どうもたんたん(@tantan4423)です。
5年前に保育士から介護士に無資格、未経験で転職しました。
最初の3年は島根県で法人内のショートステイと従来型特養とユニット型特養で経験を積みました。
その後上京し介護派遣にて有料老人ホームで夜勤専従として働いた後に島根に帰省し老健に勤務しました。
今はフリーランスとして作家活動やマーケティングやアフィリエイトをして生計を立てています。
先日以下のようなツイートをしました。
よく「介護職が増えてもケアの質が上がるとは限らない」とか言う人がいるけど、それは教育的な問題で、人が足りなくて選択肢が少なくなっていることに目を向けて欲しい
介護士がたくさんいることによる精神的な安定に繋がる
少数精鋭とか言っている施設だいたい一人一人の質も低いし、チーム力も低い
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) August 13, 2020
よく「介護職が増えてもケアの質が上がるとは限らない」とか言う人がいるけど、それは教育的な問題で、人が足りなくて選択肢が少なくなっていることに目を向けて欲しい
介護士がたくさんいることによる精神的な安定に繋がる
少数精鋭とか言っている施設だいたい一人一人の質も低いし、チーム力も低い
今回は上記のツイートに関して解説していきたいと思います。
結構「人が増えても介護の質が上がらない」という意見を見ることが多いのですけど、はっきり言うと人員が多いと言うことはそれだけできることが増えます。
介護職の質の問題にしても個人の能力を見すぎて全体が見えていないように感じます。
この記事では介護職が増えることによって質も上がると言う話を掘り下げて解説していきたいと思っています。
それでは以下より解説していきます。
※待遇の良い介護施設に転職するために必要なノウハウをまとめた記事がありますのでご活用ください。

この記事の目次
介護職員が足りていないから質が担保できない施設が多い

そもそも、「介護職の質」というのを人が増えたらやばい人も増えて下がるみたいな考えがどうか?と思っています。
人材を教育するためにも人手が必要
やばい人が入ってきても施設内でしっかり教育できる環境があればしっかり戦力として機能するようになります。
しかし今の人手不足の状態だとそういう人が入ってきても、教育に時間をかけることができません。
不安が残る状態で独り立ちをさせてしまうということもあります。
不安を持ちながら業務をさせているままだと大きな事故にもつながりますし、新たな離職が進む可能性も高いです。

一人離職するだけで混乱する施設が質が高い施設なのか?
そして普通の職員に対しても時間をかけて教えることができないケースがあるので、期待通りの働きができないということもあります。
なのでそもそも職員の質を上げるための教育に人手も時間をかけられる状態じゃない施設はきついと思います。
また一人離職しただけで現場が揺らいでしまうような施設において安定的に高い質のケアを提供できるのだろうか?と思っています。
人手がいることによって、今までしていたケアを崩さずに運営することができます。
結構人が減って、提供するケアの質が下がってしまうというケースが多い中で「人手が増えたらケアの質が上がるとは限らない」という主張は難しいと思っています。

介護職増加が質の向上に繋がる明確な理由

介護職増加することによって教育の面が充実してケアの質は向上すると思っています。
人手不足が深刻な施設では新しい職員に対してしっかりした教育をすることができずに半人前で独り立ちをさせるケースがあります。
僕自身もそんな施設はたくさんみてきました。
なので最低条件として人手を集めることが一番質を上げるのに有効な手段だと言っておきます。
・介護職が増えることによって各職員への教育体制が充実する
・一人が見る利用者の数が減って、一人にかけるケアの時間を増やせる
・個人の努力でどうしようもないことが多い
介護職が増えることによって各職員への教育体制が充実する
人手が足りない施設では職員の教育を十分に行えずに独り立ちをさせてしまうことが多いです。
その職員が数年後に新人に対して指導をするわけです。
そんなことを続けていたら逆に質は下がって行くわけですし、優秀な人材が抜けてしまったら人に一気に教育レベルは下がってしまいます。
しかし人手が集まることで教育に時間を使ったとしても現場は回りますし、新人も「現場は忙しいから早く独り立ちしないと」みたいな意識も薄くなります。
変に忙しいところを見せてしまうとできていないことでも「大丈夫」って言ってしまいがちですし、不十分な状態で利用者のケアにあたるのでそれは非常に危険なことです。
なのでまずは人手を充実する必要があります。
やっぱり今でも人手が充実した施設ほど介護職のレベルは高いですし、人手不足が深刻な施設ほど介護職のケアの質は低いです。
人手不足の施設ほど即戦力を求めて育てるという意識が低いです。

