どうもたんたん(@tantan4423)です。
保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
先日以下のようなツイートをしました。
介護職が出勤して制服に着替えることがあるけど、この時間も時給が発生するので施設は介護職に対して給料を払わないといけません
なので何も気にせずに施設に請求しましょう
これで拒否されたら労基に駆け込みつつ、延滞利息をつけて払わせることができる
労働者の権利はどんどん行使しよう
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) August 9, 2021
介護職が出勤して制服に着替えることがあるけど、この時間も時給が発生するので施設は介護職に対して給料を払わないといけません
なので何も気にせずに施設に請求しましょう
これで拒否されたら労基に駆け込みつつ、延滞利息をつけて払わせることができる
労働者の権利はどんどん行使しよう
今回は上記のツイートに関して解説していきたいと思います。
介護施設を見ると労働時間の管理がガバガバで払うべきお金を払っていないケースがあるのでこの記事を読んで本来もらっていたお金を取り返していきましょう。
その上で介護施設から搾取されないための労働者として立ち回りを覚えた方がいいですね。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
介護職のユニフォームに着替える時間も労働時間です

介護の仕事に限らずに制服を着る事を求めるのならその時間も給料を払うべきという事を平成12年の「三菱重工長崎造船所事件」の判決で証明されました。
上記の記事には以下のことが書いています。
一 労働基準法上の労働時間の意義
二 労働者が就業を命じられた業務の準備行為等を事業所内において行うことを使用者から義務付けられ又はこれを余儀なくされた場合における当該行為に要した時間と労働基準法上の労働時間
三 労働者が始業時刻前及び終業時刻後の作業服及び保護具等の着脱等並びに始業時刻前の副資材等の受出し及び散水に要した時間が労働基準法上の労働時間に該当するとされた事例
この三の部分が業務前に作業着に着替える時間も労働時間になるということが書かれています。
よく業務開始前数十分前に出社して着替えたり、連絡ノートを見るという行為に関しては本来事業所は給料を払わないといけません。
なのでこのようなことがあった際には時間外の申請をした方がいいと思います。
この辺のことはツイッターでも有名なプロの話聞き屋である桜井氏も同じ事を言っていました。
ここは僕も知らなかったのですけど、「賃確法」という法律のもと延滞利息として14.6%のお金をもらうことができます。
ということは開始時間前での労働を申請することで上手くすれば給料アップに繋げることができます(不謹慎ですが)
なので開始時間前の労働があった際には、しっかり請求することが大事です。
ただでさえ介護職は給料が低いのでこういうもらい損ねは避けるべきだと思っています。
逆にこういうお金をしっかり請求することで余計なお金を払いたくない介護施設は労働環境の改善をせざるを得ないです。
この辺の話は過去の記事でもしていますのでもし良かったら読んでみてください。

【補足】この話に反発する人は搾取する側です
この話をすると「意識が低い」「そんなことは許されない」「そんなお金を払う余裕はない」みたいな反発が僕の元に来ました。
はっきり言ってこれは搾取する側の意見です。
時間前に制服に着替えさせたり、記録をチェックさせておきながら時間外手当を払わないというのは労働基準法に違反をしています。
あくまで労働者の当たり前の権利であって、権利を行使しただけの人を「不道徳だ」と言ってしまうのはどうなのか?と思ってしまいます。
その人からしたら意識が低いように思えるかもしれませんが、どちらが悪いかは過去の判決を見ると明らかです。
感情的に反発するかもしれませんが、事実としてこれをした事業所や企業や方の裁きを受けています。
なので僕ら労働者はそういう声を気にせずにどんどん権利を行使しましょう。
これで理不尽に不利益を企業から与えられてしまったらその時もまた法的処置をとることもできます。
感情と事実は切り分けで自分の立ち位置で何ができるのか?ということは常に考えた方がいいと思います。

