どうもたんたん(@tantan4423)です。
僕は5年間介護施設で働いて、現在はフリーランスとして執筆やサイト運営で生計を立てています。
今回は「泣いてしまう介護士はプロじゃないのか?」ということについて考察していきたいと思います。
先日以下のようなツイートをしました。
「泣いてしまう介護士はプロではない」と言う介護士はいますけど関係ないです
介護の仕事は精神的なストレスが大きいですし、ショッキングの場面を多く見るわけで、泣いても仕方ないです
そういう職員がいても、優しく見守るべきですしそれを追い詰めるのはどうなのか?とか思っています
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) May 17, 2020
「泣いてしまう介護士はプロではない」と言う介護士はいますけど関係ないです
介護の仕事は精神的なストレスが大きいですし、ショッキングの場面を多く見るわけで、泣いても仕方ないです
そういう職員がいても、優しく見守るべきですしそれを追い詰めるのはどうなのか?とか思っています
このツイートの反応は以下のようなことがありました。
- 私も同じような事を言われたことがあります。 「泣いてしまう介護士はプロではない」? 時には感情は出る。それは人間の信頼関係によるもの。
- 毎回が毎回泣くのは、どうかと思うけどー 初めのうちは感じるままに感情を出してより良い介護をして行こうと思う新人さんの気持ちに寄り添ってあげれば良い
- 今精神的にきつい状態。クレームが多いと特定の利用者さんのサービスには入れられないけど、と管理者にダイレクトに言われました。
- 繊細で感情の起伏のある方にこそ介護のお仕事を続けてもらいたいです。そういった方は、お年寄りの気持ちに寄り添って下さいます。
結論を先に言ってしまえば「泣いたからプロじゃない」というのは浅はかではないか?ということです。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
世の中には「プロ意識」を強要する介護士がたくさんいます。

介護士の仕事は非常に高度なスキルやコミュニケーション能力を求められる仕事です。
日々の業務から常に学び、成長をし続けることが入居様により良いケアをすることができます。
その常に上を目指す姿勢が「プロ意識」と言われます。
しかしそのプロ意識というのは、いき過ぎてしまうと人間関係を壊してしまう恐れがあります。
高い意識を持って仕事をすることは素晴らしいのですけど、その意識を他の職員に押し付けることにもなってしまいます。
そのプレッシャーやキツさが積み重なって多くの人が介護の世界から離れてしまったのを多く目にしてきました。
今回題材にする「泣くのはプロとして失格」という介護士もいるのですけど、これは行き過ぎだと思います。
プロ意識の高まり過ぎは介護士と言う仕事の悪いところではないか?と思っています。

介護士は泣いても仕方ない仕事だと思う理由

介護士の仕事を実際に僕もやっていて感じたのは「他の仕事と比べてストレスの種類や大きさが違う」ということでした。
具体的には以下のようなことが精神的に大きな負担になります。
- 人の命を預かっている大きな責任感がある
- 「死」を目の前で経験をするショックがある
- 関わる人の数が非常に多い
- 暴力や暴言・セクハラなどの被害に遭うことが多い
これら3つの出来事に関して以下より掘り下げて解説をしていきます。
1、人の命を預かっている大きな責任感がある
介護士の仕事は入居者の命を預かる非常に責任が重い仕事です。
提供するケアによっては利用者様の命に関わることもありますし、逆に良いケアは利用者様の良い人生の最後になります。
世の中でも一番重いとされている人の命をメインに取り扱うわけなので、非常に大きなプレッシャーになります。
なので中には精神を病んでしまう介護士さんも多いですし、介護士も命がけで仕事をしないといけないのです。
現在はコロナウイルスの感染拡大の影響もあって、非常に命のリスクが大きくなっています。
そういう非常に大変な仕事なわけなので、涙ひとつ流しても仕方ないのではないか?と思っています。
逆にその責任に伴う給料を払っていたり、リスクを緩和を施設ができているのでしょうか?

2、「死」を目の前で経験するショックがある
僕の場合は特別養護老人ホーム(通称:特養)で勤務をしていたので、月に一回は人の死をみることはありました。
中には自分の目の前で急変して、心臓マッサージをしたこともありました。
普通の精神状態ではこれらの業務に当たることは難しいです。
僕は何度も人の死に遭遇する経験をしていて感覚が麻痺をしているのですけど、普通に考えたら異常なことだと思います。
目の前で死を見ても平常心でいられるのは並大抵なことではないです。
特に思い入れを持っていた入居者様が亡くなられた時は非常にショックが大きいです。
それで「泣くな」というのは流石に無理があるのではないでしょうか?
3、関わる人間の数が非常に多い
介護士の仕事は関わる人間の数が非常に多いように感じます。
今はフリーランスとして仕事をしているのですけど、基本的にはクライアントの会社やその仲介の人とぐらいしか関わることはないです。
しかし介護士の仕事は管理者ではなくても
- 栄養士や調理師
- 看護師
- 同僚の介護士
- ケアマネジャー
- 生活相談員
- PT、OT
- 利用者様
- 利用者の家族様
上記のように多くの職種や人たちと関わる機会が多いです。
「介護士の退職理由」の中でも「人間関係」は一番多くて、それら一つの関係でも悪くなったら退職を決意させるほどのものです。
人間関係が広くなるということはそれほど抱えるべきストレスの因子が増えることでもあります。
そして「泣くのはプロじゃない」という介護士の存在も退職の理由の人間関係にも全然当てはまります。

