どうもたんたん(@tantan4423)です。
僕自身介護職として5年のキャリアがあるのですけど、介護をする際のニオイの問題はどの施設も抱えている問題なんですよね。
施設ですら介護のプロフェッショナルですら頭を悩ませている問題ですので、在宅介護をする人の悩みはさらに大きいです。
なので今回は現場で介護士をしていた経験から僕が考えられるすべてのニオイ対策について解説する記事を書くことにしました。
実際にネットで検索してみても企業のノウハウばかりで実際に介護に携わった人の意見が少ないと感じていました。なので今回は
・ニオイがもたらす問題について
・どのようなことが原因で臭いが生じるのか?
・家庭でもできる具体的な消臭対策
について書いていきます。
結構詳しく書いていますので、時間がある時に読んでみてください(ブックマーク推奨です)
在宅介護について詳しく知りたい方はまとめた記事がありますので、もし良かったら読んでみてください。
いきなり在宅介護をすることになって困らないように持っている知識は全部書きました。

この記事の目次
在宅介護でニオイの問題に悩まされている人は少なくない

在宅介護をするにあたって、臭いの問題は避けて通れないです。
・排泄を取り扱うことがあるから(オムツ交換など)
・毎日入浴できるわけではないので、ニオイが染み付いてしまう
・今まで以上に気を使わないとゴミが溢れてしまう
そして今までは自分の分だけ気を使えば良かったのですけど、親のニオイに気を使われないといけなくなり少しでも手を抜いてしまうと臭いが発生します。
僕自身も介護施設で働いていてこのニオイというものに慣れていますけど、初めて施設にきた人は「このニオイはなんなの?」みたいに仰天することも多いです。
実際に消臭剤メーカーであるエステーの調査でも介護の時の悩みとして「介護時のニオイ」に関して困っているという結果も出ています。

以前は介護をする空間でのニオイに関しては、「排泄に伴うニオイ」が主な原因だと言われてきました。
実際にベッドやシーツの上で尿漏れが起こってニオイが染み付いて取れなくなってしまうということも多いです。
しかし、それ以外でも介護をするに当たって発生する家族の汗のニオイや加齢臭が排泄のニオイと混ざって強烈なニオイになることが多いです。
このニオイに関しては相当気をつけていないと解決するのが難しいです。
臭いが気になってしまうと食事や睡眠に大きな支障をもたらす

介護生活をするに当たって発生する尿臭や便臭や体臭などは非常にマイナスな側面があります。
具体的に書くと・・・
・食事の際に強烈なニオイが襲って食欲が失せてしまう
・睡眠時にニオイが気になって不快な気持ちで寝てしまう
・気持ち的に鬱々としたものになってしまう
またこれらの臭いがあると「自分の家に親戚や友人を呼びにくくなってしまう」という弊害もあります。
たかがニオイかもしれませんけど、臭いは人を不快にしてしまうのも事実ですし、心理的に「この空間に人を入れたくない」と思ってしまいます。
実際に僕自身は介護士で働いているときはあまり気になっていませんでしたが、それは臭覚が麻痺しているだけです。
普通に友人の家に遊びに行ってニオイが強烈だった時のことを考えると、「今度は自分の家に呼ぼうかな」とか思うかもしれません。
実際にニオイが原因で生活に大きな支障がある人は多いですし、馬鹿にはできないと思っています。
臭いの元は細菌であることが多いので、臭い予防は健康予防である

ニオイは人を不快にするものだけではなくて衛生面からしてもあまり良くありません。
そもそもニオイの元は細菌であって、感染症の巣窟になっているのです。
なので免疫力が低い高齢者が ニオイがきつい環境で生活をしていると、感染症にかかって下手をすると命を落としてしまうことにもなります。
介護施設でも臭い対策は不快な気持ちを取り除くだけではなくて感染症予防として、気を遣って取り組んでいます。
感染症にかかってしまうと介護の負担が大きくなってしまいますし、自分に感染するリスクを抱えてしまいます。
自分や家族を守るためにもこの記事の後半で解説する、ニオイ対策は積極的に行って欲しいと思っています。
在宅介護で感じるニオイの原因とは?