多くの介護職が無自覚のまま搾取されている

もちろん現実的に難しいとは思うのですけど、ここら辺ことをしっかりできる介護施設が介護職を集めていくのではないか?と思っています。
普通に残業代や時間前出勤させてお金を払わないみたいな事を平然に繰り返して改善もない業界に人は集まらないです。
結局搾取の構造から抜け出せない限り僕たちで色々抜け道を見つけて戦うべきではないでしょうか?
この章ではこの搾取の構造の話を以下の事から掘り下げていきたいと思います。
- サービス残業が横行している業界である事実
- お金の部分を感情で誤魔化そうとする節がある
- 早期の離職が進みどんどん現場は苦しくなる
以下より上記の事について解説していきます。
サービス残業が横行している業界である事実
そもそもですけどサービス残業自体が業界に溢れかえっている事実があります。
- タイムカードを押して退勤した扱いをして働くように業務命令をする
- 定時で帰ろうとする人を排除しようとする
- サービス残業をすることが美徳だという意識の植え付け
実際に多くの介護職がサービス残業をすることが当たりまえで「残業代を申請することは悪いこと」と思い込んでいる人がいます。
それか悪いことだと知っていても周りから排除されるのを恐れて従うしかないということがあります。
でもこの構造って完全に奴隷みたいなものですよね。
別に時間での契約になっているわけなので業務が終わっていなくても次の人に任せて変えればいいのです。
実際に僕も派遣で働いているのですけど、業務が終わっていなくても帰っています。
これは当たり前の話なのですけど、これを悪いことだと非難する人がいます。
そもそも残業をしないといけない業務や人員を設定できていない施設が悪いのにその尻拭いを介護職がする意味はないです。
実際にその働き方が嫌になって退職してしまう人は後を絶ちません。
当然の結果だと思っています。
結局介護職不足というのは「奴隷不足」ではないでしょうか?

お金の部分を感情で誤魔化そうとする節がある
介護業界で働いていると以下のような言葉を多く聞きます。
・「お金よりやりがいだ」という言葉
介護職のやりがいを一番に追い求めているべきではない理由を解説します
・「働かせていただいている。利用者に感謝しろ」という言葉
「働かせていただいて感謝しろ」という介護施設は速攻やめるべきだ
・「相手は認知症だからしょうがない」という言葉
みたいな感じで感情論で押さえつけて何も問題に対して対策を打たないことが多いのですけど、普通に「なめるな」と思ってしまいます。
もちろん人の命を預かっている仕事なわけなので、責任を持って働く必要があると思います。
しかしそれでもその責任に伴わない給料を渡せていないのも事実です。
そんな状態で働いていたらそりゃ「働くのが馬鹿馬鹿しい」と思ってしまうのも、鬱で業界を離れてしまうのも当然です。
施設からしたら必死に運営した結果かもしれませんが、それでも事実として介護職から搾取しているという事実があるわけです。
国の補助金の少なさも大きく影響しているので、施設も被害者であることもあります。
なので早く介護職の責任に伴う給料を払って欲しいと思います。
それができないなら感情論でお金の部分をかき消さないで欲しいと思います。

早期の離職が進みどんどん現場は苦しくなる
介護職が就職して短い期間で他職種に転職するという話は多く聞きました。
実際に僕の元同僚も多くが給料の低さや労働環境の過酷さに耐えきれなくなっていなくなってしまいました。
新人が退職する理由を別の記事でまとめていますので一緒に読んでいただけると嬉しいです。

結局せっかく介護業界に入ってくれた人に対して搾取を行っているからこそ、どんどん人がいなくなってしまうのではないでしょうか?
なんか「メンタルが強い人や好きな人だけしか介護職ができない」という状態は健全ではないと思っています。

