介護士のスキル向上

【まとめ】介護士が利用者(入居者)に絶対してはいけない声かけ4選

 

この記事で解決する悩み

・利用者とのコミュニケーションに困っている

・利用者を怒らせてしまった原因を知りたい

・人間関係の不安を無くして仕事がしたい

 

たんたん
たんたん

今回はこんな悩みを解決できる記事を作成しました。

僕は元介護職で「介護士の悩み」を解決することを目的に、毎月数10万の人が訪れるサイトを運営しています。

この記事で解説する「介護職がしてはいけない声かけのまとめ」を読めば、介護現場の人間関係が少しは楽になると思います。

まずは「悪い声かけをすることによって起こる出来事」を具体的に解説して「してはいけない声掛け」を挙げていきたいと思います。

もし関係修復が不可能になっている人は転職することをオススメします。

介護職の転職に必要なことを全てまとめている記事があるので、是非読んでみてください。

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介護職の悪い声かけが引き起こす問題

まず最初にお伝えしたいことは「絶対正解の声かけなんかない」ということです。

利用者によって抱えている悩み(精神的・身体的な問題)は違います。

「◯◯さんにはこの声かけで良かったから、他の人にも使おう」というのは中々難しいです。

同様に「この人に言ったら喜ばれたけど、あの人は怒らせてしまった」みたいな事は何度も経験しました。

良かれと思って言ったことが相手を傷つけてしまうこともあるので、声掛け一つでもとても奥が深いです。

そして「相手からの信用を失ったときにどのようなことが起こるのか?」を知った上で言葉選びには気をつけたいところです。

この項目では「声かけで信用を失ったらどうなるのか?」について掘り下げて解説していきます。

利用者側の介助拒否が増えて仕事にならなくなる

 

介護士が仕事をスムーズに進める為には、利用者がある程度介助に対して協力的である必要があります。

中には誰にも心を開かない人もいるのですけど、信頼関係を作れないと介護が困難になるのは変わらないです。

具体的には以下のように仕事に支障をきたしてしまいます。

・入浴介助が困難になって、他の利用者が入浴する時間がなくなってしまう

・他の職員に介助をお願いすることになってしまう

・定時内に仕事を終えることができなくなってしまう

・介護職員の労力の効率が悪くなってしまう

利用者と良い関係を作れれば起こっていなかった問題を解決する為に介護職員の時間と労力を使ってしまいます。

その利用者以外にも多くの入居者がいるので本来受けられたケアが受けられなくなる可能性すらあります。

この関係で得をする人は誰もいないです。

お互いが気持ちよく仕事してサービスを受けられるための声掛けは気をつけていきたいですね。

同僚の介護職員からの信頼を失ってしまう

 

もし利用者との関係が壊れてしまったとき、影響を受けるのは一緒に働いている職員です。

「◯◯さんに介助して欲しくない」と利用者様に言われてしまったら、他の職員にお願いして変わってもらう事になります。

それは頼む方も申し訳ない気持ちになって、頼まれる方も「なんで私が」となってしまいます。

このようなことを繰り返していると職員との人間関係の悪化してしまい、働きにくい職場になってしまいます。

「男性だからダメ」「女性だからダメ」みたいな理不尽なケースもあります。

しかし、自分の不注意で言ってはいけないことを言って嫌われたのならフォローしようがないです。

介護の仕事を長く続けていく為に「職員に嫌われない」というのはとても大事です。

そのきっかけとして利用者に周りからもアウトだと思われる声掛けはしないようにしましょう。

介護の仕事が楽しくなくなってしまう

 

利用者との関係が壊れてしまうと、仕事の幅は狭まってしまいます。

仕事を誰かにお願いしてしてもらう事が増えてしまうと「申し訳ない」という気持ちで憂鬱になってしまいます。

中には「この利用者がいるから仕事に行きたくない」と思って転職をした介護職もいるぐらいです。

利用者と良い関係を作って、コミュニケーションをとるのは介護職の仕事のやりがいの一つです。

介護の仕事からコミュニケーションの楽しみを奪ってしまっては、「賃金が安くてきつい仕事」でしかないです。

せっかく仕事をするならやりがいや楽しさはあるに越した事はないです。

介護士が利用者に絶対してはいけない声かけ4選

先ほどの項目で説明した通り、利用者との関係の悪化は仕事をする上で大きな悪影響があります。

その関係を悪化させる「声かけで絶対にしてはいけない」ことをまとめました。

実際に僕の周りでして大変な目にあった人もいますし、僕自身も失敗しました。

その経験をもとに解説していきたいと思います。

①介護職から家族の話を振る

 

「家族の話をしてなぜいけないのか?」と思うかもしれません。

しかし、利用者様から振られない限りは介護職が自発的に振らない方がいいと思います。

家族との関係が悪くなって疎遠になっているケースや、介護施設に預けた家族のことをよく思っていない人もいます。

すべての人が家族とうまくやれているわけではないので、介護士からあえて話を振る必要はないと思います。

家族の問題は根が深いだけにデリケートな部分でもあります。

同様に自分の家族の話とかも聞かれない限りは話さない方がいいと思います。

あくまで利用者とは仕事上の関係です。

あまり深く相手の中に入らな方が吉です。

程よい距離感をら持つ事が良い関係を作る上で大事な事だと思います。

②人格の否定をする

 

