どうもたんたん(@tantan4423)です。
現在はフリーランスとして活動をしているのですけど、以前は現場で介護職として働いていました。
普段はそんな介護職の働き方に関する悩みを解決する記事を書いています。
先日以下のようなツイートをしました。
介護施設に入ることができない高齢者は在宅介護を強いられるようになって、介護離職や介護費用などで貯金がない場合家族が貧困に陥ってしまうことがある
これは誰にでも起こる問題なので、介護リテラシーが低い国民が多いので、後になって大騒ぎする
介護士がいるから安心して生活できているんだよね
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) August 11, 2020
介護施設に入ることができない高齢者は在宅介護を強いられるようになって、介護離職や介護費用などで貯金がない場合家族が貧困に陥ってしまうことがある
これは誰にでも起こる問題なので、介護リテラシーが低い国民が多いので、後になって大騒ぎする
介護士がいるから安心して生活できているんだよね
上記のツイートを掘り下げていきます。
今回は「在宅介護の末に事件に発展することがあるので、もっと危機感を持った方がいい」ということを記事にします。
この記事を読んでまずはこれから自分にくる危機を知って欲しいと思っています。
知ることで未来の不安因子に対する対処ができますし、結果的に自分の人生を破綻させずに済みます。
在宅介護について備えるべき事や、どのように始めるのか?食事をどうするのか?みたいな疑問に答えている記事がありますのでもし良かったら読んでみてください。

介護士の存在が多くの人の安心する生活に繋がっている

多くの人が安心して仕事をしたり生活できているのは介護士の存在があるからです。
というのも僕ら介護士が預かっている高齢者がいるからこそ、その家族は仕事をすることができるからです。
僕らの将来の設計でも「親の介護が必要になったら施設に預ければいい」と自然に考えていると思います。
そういう働く人のセーフティネットとして介護士の仕事があることは知っておいた方がいいと思います。
でこの介護士が不足しているというニュースに関してはそのセーフティネットが脆くなっているということです。
結構他職種なので関心がない人が多いですけど、僕らの生活に深く関わる部分なので無知のままだと巻き込まれて一気に今までの生活が送れなくなります。
実際に介護によって生活が破綻した家族は多いです。
介護士施設があって、介護士がいるということは今は当たり前ではなくなってきています。
これから先さらに破綻することになるので、まずこの現状を知っておくことが大事だと思っています。
介護の仕事は性質的には「無くなったら困る仕事であまり人がやりたがらない仕事」になります。
だからこそしっかり待遇を上げるべきと主張していますが、なかなか世の中は動かないので、これから困る人が増えてくると思っています。

これから先安心した生活が破綻する人が増える理由

先ほども少し言及しましたが、介護士不足によって多くの人の安心は奪われると思います。
その理由を具体的に順序を追って話していきます。
①介護士が不足して家族を受け入れることができる施設が無くなる(待機老人)
②在宅介護を強いられて介護離職が増える
③収入が途絶えて出費が増えるので、貧困化する
①介護士が不足して家族を受け入れることができる施設が無くなる(待機老人)
介護士が不足して介護施設も足りなくなっていくと充実した介護サービスを受けられる人も減っていきます。
実際に2025年には必要な介護士が38万人不足するという話もあります。
2025年問題とは、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護などの社会保障費の増大が懸念される問題です。
2025年には、団塊の世代が約2,200万人を超えると予想されており、国民の4人に1人が75歳以上という、超高齢社会に突入します。
受けられたとしても一部サービスのみで、残りは自分でしないといけなくなってしまいます。
「本当は自分で介護をしたくない」と思っている人でも介護を自分でしないといけなくなってしまいます。
そうなってくると家族を見捨てて、「自分の身は自分でなんとかしろ」というところも出てくると予想します。
既に特別養護老人ホーム(通称:特養)でも100人以上の入所待機者が地方でもいる状態になっています。
そうなってくると「施設に預けて自分は働く」みたいなことがしづらくなってしまいます。
実際に最近は子供側の経済的な余裕はないので、親に自立を促すことを勧める人も多くなってきました。
もう既に子供が親を介護する時代でもなくなっていますので、リアルの姥捨山ができてしまうのではないか?と危惧しています。