一人が見る利用者の数が減って、一人にかけるケアの時間を増やせる
単純な話ですけど担当の利用者を5人と3人では明らかに一人の利用者に対して使える時間は違います。
それで一人で3人の担当を抱えている人と5人の担当を抱えている人では利用者が受けるケアの質は前者の方が充実していますよね。
それだけでケアの質は上がります。
「ケアの質」とか言いますけど、結局のところは一人の利用者にいかに時間を割けるのか?という部分が大きいです。
それを勘違いして「個人の能力が上がれば良くなる」となっている人が多いように思えます。
個人の能力も大事なところですけど、それよりも
・いかに一人の利用者に時間をかけられるのか?
・一人の利用者に多くの人が関われるのか?
の方が明らかに大事なことです。
その時間の部分は能力が上がったからといって増えるわけではないです。
一人が使える時間は8時間しかないわけです。
なので一人でできることには限界があります。
介護はチームプレイでもあるので、チームとしていかに充実できるのか?ということを考えた方がいいです。
そのためには、自分の能力を上げるとことも必要ですが、人手を揃えて多くの人で一人の利用者をみるということをした方がいいと思っています。
個人の努力でどうしようもないことが多い
結構問題が起こった時に一人の職員に責任を求める風潮がありますけど、それには大きな疑問を感じます。
結構人権的な問題(虐待)が起こる施設をみていると、人手不足が深刻で一人で夜勤をさせたり、休憩時間がないみたいなことが多いです。

結局一人への負担が大きな業務分担をしていることが、ケアの欠陥につながってしまうのです。
しかし結構介護業界では個人の責任を追求して本質的な人手不足の問題を無視されているように感じています。
もちろん虐待などは加害者が一番悪いとは思いますけど、そうされてしまう環境があるのも事実です。
そういう事件を見て「私も人ごとではない」と思って退職を決意したり介護職を始めようと思わなくなるということも考えられます。
結構個人の介護職でどうしようもない問題が人手不足問題にはあります。
そして介護施設のケアの質が担保できない原因の多くは人手不足です。
それを個人の責任に転嫁しがちなのは、逆に介護職不足を加速させてしまって質を下げてしまい要因にもなるのではないか?と思っています。
少数精鋭の施設はケアの質が低い件について
「少数精鋭」を売りにしている組織ほど
・人が集まらないだけ
・一人一人のスキルは低い
・閉鎖的で排他的
・人格に難ある人間が混ざっている
・売り上げを上げられないから雇えないという負の側面が強く、少数でやらざるを得なかったというケースが多い
精鋭でもないからあまり信用しない方がいい
— たんたん@介護×ブログ (@tantan4423) August 13, 2020
結構少数精鋭を売りにしている施設がありますけど、そういう施設の質は安定しないと思っています。
同様に「アットホーム」という施設に関しても人手不足で質の担保ができないケースも多いです。
なので転職志望者はこれらの特徴の施設は選ばない方がいいと思っています。

はっきり言って人手がいることが正義であると言うことは最初に言っておきたいです。
・単に人件費をかけられない施設の言い訳が少数先鋭
・人がいないと各職員にかける教育の時間が少ない=質の低い職員が生まれる
・個人の力に依存している組織は崩壊しやすい
単に人件費をかけられない施設の言い訳が少数先鋭
少数精鋭というと優秀な個人が集まっていると言うイメージを与えますが、実際はそんなことがなくて、大きな施設の方が優秀な人の数は多いです。
単に人手不足と言う事実を薄めたいだけです。
介護の仕事が人が直接に人にケアをする仕事なので、人を減らして最適化するみたいな戦略が取りづらいです。
IT系の企業なら効率化することで人手を減らせるのですけど、介護の場合は効率化したところで人が減らせるような仕事でもないです。
なので介護職における少数精鋭は単に人を採用するお金がないのか採用費を抑えて手元にお金を残したいケースが大きいです。
元の大元凶は施設に対して渡すお金が少ない国の責任ではありますので、本当にどうしようもない問題だとは思っています。

