2025年問題

2025年の介護士不足問題に一石を投じる『Sketter(スケッター)』を解説します

 

どうも現役介護士のたんたん(@tantan4423)です。

僕は現在25歳で4年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。

最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。

その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し現在は老健に勤務しています。

今回はいつもとは打って変わって僕自身が「非常に面白いな」と感じてぜひ応援したいと感じた『Sketter(スケッター)』というサービスの解説をしていきたいです。

 

このサービスを提供している株式会社プラスロボ代表取締役の鈴木亮平様に教えていただき非常に感銘を受けたので記事にしました。

ちなみにこのサービスに対しての僕のツイートは以下の通りです。

 

このサービス知らなかったけど、隙間時間に介護の仕事やボランティアを探せるのは非常に便利な時代ですね。

こういう形態なら未経験の人も気軽に介護業界に関われるし、人材活用の面でも効率が良さそうです。

「施設のファン化で関係人口を広げる」考え方も好きですね。

 

というわけで以下より解説していきたいと思います。

Sketterとは一体どんなサービスなのか?

『Sketter(スケッター)は、隙間時間で働ける人と介護施設のスポット業務をマッチングする2ヶ月前にリリースしたサービスです。

2ヶ月にしてすでに登録している利用者(登録スケッター)は現在250人いるそうです。

代表取締役の鈴木亮平様は年内に1万人の登録を目指しているようです。

1万人も隙間時間で働ける人がいるなら非常に大きな労働力にもなりますし、すごく施設からしても使い勝手がいいのではないか?と思っています。

しかも身体介助ではなくて一緒に外に買い物に行くなど、人手が必要だけど何かしたいと思っている施設側も嬉しいと思います。

普通のマッチングサイトと違う点は?

 

類似のサービスと違う点は、「介護はしない」せずに雇用をしないということです。

どういうことかというと、雇用になってしまうとハードルが非常に高いものになって気軽に参加する事ができません。

月給が発生することによって義務感や仕事感が出てきてしまうことがあります。

もちろんスケッターだからといって責任感が0かと言ったらそうではないですけど、月給が発生するのとしないのでは気持ちの持ちようが違います。

雇用をしないという形で自分にできることをするみたいな形式になっています。

『Sketter』のいいところは施設が外の人に対して開いている状況を作れるところです。

人手不足が進むと業務が縮小して施設の中で完結するようになって介護施設が閉鎖的な運営になってしまいます。

その流れにも一石を投じる結果になります。

何故Sketterを作ろうと思ったのか?

 

スケッターを作ろうと思った理由をサービス提供者の鈴木様は以下のようなこと言っておられました。

・2025年問題への解決策として介護資本を増やすため

・介護業界にいきなり入るのはハードルが高いと思っている人が多いから

・人材派遣会社に手数料を払う必要が薄れるから

上記3つの理由について以下より解説していきたいと思います。

2025年に介護士が40万人近く不足する問題への解決として

 

当サイトでも2025年問題について多くの言及をしています。

実際に最近は高齢者ドライバーが事故を起こすみたいな悲しい事件があります。

彼らも施設に入れたらこのような悲しい事件に繋がらなかったかもしれないと僕も思っております。

高齢者による事故や事件に関して感じたことを記事にしていますので良かったら読んでみてください。

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介護施設が数多く存在して機能していれば悲しい事件の予防にもなります。

それほど介護が必要な人が街に出てしまうことは大きな社会的な不安に繋がります。

2025年に介護士が約40万人不足するデータがあり現在のような高齢者が起こす事件は増加することでしょう。

だからこそ介護資本を多く取り入れる必要があります。

介護職員をこれから6年以内に40万人集めることは不可能です。

そして機械による自動化もまだ浸透しにくい業界です。

なのでこの現状を打破するためには、「隙間でいいから手伝ってくれる人」が必要です。

でもそれは介護職の普段からしている業務ではなくて「自分のできることだけ」をする人です。

介護業界にいきなり入るのにはハードルが高い人がいる

 

僕自身は未経験で介護業界に保育士から転職したのですけど、何をしていいか分からない時期が長かったですね。

僕の場合はいきなり飛び込んで勉強すればいいと思ったのですけど、よく分からない世界にいきなり飛び込むのはハードルが高すぎるのではないか?と思っています。

しかしスケッターでは介護業界に緩いつながりを持つことができ、その緩さが参入障壁を下げてくれます。

  • 隙間時間で参加する
  • 身体介護をしない
  • 自分の得意なことをする

これらの参入障壁なら介護業界に参加するハードルを極限まで下げることができます。

やっぱりいきなり月給をもらって働くみたいな流れだと精神的にきついところがあります。

そしてハードルを下げることによって様々な業種の方が集まると予想しています。

  • 絵描き
  • マジシャン
  • デザイナー
  • 漫才師
  • 体操のお兄さん
  • 元介護士
  • 現介護職員
  • 大学生
  • 高校生
  • 就職希望者
  • 転職希望者
  • 看護師
  • 音楽家
  • 外資系コンサル
  • プログラマー
  • 学者
  • スナックのママ

このような人たちが自分の得意なことを生かして参加したら非常に面白いことになると思っています。

介護施設側が人材派遣会社を利用しなくても人材を集めるため

 

僕自身は派遣で働いていてブログで派遣を紹介している立場ではあるのですけど、介護施設からしたら自分たちの打つ求人で集客できる方がいいです。

しかし介護業界の給料が低いとか労働環境が悪いなどの評判によって多くの給料や安心な労働環境を与えてくれる派遣に流れているのが現実です。

実際に僕もその部分を重視して派遣をしています。

僕が以前いた派遣の施設の場合は半分近くの人が派遣として働いていました。

でもこの流れが進むと介護施設の資金が派遣会社に流れて、その分還元できる給料やもっと多くの人材を雇えたみたいなことがあって施設からしたら勿体無いみたいになっています。

しかしスケッターのようなサービスならいい施設を見つけた時にその施設の面接を受けて就職することもできます。

そういう意味でも介護施設は労働力を確保しやすいのでありがたいサービスですよね。

Sketterに登録をしたら何をするのか?

