どうも現役介護士のたんたん(@tantan4423)です。
僕は現在25歳で4年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し現在は介護派遣にて有料老人ホームで夜勤を月に8~10回する生活を送っています。
今回は「保育士辞めたい」と思っている保育士さんに実際に仕事を辞めた僕からアドバイスみたいな形の記事を書いていきたいと思います。
- 「保育士を辞めたい」と思う大きな理由
- 僕や保育士仲間が感じた保育士を辞めたいと思ったきっかけ
- 保育士で働き続けたい人がするべきこと
以下の項目で詳しく解説していきます。
この記事の目次
保育士が「仕事を辞めたい」と思った3つの大きな理由
保育士は比較的に離職率の高い仕事になっています。
理由としては多いものは
- 少ない給料
- 過酷な労働環境
- 人間関係の悪さ
これらの要因が原因で保育士という仕事をやめる人が多いです。
実際に僕の場合も給料とブラックな労働環境で働いているのがバカバカしくなって仕事を辞めてしまいました。
僕の周りでも専門学校の同級生が50名ほどいたのですけど、現在も保育士という仕事を続けている人はほんの数名です。
辞めた同級生のほとんどもこれら3つのことが原因で仕事を辞めてしまいました。
そしてこれらの3つの要因は関連性が強いんですよね。
- 給料が低い
- 基本給が低いことに加えて本来もらえるはずの残業代がもらえない(労基に申告すればもらえるけどしない人が多いだけ)
- そのうえ過酷な仕事内容
- 給料が低く仕事内容が過酷なことによってストレスを抱える
- そのストレスが原因でいじめを起こす。
- いじめが原因で保育士が辞めていく
- 人手不足で仕事内容がさらに過激に。しかも給料は上がらない
という負のサイクルに入っているんですよね。
なので以下よりこの3つの要因に対して書いていきたいと思っています。
昇級もなく給料が少ない、他職種より低い水準
保育士の給料はとにかく安いです。
僕の場合は手取りで12万円程しかもらっていなかったのですけど、さらに少ないところもあったそうです。
昇給に関してもポストが少ない影響でなかなか上がらずにもし昇給したとしても月の給料がそこまで上がるわけでもないので職業全体的に年収300万円を超える人は少ないと感じます。
そもそも保育の場合は結果が数字として出てこずに人からの評価なので能力と給料が比例して上がるよりかはいかに上司に気にいってもらえるのか?ということになってきます。
それだと普通に働くのが馬鹿馬鹿しくなってきますし、保育士の給料で一人暮らしができないぐらいの水準なので経済的に自立ができないのは問題です。
あまりに給料が低いと感じたら転職をして条件のいい場所にいくとか都市部の保育所で務めるなど稼げる環境に身を置く必要があると思います。
過酷な労働環境
介護士の労働環境としては
- サービス残業
- 持ち帰りの仕事
が自然に存在している点ですね。
今の時代ブラック企業に対して世間の目が冷たくなっているので企業側も気にしないといけないことが多いのですけど、保育士や介護士はまだその体質を引きずっている感じです。
多くの人が給料のことを原因に辞めていますけど、この時間外労働に対してしっかり法律通りの給料が上乗せさせられるのならば全然生活できる水準になると思います。
しかし多くの保育所が本来保育士に払うはずの残業代を払わないです。
それに加えて有給もなかなか通らないという環境にあります。
そもそも保育士側もサービス残業が当たり前になっていることもあってこれらを申請することがないのも大きな問題です。
それが会社の命令だろうと個人が勝手にやっていようと職場で仕事を残ってやっている以上残業代をもらう権利はあります。
「残業代を払ったら保育所が成立しない」という声もあるかもしれないけど、ろくに給料も払えないブラック企業は潰れてくれた方が世の中のためです。
子供の存在もあるかもしれないですけど、保育園を維持するのは保育士ではなくて経営側です。