②在宅介護を強いられて介護離職が増える
個人的には介護離職は何があっても絶対してはダメだと思っています
介護が終わった後にも自分の人生はあるし、介護離職が貧困の原因になることも多い
親の介護に自分の人生を破壊してはダメ
そこは絶対譲らないようにして欲しい
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) March 2, 2020
介護施設に入ることができずに入るまでの期間に在宅介護をすることになります。
そうなってしまうと、中には介護のために仕事を辞める「介護離職」が増えてきます。
今までしていた仕事をしなくなってしまうので、収入が途絶えて貯金を切り崩して介護をすることになってしまいます。
そして施設に入所した後に就職をしたくても数年間空白の期間をある人を採用したい会社はそこまで多くないです。
もちろん希少なスキルや経験を持っている人材ならいいのですけど、普通に働いてきた人は以前よりも待遇の低い仕事に従事するしかなくなります。
この介護離職に関しては現在でも多くの社会問題として問題視されていますが、介護士が減ってしまうとこれからどんどん起こっていきます。
もちろん家族全員で協力できるならいいのですけど、そうじゃない場合は破綻してしまいます。
在宅介護を強いられたとしても仕事は絶対に辞めない方がいいと思います。介護が終わった後にも自分の人生があります。それは親側も望んだことではないと思います。
③収入が途絶えて出費が増えるので、貧困化する
介護離職をすると収入が途絶えてしまいます。
親にまとまった貯金がない場合は子供が負担することになります。
そうなってしまうと親子共々時間とお金が徐々に減っていきます。
この状態を長年続けてしまうと貧困化しています。
大切な時間を親の介護に費やしてきたことから、仕事をすることで身についていたスキルや知識が身に付かなくなってしまいます。
結果介護が落ち着いて就職したい時でも能力や経験を評価されずに前の仕事同じような収入を得ることができなくなります。
失うのはお金だけではなくて、将来の自分の利益も失ってしまいます。
相当なスキルや希少な経験がない限りは介護離職はしない方がいいです。
逆に在宅でも稼げるスキルや介護中でも学んでいつでも復帰できるようにできる人ならいいと思いますけど、そういう人は独立できるので、雇われで働いている人ほど介護離職はマイナスの方向にいくと思います。
個人で稼げるスキルを身に付けたい人は以下の記事を読んでいただきたいなと思っています。

貧困に陥ってしまわないために何ができるのか?

在宅介護で貧困に陥らないためには「介護離職をしない」ということに尽きます。
これを言うと「薄情もの」と言われますけど、「介護離職するぐらいなら介護をしない」と言う人が自分守っています。
自分のことしか考えていないみたいに思われますけど、別にそれでいいと思っています。
それか問題である介護士不足を解消するか、在宅で稼げる道をいくしかないです。
ここらへんができないと貧困に陥って下手すると家族を虐待して逮捕される道に行きついてしまいます。
・介護士が増えるように待遇向上を一緒に訴えて欲しい
・介護費用を子供が負担しない意思を表明する
・在宅でも収入が得られるスキルを身に付ける
介護士が増えるように待遇向上を一緒に訴えて欲しい
「介護施設に入りたくても入れない」と言う自体は介護士が少なくて介護施設がなかなかできないことが大きな原因でもあります。
その介護士の給料は世間的にみても低い水準になっています。
普通の仕事より低い給料で「誰が働きたいのか?」というのはすごく感じます。
実際に転職や就職の選択肢から介護士が外れています。

