どうもたんたん(@tantan4423)です。
保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
先日以下のようなツイートをしました。
介護士不足の行き着く先は在宅介護の末の介護虐待です。
実際に現時点でも同じことが起こっていますし、他人事の話ではないです。
介護施設はセーフティーネットです。
介護士を増やす有効な手を打てないと普通に崩壊します。
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) December 12, 2020
介護士不足の行き着く先は在宅介護の末の介護虐待です。
実際に現時点でも同じことが起こっていますし、他人事の話ではないです。
介護施設はセーフティーネットです。
介護士を増やす有効な手を打てないと普通に崩壊します。
今回は上記のツイートに関して解説していきたいと思います。
介護士不足が深刻になると今でも社会問題になっている在宅での介護虐待が数をさらに増やします。
さすがにそれだと介護をする側も受ける側も不幸になるので至急介護士を増やすための施策をするべきです。
・介護士不足が深刻な件について
・介護士が不足すると在宅介護での虐待が増える
・介護士を増やすためにできる事
・介護士個人はそこまで気にする必要はないということ
それでは以下より解説していきます。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
介護士不足が深刻な件について【理由も解説】

介護士不足が深刻で2025には約40万人近くの介護士が不足する計算になってしまいます。
なぜこんなに介護士が不足するのか?という理由については以下の通りです。
・介護士の給料が少なくて離職が進んでいる
・介護士の労働環境が悪くて離職が進んでいる
・介護士として働く事で未来を感じられない人が多いので就職・定着が進まない
以下より上記の事について解説していきます。
介護士の給料が少なくて離職が進んでいる
介護士の給料が少ない事で転職を決意した介護士さんは非常に多いように感じます。
僕の周りにも以下のような理由で介護職を辞めざるを得なかった人が多かったです。
・結婚して子供ができたことを機に近くの給料の高い工場に転職をする
・近くの企業の介護職よりも大量求人に応募して転職する
・生活が苦しくなって転職する
都市部でもフルタイムで働いても手取り20万円届かない介護施設があるので当然な判断だと思います。
介護職とは言っても自分の生活が第一です。
自分の生活を脅かすレベルの給料なら少しでも給料のいい企業に転職するのは当たり前です。
給料の低さが原因で転職した介護職は数知れないので給料の部分が改善されたら全然変わってくると思います。
中には「生活保護の方が良い」と思う給料しかもらっていない人もいます。
それだと何のために働いているか?分からなくなりますよね。

介護士の労働環境が悪くて離職が進んでいる
介護士の中には労働環境で退職を決意した方も非常に多いのではないか?と思っています。
具体的にどのような労働環境かと言うと・・・
・サービス残業を当たり前とする風習
・年間の休日が少ない(有給休暇が取得できない)
・多くの職員がストレスで殺伐とした職場になっている
これらの労働環境が自分自身の心身に負荷をかけて追い込んでいきます。
介護職の中にはうつ病で退職や休職に追い込まれる人も非常に多いです。
介護職で長く続けていくためには「いかに嫌なことをしないのか?」ということが大事です。
介護職を長く続けていくコツに関しては別の記事で解説していますので良かったら読んでみてください。

介護士として働く事で未来を感じられない人が多いので就職・定着が進まない
介護士として働くにあたって
・上がり続けることのない給料
・改善されない労働環境
・上記の2つからくるストレス
は避けて通ることが非常に難しいと思います。
なのでこの間入社してきた新人が数年で退職してしまうと言うケースが増えています。
この様子を見て「最近の若者は根性がない」みたいにな人がいます。
でも普通に考えて給料が低くて労働環境が悪くてストレスの大きな仕事を誰が好き好んでするのでしょうか?
介護施設や中の職員が新しい職員の定着のためにやるべきことができていない証拠ではないでしょうか?
「新人の介護職が早期退職する理由」について解説した記事もありますので読んでいただけると嬉しいです。

介護士が不足すると在宅介護での虐待が増える

冒頭のツイートに戻るのですけど、「介護士が不足すると何故家庭内虐待が増えるのか?」について書いていきます。
現在も介護の苦しみから虐待や殺人に走ってしまうケースが非常に多いです。
そしてこれからこのような事件の件数は増えていくと予想されます。
それは介護士不足で家族を施設に預けられない家庭が増えるからです。
介護士が不足する事によって以下のような順番で家庭内虐待に繋がっていきます。
- 少子高齢化によって介護を必要とする高齢者の数は増える
- しかし介護士が不足しているので在宅で介護をせざるを得なくなる
- 介護サービスへの依存が低くなって、家族だけで抱え込んでしまう
- 介護に悩んだ末ストレスで犯罪に走ってしまう
実際にこのようなケースが増えてきて「介護のストレスで殺してしまった」という供述も増えてきているように感じます。
だからこそ家族のみで介護を抱え込まないように受け入れ先である介護施設を増やす必要があります。
そしてその施設を運営して行くためには介護士を確保する必要があります。
冒頭に書いたように介護士は2025年に約40万人不足する計算になっています。
この記事を書いているのは2019年ですけどどうなんでしょうか?
介護士を増やすためにできる事は?