在宅介護をしていて感じるニオイの種類や原因としては以下のことが考えられます。
・体臭(口臭、汗のニオイ、加齢臭)
・排泄物のニオイ(尿臭、便臭)
・ゴミのニオイ
先ほども少し言及しましたが、ここではさらに掘り下げてこの3つのニオイに関して解説していきます。
体臭(口臭、汗のニオイ、加齢臭)
体臭と言っても口臭や加齢臭といったものがあります。
そして人によって感じるニオイの不快度も違いますので、原因は様々です。
ちなみに口臭の原因は口の中にいる細菌が原因です。
僕たちも生活をしていると朝起きた時に口がネバネバしていてハミガミをすると思います。
これも口の中にある細菌を取り除くために行うのです。
僕たちみたいな若い人は水で洗い流せばそれでいいこともあるのですけど、高齢になってくくると、唾液量が減ってしまって粘りっこくなります。
なので舌のブラシでなどを活用して除去しないと細菌は口の中に残ったままになります。
この細菌が口に残り続けるため口臭がきつくなるわけです。
汗のニオイは、汗に含まれる成分の中で細菌が繁殖して発生します。
高齢になって体の機能が衰えると僕たちみたいに毎日お風呂に入ることが困難になってきて、ニオイがひどくなりがちです。
なので定期的に全身をきれいにすることで予防できるのですけど、在宅介護をしていると毎日入浴を手伝うことは難しくなってしまいます。
そこで、定期的に入浴を伴う介護サービスを利用することを強くお勧めしています。
最後に加齢臭に関しては歳をとるごとに、コレステロールや中性脂肪が酸化されて発生することが原因です。
これに関しては対策自体が難しいですが、食生活を変えてみることをお勧めします。
コレステロールや中性脂肪が少ない食事を心がけることが大事です。
しかしこの食事に関しても全部考えてすると介護者の労力が大きくなってしまうので、外部の宅配サービスを使うことをお勧めします。
最近は管理栄養士が監修したバランスの取れたメニューを考案しています。
こういう便利なサービスを活用することが結果的に暮らしやすい環境を整えることができると思っています。
在宅介護で助かる宅配食事に関しては別の記事で解説していますのでもし良かったら読んでみてください。
在宅介護の食事に!宅配の介護食・嚥下食を利用して負担を軽減しよう

排泄物のニオイ(尿臭、便臭)
排尿や排便などの排泄物のニオイに関しては、オムツを利用している人に多くみられます。
オムツ交換をしている時間以外でも、そのオムツをしっかり処理せずに家に置いていたり、生活空間から隔離できていない時にも発生します。
また家の換気を行っていないと臭いが逃げることなくこもってしまって、カーペットやカーテンや寝具に染み付いてしまいます。
また尿失禁や便失禁があった際の着ていた衣類をすぐ消毒せずに放置しているとニオイもどんどんきつくなっていきます。
なのでこまめな洗濯や換気をすることが大切ですね。
排泄物が付着したものはこまめに取り換え、常に清潔さを保ちましょう。
ゴミのニオイ
体臭や排泄物のニオイ以外でもゴミの取り扱いには気をつけて欲しいです。
先ほど書いたように排泄物がついてオムツや衣類を捨てる際にすぐゴミ出しをしないとニオイが漏れ出してしまいます。
排泄物などがなくてもゴミを定期的に出さないと異臭がしてきます。
実際に一人暮らしの老人のゴミに関する問題に関しては社会問題になっています。
定期的なゴミの片付けをしていなかったので、異臭で溢れて生活することすら難しくなってしまいます。
そして認知機能が衰えた高齢者の場合は定期的なゴミ出しや管理が難しくなってしまいます。
なのでその周りにいる人が徹底して行っていくべきです。
でもそれも負担が大きいし、今までのコミが増えすぎると対処できなくなってしまいます。
そういうときは業者を使って一斉に清掃や買取をしてもらうことをお勧めします。
個人的には生前整理をして介護をしやすい環境を作ることをお勧めします。
最初から汚れた家のままだとなかなかきれいにする気持ちも湧きませんからね。
介護整理の重要性とお勧めの業者さんに関しては別の記事でまとめていますのでもし良かったら読んでみてください。

