振り割った方がいいと思います。
今の問題として一人の人材にあらゆる種類の責任が集まっている状況なので分散させるのも大事だと思います。
理不尽に責任を押し付けようとする施設は辞めてしまってもいいです

上記のような施設にできることを書いたのですけど、多分施設はできないと思います。
理由としては以下の通りです。
- マネジメントに関する意欲や知識が浅い
- そもそも経営側が優秀じゃない場合が多い(社会福祉法人とか)
- 責任に伴った給料を払えない財政面での脆さ
- 単純に優秀な人材は施設には少ない
- いたとしても優秀じゃない人に潰される
実際に介護保険から19年が経つのですけど、状況は悪化しています。
鬱などになって介護業界からフェードアウトする人は多くなっています。
多分以前まではネットがなかったので施設側の体たらくが目につかなかったですけど、今はネットのおかげで可視化されてきました。
一種の監視社会みたいになっているのでこれからは期待はできますけど、結構介護業界は破綻しているので国が間に入って再建した方がいいと思います。
でも中には優秀な人材を揃えてマネジメントに長けた施設もありますし、職員を大事にしてくれる施設もあります。
そういう施設に巡り合うために今いる施設がダメだと思ったらどんどん転職した方がいいと思っております。
派遣で働くことによって僕は楽な気持ちで働けた

はっきりいって僕は介護の現場で重い責任を背負って働くことに関してあまり肯定的ではないです。
そもそもそこまで働きたくないみたいな所があるので、できるだけ労働時間は削りたいと思っています。
そういう僕にとって時間の調整や与えられた仕事をこなせばいい派遣での夜勤専属は非常に合っていました。
派遣だから全く責任がないわけではないですけど、基本的に派遣が求めらているのは人材の穴埋めです。
「正社員と責任は一緒」みたいなことをいう人がいますけど、責任は違います。責任一緒ならボーナスも一緒に支給すべきですし。
あくまで穴埋めとしての役割なのでそれ以上の責任を求めるのは違います。
まぁ非常に自己肯定感の低い働き方ですけど、以外に僕みたいな人は多いと思います。
介護派遣に関してのメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
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以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ

・介護士は責任が重すぎて、責任感が強い人ほど鬱になりやすい
・責任が給料に見合っていないので、いってしまえば責任を負わなくてもいい。責任をおうのは自分より立場の上の人
・責任を押し付ける施設は速攻やめていい
・責任の所在が不明なのが大きな問題
・一人に多くの責任が集まりがちなのも良くない。分散すべき
どっちにしても普通に今の状況で介護施設に正社員で働いても、普通にキツイと言うか今じゃない感はあります。
もう少し中の状況が変わる必要はあります。
人手がいないなら数少ない介護士すら守ってあげるどころか逆に責任を押し付けて潰してしまうような業界ですからね。
なのであまり施設に直接雇用させるような働き方はオススメできないですね。
やばいところに当たった時に直接雇用なら素早い対応ができないのは普通にキツイですよね。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。