介護職も労働者の権利を最大限に活用しよう

「労働者の権利」を主張することに対して否定的な考えの人がいますけど、考えを改め直した方がいいです。
別に仕事ができなかったとしても普段の行いが悪いと思われていたとしても、受けるべきものは受けるべきです。
あまりこういうと実感されないですが、今は明らかに労働者の方が守られていますし強い立場にあるということは最初に言っておきたいです。
前提としてルールを守らない施設側が悪いです。
さらに言ってしまえば介護職も労働者なわけなので労働者としての権利はもっと主張してもいいと思うんですよね。
この話をすると「権利ばかり主張されても困る」という声が出て来ますけど、はっきり言って本来はそんな主張が出てくること自体がおかしな話です。
最初から施設側が労働者を雇う上でのルールを守っていればいいわけなので、本来なら労働者だってそんな主張はしたくないのです。
でもルールを守らないのがスタンダードになっているので僕たちもしっかり自分たちの権利を主張しなくてはいけません。
泣き寝入りする意味はないです。
別に日頃の仕事で成果を出していない人でも残業代を請求してもいいですし、そういう契約になっているので何も要求することに違和感はないです。
この「成果を出していない人が権利を主張するのはダメ」ということになったら権利を主張した人に対して「お前は成果を出していないからダメ」とどんなに頑張っている人も泣き寝入りさせられてしまいます。
何事に関しても泣き寝入りさせるのがブラック施設の常套手段です。

自分を守るためにも労働者の権利を把握することは大事
実際に労働基準法を違反している企業に入り込んでしまった場合に自分を守れるのは自分しかいないです。
周りの同僚も自分の親も会社も黙っていては守ってくれません。
残業代を払ってくれないのなら自分で請求する必要がありますし、自分で働きかけないと問題は解決しません。
そのためには何が良く何がいけないのか?という判断は持っておいた方がいいと思います。
自分がそんな状況で働くのがいいと思うのなら別の個人の自由でいいとは思いますけど、不満を言って働くぐらいなら解決に向けて動く必要があります。
逆にこれぐらいしないと自分を守ることも不可能です。
そもそも企業に依存している状態から抜け出した方がいいです
雇われで働いていうと雇われ主のいうことをなかなか拒否したり「これは違うのではないか?」ということが言いづらいです。
給料を払ってもらっているわけなので基本的に相手側のいうことは聞いた方がいいと思います。
それだとなかなか自分の思う通りの働き方や生活を実現するのは非常に難しいと思っています。
だからこそ自分で稼げる力を養うのはものすごく大事なことです。
不満があれば退職して自分一人で稼いで生計を立てられるようになったら企業に依存せずに生きていくことができます。
もちろん副業もユーザーや企業に依存する部分もあるかもしれませんが、雇われよりかは少ないと思います。
「この職場は嫌だ」と思った時に自分で稼ぐことできるスキルや知識があれば独立することも転職することも可能です。
介護職の場合はどの施設も人手不足で悩んでいます。
介護職は手に職なので転職という手段を取るのもいいと思います。
この辺の話に関しては別の記事で解説していますのでもし良かったら読んでみてください。


介護職は転職を繰り返して良い職場を探すべき話

もちろん完璧な職場はないと思います。
それでも自分にとっての妥協点を探すことは大事です。
残業代を払ってくれる施設もありますし、労働者のことを第一に考えてくれる施設もあります。
そういう施設を僕たち介護職は探すための転職なら積極的に行っていくべきではないでしょうか?
僕は派遣で働いているのですけど、派遣の場合だと履歴書に傷をつけずにいろんな施設で働くことができるようになります。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ

・介護職の指定されたユニフェームを職場で着替える場合は労働時間に含まれる
・介護業界は搾取の構造ができているので、自分で対策を考えるべき
・労働者の権利は最大限に利用するべき
この主張に反発する人がいますけど、「当たり前のことを当たり前にする」なのでそれぐらいはいいのではないか?と思います。
労働基準法だって好き勝手する企業に対する歯止めの意味もありますので、雇われという弱い立場にある人は利用しない手はないです。
まぁそもそもそんな酷い職場に関しては転職した方がいいとは思っています。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。