保育士は責任感が強すぎることもあってなかなかできないかもしれないですけど、施設の運営者側がその責任感を逆手にとった搾取をしているだけなので自分の権利は主張してください。
サービス残業や持ち帰りの仕事に対しての記事は別にありますので一緒に読んでみてください。
人間関係の悪さ
女性独特の職場や上に上げたことが原因で保育士は大きなストレスを抱えています。
ストレスを発散するためには同じ職場で働いている人間を仲間外れにしたりしてストレス解消するという負の連鎖が出てきます。
僕のいた保育所でも仲間外れにされていた人はいましたし、僕自身も労基への報告の件で「この人やばい」と思われていて敬遠はされていました。
僕の場合は馴れ合いをしたくなかったですし、新人だったので大きな仕事を与えられていなかったこともあってよかったのですけど職員同士で連携をとる人は仕事に大きな支障が出るかもしれません。
実際にいじめをしていた人も仕事や家庭で何かしらの問題があった人でもあったので逆にかわいそうに感じていましたけど、一緒に働いている人からしたら関係ない話です。
保育士は性格が悪いです。性格に言えば働いている環境が性格を悪くさせていることですね。
これは保育士だけではなくて介護士にも言えることですし、同じ職場同じ業界にいると悪い習慣や風習が当然になってしまうので風通しが悪い業界はそうなる傾向が高いと思います。
人間関係の悪化は給料や労働条件に悪さによって引き起こされる事もであるので、これらが解決されれば自然に良くなってくると思います。
人間関係についての記事もありますのでよかったら読んでみてください。
実際に仕事を辞めた僕や保育士仲間が「保育士辞めたい」と思った出来事
僕が保育士をやめようと思った理由は何個かありましたが、簡単に言えば多くの会社ができている事を当たり前のようにできていないという事ですね。
詳しい内容はツイートしました。
【僕が保育士をやめようと思った理由一覧】
・サービス残業・持ち帰りの仕事が横行
・残業代の返還を求めて労基にいくと後で圧をかけてくる(でもしっかり返還される)
・定時で帰る事を善としない雰囲気
・書く書類が多すぎる(日案・週案・月案)
・飲み会に行かなさすぎて圧をかけてくる— たんたん@書籍執筆中 (@tantan4423) October 18, 2018
【僕が保育士をやめようと思った理由一覧】 ・サービス残業・持ち帰りの仕事が横行 ・残業代の返還を求めて労基にいくと後で圧をかけてくる(でもしっかり返還される) ・定時で帰る事を善としない雰囲気 ・書く書類が多すぎる(日案・週案・月案) ・飲み会に行かなさすぎて圧をかけてくる
はっきり言って一つの会社や団体としての意識の低さが原因ですね。
普通の会社は持ち帰りもサービス残業もしないですし。
これらの文化をまだ引きずっている保育業界はさすがに人を受け入れる体制が整っていないと思わざるを得ませんでした。
ちなみに僕の周りの保育士さんが仕事を辞めた原因ややめようと思った出来事を長いですけど箇条書きで書いてみました。
- サービス残業を拒否したら次の日から同僚の無視が始まった
- 休みの日に街で子供の家族に会った時にペコペコしないといけない
- 異性が無理な子供の存在
- 経営者との考え方の不一致
- 休憩時間がとれない。休憩時間に連絡帳を書く
- お局の存在
- 多くの保育士がストレスを抱えて働いているためピリピリしている
- 給料が低すぎて一人暮らしできない
- 他の友達の給料を聞いて保育士で働くのが馬鹿馬鹿しくなった
- 結婚したから無理して働く必要がない
- 行事の前後は家に帰れない
- 昇級しても大した給料にならない
- 女性社会にうんざり(陰口、仲間外れ)
- 憧れの保育士像とのギャップ
- 家事との両立が不可能
- なんの予告もなくボーナスを減らしてくる
- 強制的な飲み会の参加
- 飲み会は上司にペコペコしないといけない
- 福利厚生が充実していない
- 人が少なくてしっかり仕事を教えてもらえない
全部の施設がそうではないと思っていますが、多くの保育士さんはこれらのことを日常で経験されているのではないでしょうか?
保育士を辞めた人がどんな仕事をしているのか?