スケッターは「介護はしない」ということを前面に押し出しています。

「それなら何をするんだ?」と思っている方も多いとは思います。

しかし介護施設には、専門的な身体介護以外の業務が数多くあります。具体的には以下のようなことです。

  • 一緒に散歩しに行く
  • レクリエーションで歌を披露する
  • 将棋の相手をする
  • 一緒に絵を描く

介護経験者じゃなくても利用者と一緒に時間を過ごすことは可能です。

介護は身体介助だけが全てではないです。

僕の場合なら歌が得意なので歌を披露しますね。「北酒場」歌います(笑)

これまで介護施設では、身体介助以外にも清掃、レク、料理、資料作成、など無資格者でもできる一般業務に追われていました。

特にレクに関しては毎日行うため、内容を考えるのに疲弊している現状があります。

レクリエーションも仕事として考えたら非常に大きな負担になってしまいます。

こうした一般業務をスケッターに任せることで介護職員は本来の仕事(専門的な仕事)に集中することができます。

そういう意味では介護職員の補助的な役割を果たしていけますね。

本来は国や地方自治体が介護士不足の問題に関してはしっかり対応すべきではある

 

はっきり言って介護士不足や介護士の労働環境の問題に関しては国の責任だと思っています。

少子高齢化が進んで介護士が不足するということはずっと前から想定できたことでその問題に対して手を打つことは全然可能でした。

しかしそれをせずに放置して問題を先送りにした国の責任は重いです。

  • なぜこんなに深刻化するまで行政は有効な対策を打てなかったのか?
  • なぜ誰も抜本的な解決策を提示できていないまま、今日の状況に至ってしまったのか?
  • 介護保険が施行されてもう少しで20年経過するのに何をしているのか?

こう思っている人は多いのではないでしょうか?

「いつか誰かがなんとかしてくれる」それまでそのように楽観的に考えていましたが、そんなことはありえないです。

今まで何もできなかった国が急になんとかできるはずがないです。

この問題に関してはスケッターのサービス提供者の鈴木代表も以下のようなことを言っておられました。

介護の問題は本人のQOLの問題だけでなく、昨今の介護離職問題(年間10万人が親の介護で離職)があるように、全ての人に関わる問題です。

高齢化社会=不幸せな社会になってしまわないために、誰かがなんとかしなければと思うようになりました自分でも不思議なことに、それは社会人になってからも心に強く残ったままでした。

私はもともと事業家になりたいと考えていましたが、この時に「やるなら介護業界」という思いが芽生えました。

便利なものをより便利にする仕事とは違い、誰かがなんとかしなければ「人が死んでしまう」仕事だからです。

関係者には申し訳ないのですが、介護業界の問題はもう行政任せにして解決できるような問題ではありません。

事業家がこの業界に入り込んで仕組みを変えていくしかありません。 社会インフラであり、補助金ビジネスであるため産業化されにくいという課題はありますが、事業家が知恵を出し合って多くのプレイヤーが参加しなければ2025年問題は絶対に解決できないと思います。

以上が私がこの事業に挑戦する理由です。

 

僕自身がこの記事を書いたのはこの部分に共感したのが非常に大きかったですね。

はっきり言って国がもっと危機感をもって対応していたらこれからの介護問題に不安を抱く人は少なかったと思います。

そういう意味では気軽に介護業界につながりを持てるスケッターというサービスはいいのではないか?と思っています。

介護施設は現状、閉鎖的ではあるのでもっと外に開いて見える化すべきではある

 

スケッターの目的として「施設のファン化」を加速させて施設を中心とした関係人口を作って行くことがあります。関係人口というと・・・

「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。

 

簡単に言ってしまうとゆるく施設とスケッターの利用者が繋がってそこで一種のコミュニティーを作って地域の介護を助け合って行くという考えです。

実際に介護施設は「地域に基づいて活動をする」ことが目的づけられているのですけど、職員不足によって業務が忙しくなって外に目がいかないことが多いです。

特に国の効力が弱い有料老人ホームとかの場合は地域の繋がりが薄くてしかも中で全てを完結させようとするので閉鎖的で孤立しやすいです。

そのような状況を打破するためにもスケッターは非常に有効ではないか?と思っております。

この記事のまとめ・・・

 

今回はいつもと趣旨が変わって自分の気になるサービスの紹介をしました。

いつもは「搾取されない働き方をしよう」ということをメインテーマで当ブログで発信しているのですけど、やっぱり大好きな業界であることは変わりません。

そして潜在的に「介護がしたい」という人材をスケッターのようなサービスで拾えるのは介護業界からしたら大きいと思います。

それでお金をもらって介護をしたいと思ったら就職すればいいです。

そういう意味では介護士の負担を削減すると同時に介護業界への繋がりやすさが格段に上がって行くのでスケッターがどんどん普及してほしいという思いでこの記事を書きました。

スケッターに興味があって登録したい人は公式ホームページから登録お願いいたします。