この状態では介護施設も増えないですし、高齢者が増えている中で在宅介護を強いられてしまう人が多いです。
なので僕ら介護士と一緒に介護士の待遇改善に国に訴えて欲しいと思っています。
介護士が増えることが多くの人の貧困を防ぐ役割があります。
僕も介護士ではあったのですけど、副業で収入100万円を超えているのですけど「介護士の給料をあげろ」というのはセーフティネット的な意味合いも強いです。その辺のことを別の記事で解説していますのでもし良かったら読んでみてください。

介護費用を子供が負担しない意思を表明する
これは結構強引な方法ですけど、はっきり言って親の介護費用を子供が負担する理由はないと思います。
基本的に自分の介護費用は自分が払うべきですし、子供が介護をする場合は親はその分の対価を払うべきだと思っています。
それもせずに「自己負担で自分の介護をしろ」って流石にブラック企業以上のブラックさです。
自分の親であっても最初に自分の老後を子供に任せていること自体どうなのか?と思っています。
なので早い段階で「自分は介護もしないとお金も払わない」と宣言していいと思います。
いろんな人に言われるかもしれませんが、全部無視してください。
その趣旨もケアマネジャーに報告してください。
在宅介護に関する記事を書いていますけど、基本的に僕が考えていることは「在宅介護は子供がするな」というものです。
子供に自分の介護を一任している時点で、親は老後のことをろくに考えていません。
なのでまずは親が自立できるようにしっかり突き放すべきです。
突き放されたら親は自分でなんとかします。
依存はとても危険です。
個人的には子供が親の介護をする時代は終わっていると思っています。親の人生は親が自分で考えて判断するべきです。そして親が元気の段階で「自分をあてにしないで欲しい」と伝えて準備をする期間を作ってあげた方がいいと思っています。

在宅でも収入が得られるスキルを身に付ける
個人的には在宅介護をするすなら自分が家にいても仕事ができる状態を作っておくことです。
長い期間社会から距離を置くことになるので再就職をしたとしても高い賃金で働くのは難しいです。
なので在宅でも働ける仕事について在宅で仕事ができることの価値が高まっていきます。
僕の場合も基本的に在宅で収入を得ているので、何かあったときに対応することができます。
職場に行かないと稼げない仕事をしていると、何かあったときに仕事を辞めるしかなくなってしまいます。
なので、厳しいことを言うと、在宅で仕事ができない人は在宅介護をするべきではないと思っています。
介護が終わったときに自分が社会や会社が求められる人材ではなくなっていることは多いですし。
これは会社や社会が悪いわけではなくて、単純に会社が利益を上げるために存在しているのでしょうがないことだと思っています。
なので在宅介護中もしっかり勉強をするか経済活動に参加することが大事です。
在宅介護が終わっても自分の生活があるということも考えた方がいいと思います。
在宅での仕事やスキルのことに関して書いた記事もありますので、もし良かったら読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

おわりに・・・

在宅介護をすることが必ずしも貧困に繋がるわけではないのですけど、基本的にしないという方向をとった方が後につながります。
もちろん罪悪感を持つ人もいると思いますけど、まずは親が自立することを考えた方が親孝行になると思います。
そもそも自分の人生なのにその舵取りを家族にされてしまうというのは親も子供も幸せにならないです。
自分の人生なので自分で選択することが大事です。
施設に入れない人が増えて在宅介護が増えるかもしれませんが、あえて「在宅介護を拒否しろ」というめちゃくちゃなことを書いていますけど、ほとんどの人は避けた方がいいです。
共倒れするぐらいなら引き受けなくていいと思います。
最初はいいけど長い期間介護をしていると気持ちが潰れてしまうことはあります。
また共依存になってしまうので、非常に人間として脆くなってしまいます。
貧困は人をさらに弱らせてしまいます。
なのでまずは介護施設に入れるように国に訴えていくべきですし、介護士を増やしていくべきです。
その状態がないから「在宅介護で」というのは流石にひどいのではないか?とも思っています。
まずは自分を守る行動をしましょう。
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