様々なニオイが混ざり合った「複合臭」も存在する

先程の項目で説明した
・体臭
・排泄物のニオイ
・ゴミから出る異臭
みたいなニオイが重なってさらに臭くなります。
それを「複合臭」と言います。
在宅介護で感じる不快なニオイのほとんどが複合臭です。
なのでこれら三つのニオイの対策をするべきです。
でも在宅で少ない人数で介護をするということでできることにも限界があります。
なので以下で解説する対策方法を実施して欲しいと思っています。
【対策方法】家の臭いを消臭・予防するために

複合臭に関してはそれぞれの対策が必要です。
単に消臭剤をおいたから安心というわけではないです。
ニオイ対策に関しては様々な方法を行っていくことにが大事です。
この項目では8つの効果的な対策を書いていきます。
部屋の換気をこまめに行う
介護中や前後の部屋の換気はこまめに行っていくことが大事です。
特にオムツ交換を行う際には換気をしながらして、終わった後も5〜10分は最低換気をした方がいいと思います。
ただ窓を開けるだけではなくて、風の方向をみながら空気が出入りできるように複数の箇所の窓を開けることを意識してください。
冬になってしまうと寒くなって、窓を開けるのも嫌になるかもしれません。
しかし、冬は感染症のリスクが高くなりがちなので、特に意識して行った方がいいと思います。
換気に関しては臭いを取り除くだけではなくて、ウイルスを除去する効果もあります。
家の中にはハウスダストやダニやカビなどの死骸もあるので、それらを除去する意味もあります。
またインフルエンザや今ではコロナウイルスなどのリスクの大きなウイルスもあるので、絶対に行って欲しいです。
これらのウイルスは人が歩くだけでも宙に浮くぐらい軽いものなので換気をしないとこれらを室内に残したまま生活することになります。
介護をする必要のない家でも換気は定期的に行うべきですので、ニオイも伴う在宅介護ではもっと意識して取り組むべきだと思っています。
空気清浄機を利用する(レンタルもあります)
介護施設にもあちこちに空気清浄機は置かれているように、家庭でも最低一つは空気清浄機を用意した方がいいと思います。
最近の空気清浄機は機能もアップして、ニオイも除去する機能が一緒についています。
また換気の所でも書いた、ハウスダストやウイルスを除去するものもあるので、利用するのがいいと思います。
しかしネックになるのが値段であって、高機能の空気清浄機を買う余裕がない家庭も多いと思います。
そういう場合は【レンタル空気清浄機】 を行っている会社もあります。

月額のレンタル費は2400円(税抜き)なので短期間の介護になる人は気軽に利用できると思います。
この空気清浄機と一緒に換気を行うことによって臭いは大幅に改善されると思います。
是非気になる方は以下のボタンから詳細が見れます。
口腔ケアを積極的に行って口臭予防しよう
介護をしていると自分や家族の歯磨きが厳かになることが多いです。
実際に歯ブラシが何ヶ月も変えなかったり、舌ブラシやスポンジなどを使っていないところも多いです。
また歯科に通う時間もないので適切な歯磨きの方法を知らずに間違った方法で細菌を溜めて口臭がきつくなってしまいます。
なのでまずは
・定期的にブラシを交換する
・舌ブラシ(舌スポンジ)
・歯磨き粉を工夫する
・保湿ジェルを使う
・歯間ブラシ(糸楊枝など)
ということはして欲しいですね。
特に高齢になってくると、歯磨きに関しては今まで以上に気を遣った方がいいと思います。
【プロポデンタルリンス】 では定期の歯磨きグッズの配送もしていて、口臭予防や歯周病予防にもなります。
また歯ブラシも一緒に届けられるので、交換する手間もないです。
しかも基本的にこのオーラルケアは20秒で完結します(もちろんブラッシングはした方がいいですが)
特に唾液が少なくなっている人はオーラルケアは使った方がいいと思っています。