しかしそれだけではなくて各介護施設や国の意識を変えていく必要があると思います。
特に以下の2つのことは真剣に対策を打って行く必要があるのではないか?と思います。
・介護士の待遇改善について
・自己犠牲の働き方の是正
上記の事について以下に解説していきます。
介護士の待遇改善について
介護士の給料の低さは離職率を高めてしまいます。
いくら好きな仕事だとしても現実は甘くないです。
安心した生活ができるぐらいの給料がないと不安を覚えてしまいます。
僕の場合も夜勤専属をしたり副業をしているのも介護士で働き続けることの不安を感じたからでした。
今多くの介護士がこれからの生活に関しての不安を持っています。
今年の10月には処遇改善で勤続10年の職員に対して月8万円の支給が始まります。
このようにどんどん介護士の給料の水準を上げていく必要があるのではないか?と思っています。

自己犠牲の働き方の是正
「働き方改革」と言われて結構経つのですけど、介護士の働き方が向上しているように見えません。
中には自分で考えて労働をコントロールしている人もいますが。
僕自身も派遣で月に7〜8回夜勤をするだけの働き方を実施しています。
個人で働き方を作っていくことも大事ではあるのですけど、施設側が心地よく働ける環境を提供する視点も非常に重要です。
介護士という離職率の高い仕事にわざわざきてくれた人なわけだからもっと大事にするべきなんじゃないか?と思っています。

介護士個人はそこまで気にする必要はないということ

介護士個人としては別に介護施設側の都合は無視してもいいのではないか?と思っています。
残業を当たり前にさせる施設や辞めていいですし、「いなくなったら困る人がいる」みたいなのも考えなくていいです。
介護士はあくまで労働者であって、そこまでの責任は持っていません。
なので自分が心地よく働ける環境で働くことだけを考えればいいと思います。
在宅介護が増える社会問題に関しても、介護職員を集められなかった国や施設の責任です。
こっちも生活がかかっているわけなので、もっと厳しくしてもいいと思います。
介護士からしたら介護施設は労働の場であって、社会貢献の場所でも自己欲求を解消する場でもないことは頭に入れたほうがいいと思います。
介護士は以下の「ブラックな介護施設の特徴」の記事を読んでやばい施設をうまく避けられたらいいと思います。

今は介護士は個人で労働をコントロールしたほうがいい

先ほど「介護士はそこまで介護士不足問題に関して深く考えなくてもいい」と書きました。
その理由としてはまずは自分の生活やメンタルを安定させて働くことが大事だからです。
しかし今の介護現場の労働環境や給料だとそれは非常に難しいです。
なので僕の場合は給料が下がっても労働量を減らしてかかる責任を少し減らそうという方向に行きました。
足りないお金の部分は副業や節約で補いました。
節約と副業に関してはそれぞれ別の記事がありますので良かったら読んでみてください。


このような働き方をするに当たって派遣は非常に効率的に自分のほしい額を稼ぐことができます。
介護派遣のメリットに関しては以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ

・介護士不足が深刻でこのままでは在宅介護をする人が増える
・介護離職をして経済的にも心身的にも疲弊した人が事件を起こす
・まずは介護士を増やしていくべきで、そのために待遇の改善と労働環境の是正が必要
・介護士個人としては自ら動いて適切なポジションを取ることが大事
この記事自体介護士目線で書いたものですけど、介護の問題は誰にでも訪れるものです。
自分が大人になった時に介護士がいなくて在宅をせざるを得ない可能性が高いとみんな親を放り出して逃げるみたいなことも増えそうです。
在宅介護が言ってしまえば「生まれた罰ゲーム」みたいな感じになっているのも事実です。
だからこそ大量のお金をつぎ込んでも数多くの介護士を囲っておく必要があるわけです。
そして介護士自体は個人的には結構おいしい仕事だと思っていて、シフトで人手不足ということもあって非常にいい感じに働けます。
僕みたいに月に8回ぐらいしか出勤しないみたいなのも人手不足の介護業界だからこそできていることです。
なので介護士側からしたら出たり入ったりがしやすくてどこでも働ける仕事なので転職前提で考えたほうがいいと思います。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。