これは利用者だけではなくて他の人との関わり方にも言えることです。

基本的には相手の人格を否定するような言葉は伝えないようにしましょう。

それで相手に嫌われて介助拒否をされた所で自業自得でしかないです。

行動の部分で至らない部分があれば注意したり施設で対応するべき問題です。

なので介護士個人が入り込む必要はありません。

その人や周りの家族の人格を否定しないようにしましょう。

同様に同僚に対しても同じなのでこれは「人として」の問題なので、言葉に出さずに堪えましょう。

③自分の話だけをする

 

あくまで介護職の役割は傾聴です。

利用者の意思を引き出す為に自分の話をする事はあります。

しかし、一方通行なコミュニケーションは受け手からしたら不快なのは間違い無いです。

利用者のほとんどが施設からでられないという制限の中生活をしています。

その中で、何不自由なく動けて家族に会えるような日々を過ごしている人の話は自分の置かれた立場に突き刺さるものがあります。

基本的に聞かれた事に答えるようにした方がいいです。

自発的に話してもらえるようにコミュニケーションをとるのがいいと思います。

④タメ口などの話し方の悪さ

 

結構利用者様にタメ口で話す職員を時々見ます。

しかし、人によってはいいと思う人もいますが、あくまで利用者様は客です。

客にタメ口で話す店員がどこにいるのでしょうか?

もしいたとしても自分自身は何も感じないのでしょうか?

いくら長い時間一緒にいる関係でも客である以上ある一定の礼儀は忘れない方がいいです。

他の利用者にタメ口で話すのを聞いていた、他の利用者や職員が「この人は信用できない」と思われることもあります。

なので絶対に敬語は崩さないようにしましょう。

良い声かけをする為に意識して欲しいこと

利用者と良い人間関係を作るために、相手に不快に思われない間違いない言動をする必要があります。

もちろん何を言っても怒る人はいて仕方ないこともたくさんあります。

正解なんてないのですが最低限のことをを抑えるだけでコミュニケーションコストは低くなってきます。

人間関係が崩壊したら、それを立て直すのもフォローするのも労力や時間が必要です。

良いケアが職員の余裕を作り働きやすい職場に繋がるのです。

その為に持っておいて損はない声かけへの意識は以下の通りです。

・「あくまで他人である」という意識を持つ

・自分が言われて嫌な事は利用者には言わない

・感情輸入しすぎない

それでは以下より解説していきます。

基本的に「人として当たり前のことを守る」という事が大事です。

それが介護という仕事をするにあたっては一番大事な事です。

「あくまで他人である」という意識を持つ

 

利用者とは家族でも友人でもなくて、仕事相手であることは忘れないようにしましょう。

長い時間生活を共にしていると特別感が出てしまって、距離感を誤ってしまう事があります。

相手はお金を払って施設にきて介護士の支援を受けているお客です。

なので、自分はしっかり与えられた仕事をこなす事に集中すべきです。

介護の仕事をすると利用者に感情輸入しすぎて必要以上に関わってしまいがちです。

そうならない為にも一定の線引きは必要だと思います。

自分が言われて嫌な言葉を使わない

 

利用者との距離が近くなる事自体は悪いことではないのですけど、近すぎると礼儀を忘れてしまう事があります。

タメ口になってしまったり、思ったことをすぐ相手に口にするようになってしまうこともあります。

しかし、相手は客であり自分よりの何十年長く生きている人生の先輩です。

相手の立場になって自分だったら言われたくない言葉や態度はできるだけしないようにしましょう。

それだけでもほどいい距離で関わる事ができると思います。

感情輸入をしすぎない

 

先ほどから何度も書いているのですけど、介護士は利用者に感情輸入しすぎる事が関係が壊れてしまう可能性もあります。

また、仲良くなりすぎてしまうと利用者側から「この人以外のケアは受け付けない」という状況になってしまった話も聞きます。

そうなってしまうと多くの職員の負担が上がってしまいますし、相手は自分に依存してしまうことにもなります。

中には介護士も利用者側に依存して共依存みたいになってしまって、離れたくても離れる事ができなくなってしまうこともあります。

あくまで仕事上の関係である事は留意した上で適正な距離で関わる事は大事だと思っています。

介護職で大事なことはマイナスを減らすことです

介護士の仕事は基本的には「マイナスを減らす」事だと思っています。

いくら良いケアをしてきたとしても一度のミスが信用を失います。

なのでまずは最低限のことを留意した上で相手を傷つけて怒らせてしまわないように注意を払うべきです。

それでも相手の怒りのスイッチがどこにあるのか分からないので、仕方ないこともあります。

人間という理不尽な生き物を相手にしている仕事なので、自分の思う通り仕事が進むわけではないです。

それでも最低限を抑えるだけでも負担を減らす事ができます。

なので今回解説した部分は抑えて、現場で活用する事である程度働きやすさが向上すると思います。

それでは今回はここまで。

最後まで読んでくださりありがとうございます。