4、暴力や暴言・セクハラの被害に遭うことが多い
介護士の仕事をしていると利用者様からの暴言や暴力やセクハラに遭う機会があります。
逆に介護士をしていてこれらの出来事に遭遇したことない人はほぼいないのではないでしょうか?
実際に前いた施設でもセクハラがあって、そのセクハラを施設がもみ消したということがありました。

認知症を患っている入居者の場合でパニックになってしまうと暴言や手が出てしまうこともあります。
しかし「介護士はこれらの被害にあっても仕方ない」わけではないです。
これらでなく介護士を「プロとして失格」と言い放つのは一種のパワハラではないか?と思っています。

周りの介護士はもっと精神的配慮をするべきです
泣いている介護士に対して「泣くのはプロじゃない」と追い討ちをかける人間がいるけど、そもそも普段から職員の精神的配慮をしているのだろうか?
ただ単にマウンティングしたいだけのようにしか思わないし、そういう人が可視化されるから「介護士は性格悪い」と思われてしまうのではないのかな?
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) May 18, 2020
介護士に対して厳しい対応をする関係者が非常に多いのではないか?と思っています。
泣いている介護士に対して「泣くのはプロではない」と言い放ってしまうのは普通にどうかと思っています。
そういう追い込み方をするので介護士の印象が悪くなるのではないでしょうか?
もう少し介護士に対しての精神的な配慮をするべきではないか?と思っています。
理由としては以下の通りです。
- 介護職の離職が多いのは中の職員の関わり方が悪いからでもある
- 結果的に人手不足で困るのは現場の介護士だから
- 誰も介護士を志したいと思わなくなってしまうから
それでは以下より解説していきます。
1、介護職の離職が多いのは中の職員の関わり方が悪いからでもある
介護現場の苦しさを訴えているけど、蓋を開けてみたら
・パワハラが横行
・若い職員が退職する
・人手不足になるみたいなケースは多いです
結局介護士の人権意識を高めて、パワハラをするような職員を弾劾できるようにしないと一生苦しいままだと思う
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) May 18, 2020
実際に人間関係が原因で離職する介護士が多い中で、介護職員の人権意識は高めるべきではないでしょうか?
平気で泣いているところに追い討ちをかける人間を組織として放置するのもどうなんでしょうか?
プロ意識が高いのは素晴らしいことではあるのですけど、しっかり歯止めを効かせて他人と関わるようにした方がいいと思います。
介護士不足に関して現場の介護士が「私たちは苦しんでいる」みたいにいうことが多いのです。
しかし実際に蓋を開けたらパワハラをしている職員がいるみたいなことはたくさんあります。
利用者に心から寄り添えるのなら同僚の介護士に対しても同じようにするべきです。
そうしないと職員は定着せずに他職種に貴重な人材が流れて現場はいつまで経っても苦しいままです。

2、結果的に人手不足で困るのは現場の介護士だから
どんな人材でも辞められてしまって困るのは、現場の介護士です。
人が少なくなれば自分が受け持つ利用者の数は増えますし、休日出勤や残業時間が伸びてしまいます。
介護士を追い込むということは自らの首を締めることにもつながります。
もう少し先のことを見通した上で他の職員と関わるべき
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) May 18, 2020
結局どんな人材でも辞められてしまって困るのは、現場の介護士です。
人が少なくなれば自分が受け持つ利用者の数は増えますし、休日出勤や残業時間が伸びてしまいます。
介護士を追い込むということは自らの首を締めることにもつながります。
もう少し先のことを見通した上で他の職員と関わるべきだと思います。
3、誰も介護士を志したいと思わなくなってしまうから
介護士の仕事に対して「ブラック」というイメージを持っている人が多いのは勘違いではなくて、実際にひどい仕打ちを施設から受けた人がいて口コミで流れてくるから
もちろん素晴らしい施設もあるけどそれ以上にひどい施設が目立っているし、今でも被害の声は多い
本当にガチャの要素が強いんだよね
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) May 18, 2020
退職者の多い介護施設はどんどん人が寄り付かなくなってしまいます。
というのも退職者が「この施設は最悪だった」という話をすればそれが広がっていくからです。
僕が住んでいる地域でも「働いていけない施設」の話はよく耳に入ってきます。
結構「辞めてもまた新しい人が入ってくる」と思っている人も多いのですけど、全然そんなことはないです。
辞めていく人が増えていくたびに各介護士からの施設の信頼は落ちていき、どんどん人が集まらなくなってしまいます。
特に今はネットの存在もあるので、悪い話はすぐ広がっていきます。
介護士の仕事に対して「ブラック」というイメージを持っている人が多いのは勘違いではなくて、実際にひどい仕打ちを施設から受けた人がいるからです。
今までの積み重ねによって信頼が失墜しているのです。
※ブラックな介護施設の特徴について解説していますのでご覧になってください。

人権意識が低い介護施設は今すぐ辞めてもいい

介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ

- 「泣くのはプロじゃない」というのは正しくない
- ただ単にマウンティングをしたい人なので無視してもいい
- 介護士の仕事は泣いても仕方ない仕事で、長年働くと感覚が麻痺する
- まず介護士の精神的な配慮をしないと人手不足は深刻になる
はっきり言って「泣くのはプロじゃない」と泣いている介護士に投げかける人を注意できる職場であって欲しいです。
もちろん毎回泣いて何もできないというのはよくないのですけど、感情を否定するのはどうなのか?と思ったりしています。
みていると介護士は利用者への配慮は神レベルでも同僚への配慮が良くないように感じます。
介護は介護士がいて初めて成立します。
そのことを把握した上でもっと相手に配慮したコミュニケーションをして欲しいと思っています。
そしてこのような言葉を受けた場合は、「施設の介護士への配慮が薄い」と思って転職するのもいいと思います。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。