保育士を辞めた人で今現在何をしているかと言えば結構様々な話を聞きますが、女性に多いのが結婚をしたので専業主婦として生きていくということですね。
他職種でも仕事をやめるために稼いでいる彼氏を探して結婚して円満退社する人は結構多かったのですけど、保育士はそういう人は多いような気がします。
専業主婦以外の職種では様々ですけど
- 配送業
- 介護士(僕)
- アパレル関係
- 土木関係
- 工場勤務
- 事務職
- 営業職
基本的に収入が低いと言われている仕事が多いような気がします。
僕は地方にいるので仕事が少ないということもあるのですけど、保育以外の仕事を新しく始めるのは大変だとよく聞きます。
それでも保育で身につけた子供への関わり方みたいなのは僕の場合は介護職でも十分に生きています。
人によって様々ではあるのですけど、保育士のスキルって他の仕事ではなかなか代用することができないので新しく稼げる技術を身につける必要があります。
なので早い段階で他の仕事に転職できた僕はまだよかったかもしれないです。
本当なら保育士で長く続けていけるような給料と労働環境があればいいかもしれないですけど、なかなか難しのが現実です。
保育士をやめる人は新しく稼ぐスキルを身につけるための努力は必要だと思います。個人的には介護職は同じ福祉だし保育士よりも過酷でも薄月給でもないのでオススメです。
保育士を辞めたくない人は他の施設への転職を検討すべき
保育士という仕事が好きでまだ続けたい人は働きやすい環境で働くことが大事です。
僕は今現在介護派遣として働いていて保育業界とは少し違うかもしれないですけど、本質的には同じだと思っています。
実際に保育業回は人手不足ではあるのでどこの園も喉から手が出るほど欲しいです。
そうなってくると派遣という働き方がとても美味しくなります。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
委託している人に不利益を被る形になるので保育園もあまり強気に出る事ができません。
実際に保育士の派遣をしている人ってそこまで多くなくてなかなか派遣という文化が薄いので理解してくれないところはあります。
しかし派遣会社に雇われているので自分のことを守ってくれます。
保育園は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている保育士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
僕自身も保育士をしている時に派遣として働いていたら介護士という仕事をせずに保育士で働き続けていたかもしれないです。
次からは元保育士の僕が入っておけばよかったと後悔した派遣会社や転職サイトを紹介していきます。
元保育士が入っておけばよかったと思う派遣会社・転職サイト
僕自身が非常にオススメしているのは
- 保育ひろば
- 保育士バンク
- ほいく畑
です以下より解説していきます。
- 求人検索が非常に使いやすい
- 地方から大阪・東京への交通費5000円支給
- 転職お祝いあり
保育士バンク
保育士バンクは、日本最大級の求人数を誇っています。
なので派遣や正社員の方への高待遇案件が多いので非常にお勧めできます。
初めて利用する方にも「元保育士」のコンサルが在住しているので細かなところまで気遣ってくれるのは大きいですね。
- 日本最大の求人数
- 派遣における高待遇の案件が多い
- 派遣会社を通すので合わない保育所も簡単に辞退できる
- 元保育士のコンサルが多数に在籍
- 履歴書の書き方を指導してくださる
- 登録時は電話のみで大丈夫
ほいく畑
ほいく畑はキャリアアップやワークスタイルを安定させたい人向けの会社になっています。
研修や講習の開催を積極的に開催しています。
それに加えて高収入の案件が多いので、満足いく仕事探しができると思います。
- 保育士のキャリアアップをしたい人に手厚い支援がある
- 自分の都合に合わせた働き方がしやすい
- 高収入の案件が数多く取り揃えている
保育士で働き続けることは大変。自分なりに工夫していく事が大事
僕自身も1年ほどで保育士を辞めて現在介護士をしている人間なのでなかなか偉そうなことは言えないかもしれないですけど多くの保育士が「辞めたい」と思う場面は結構あると思っています。
別に仕事を辞めたとしても他に働ける場所はたくさんありますし、保育士よりも稼げて過酷ではない仕事はたくさんあります。
もちろん保育士でも働き方によってはホワイトな働き方も全然可能です。
子供を預かる大切な仕事ですけど、それなら国や保育園が働きやすい環境を整えるべきだと思います。
保育士は資格があればいつでも現場復帰する事ができるので給料が全体的に引き上げられたり労働環境が改善されたら戻ってくるのもありだと思います。
保育士という仕事が好きな人は転職を繰り返して自分の理想の働き方を求めるのもいいと思います。
「自分にとって何が最善な選択か?」ということを考えて後悔ない選択をして欲しいと思っています。