気になる方は以下のボタンから詳細がみれます。
別に介護じゃない場合でも僕たちみたいな人でも満足する商品なので一家に一つあればある程度口臭はケアできると思っています。
こまめな洗濯とクリーニングを行う
介護中ではなくても洗濯やクリニーングの頻度が少ない家はニオイがひどくなってしまいます。
結構僕も「週末になったらまとめて洗おうかな?」とか思ってしまいます。
しかし服自体が雑菌まみれで、繁殖する可能性があるので、こまめに選択をすることが大事です。
特にこの記事を公開している気温が低い日などは生乾きになって部屋干しをしてしまうこともあります。
しかしこの生乾きのニオイに関しても一度発生してしまうと洗っても落ちづらくなってしまいます。
でも洗濯をこまめにするのは非常に大変です。
なので、週に1回でもいいので家政婦さんを呼ぶということをしてもいいかもしれませんね。
在宅介護をしていると次々にするべきことが出てきて心休まらないことが多いです。
なので定期的に外部のサービスを利用することをお勧めします。
【CaSy】 は独自システムにより定期利用で1時間あたり2,190円(税抜)〜、1時間あたりスポット利用でも2,500円(税抜)〜という低価格を実現しています。
スタッフの選考プロセスや登用後のフィードバックシステムにより、低料金ながらサービスの質も高いことが特徴です。
また、24時間365日、当日の3時間前まで予約リクエストができる柔軟性も魅力的です。
テレビや新聞、雑誌、Webなど様々なメディアにも取り上げられている今話題のサービスです。
そういう意味で使いやすいのではないか?と思っています。

排泄物(オムツ)の捨て方や商品の種類を工夫する
紙おむつを利用している場合は使用したものに関してはビニール袋に入れてゴミに出すみたいなことをする人が多いと思います。
しかしそれだとわずかな隙間からニオイが漏れ出てしまうことや、袋からニオイが通過してしまうこともあります。
なので対策としては
・袋を何重にも重ねる
・新聞紙などにまるめてゴミに入れる
・ハイターをかける
・家から隔離した場所にゴミ箱を別に用意する
・ゴミ箱に消臭剤をつける
という対策はした方がいいです。
僕も介護をしていて排泄物のニオイに関して慣れすぎていて、ニオイを軽視しているところはありました。
しかしここまでしないと生活に支障をきたしますし、なにより自分の大切な家が悪臭になってしまうのはきついですよね。
食事での工夫をする(ゴミを少なくする、体臭予防の食材を使う)
食事の取り方によってはニオイを抑えることができます。
例えばニンニクを食べると臭くなるみたいなことをよく聞きますけど、そういう臭くなる食べ物は存在します。
以下の通り食べ物に関して食べることを控えることによって体臭を抑えることができます。
・ネギ
・ニラ
・ニンニク
・チーズ
・卵
・アスパラガス
・香辛料
・アルコール
もちろん極端に減らしてしまうと食事の楽しみがなくなってしまいますし、バランスの取れた食事からは遠ざかってしまいます。
でも、こんなことをいちいち気にかけて食事を用意するのは大変だと思います。
なので、いっそのこと宅配を利用してみるのもいいと思います。
宅配食事に関しては別の記事で詳しく解説していますのでもし良かったら読んでみてください。

入浴の頻度を増やす
個人的に体臭に関しての一番の解決方法に関しては「洗濯をこまめにする」「毎日お風呂に入る」ということだと思っています。
実際に僕たちが臭くないのは毎日お風呂に入って、洗濯をこまめにしているからです。
しかし実際に身体機能が衰えて自分で入浴することができないと入浴の頻度も落ちてしまいます。
なので訪問介護やデイサービスやショートステイを活用するのもいいと思います。
消臭グッズを利用する
ニオイに敏感な方が多いこともあって、消臭グッズはたくさん発売されています。
消臭グッズの中には介護用の製品もあって、置き型タイプやスプレータイプもあります。
特にオムツ交換をしてニオイが気になる人もいると思いますし、スプレータイプのものなら、使用済みのゴミ箱に一拭きをするだけでニオイは軽減されます。
消臭剤だけではなくて、芳香剤もあるので自分の好みに合わせて選ぶことをお勧めしています。
オススメは、エステーの消臭剤 です。
誰もが知る消臭剤メーカーで安心して使えると思います。
最近は在宅介護に特化した商品を発売しているので、多くの方のニーズに合致すると思います。
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介護におけるニオイの問題はデリケートなので予めの準備が大事です。

在宅介護においてのニオイの問題は非常にデリケートです。
相手に「クサイからお風呂入って」なんてなかなか言えませんし、ニオイが染み付いてしまうと自分では自覚できなくなります。
例えばその時に家に遊びにきた人がいたとしてもなかなか「この家クサいね」なんていえないです。
なので「在宅介護をするとクサくなる」ということは把握した上で先ほど紹介した方法を実践して欲しいと思っています。