人がいないと各職員にかける教育の時間が少ない=質の低い職員が生まれる
教育の話に戻るのですけど、人が充実していることによって一人の教育に時間をかけて手塩にかけて育てることができます。
まぁ手塩にかけて育てた人が転職してしまうケースもあるのですけど、その人が介護職を続けていたら介護業界ではマイナスになりません。
しかし教育を受けていなくて他の施設では通用しない人材は他職種に転職して介護職が減ってしまいます。
現在の介護業界は負のサイクルに陥っています。
これは基本的には人手がいないことで忙しくなって離職につながるということが原因です。
人手がないと忙しくなって教育する暇はないです。
その人が次の人の教育をしていてはなかなか能力も上がりません。
少数先鋭と言って現場が忙しかったら個人の能力を高めるための勉強や経験を積むことすらできません。
少数先鋭ではなくて「烏合之衆(うごうのしゅう)」ではないでしょうか?
少ない優秀な人ではなくて少ない優秀じゃない雑魚集団になっている施設は多いです。
そういう施設での会議とか結構ひどいものです。

個人の力に依存している組織は崩壊しやすい
そもそも少ない人で回していると言うことは一人が抱えている責任や仕事が多いことなので、その人がいなくなったら一気に崩壊します。
たった一人いなくなると、現場が回らないというのはそもそも崩壊している状態であると言うのは感じた方がいいです。
それほど個人の介護職に組織は依存していて非常に脆いです。
それなら多くの人を確保して個人への依存度を下げていなくなったとしても普通に回せることが大事だと思っています。
個人の能力主義は組織の依存度を高めてしまうので、その分ダメージが大きいです。
介護職で退職する時にものすごい引き止めに合う話も、個人に依存している証拠です。
これをしてしまうと、退職を盾にして要求を通すみたいな職員が出てきた時に折れてしまって損失を被ることもあります。
もう一度言いますけど介護職は人手が充実していることが正義です。

転職をして福利厚生や収入を上げて自由時間を増やしていこう

介護職は比較的低賃金で整っていない福利厚生で働いている人が多いのですけど、中にはしっかりした給料と福利厚生がある施設も存在します。
なのでそういう施設に行き着くまで転職を重ねる事をオススメします。
「転職を何回もすると履歴書に傷がつく」という声があるのですけど、その時は派遣を使っていろんな施設で働いてみるのがいいと思います。
中の職員に年収や福利厚生の事を聞いて「ここいいな」と思ったら派遣会社に「ここで正社員で働きたい」
僕自身派遣として働いているのですけど、同じ施設で働くことは意味がないと思っています。
その分変化がないということですし、収入を上げたり労働環境をよくしたい時に同じところで働き続けても仕方ないです。
特に介護士は人手不足なので転職前提でキャリアを立てたほうがいいです。
僕自身は派遣でいろんな施設を巡りながら多くの事を学んで生かしていきたいと思います。
僕のしている派遣のメリットは以下の通りです。
- 残業は基本ない
- 残業があってもしっかりつけてくれる
- 施設とのトラブルは間に派遣会社が入ってくれる
- 高時給の案件が多い
- 人間関係や労働環境が嫌になったら他の派遣先に移る事ができる
- 自分の好きな出勤時間を希望して働くことも可能
介護士は人材不足と資金不足によって自分のところで雇っている介護士を守る力が弱いので大きいところに守ってもらう事が大事だと思います。
介護派遣のメリット・デメリットに関しては別の記事で紹介してますので良かったら一緒に読んでみてください。

仕事を探す時は複数の派遣会社を掛け持ちしたほうがいい
派遣介護士の基本は複数の派遣会社に登録して常に比較することです。
というのも単純に派遣会社によって同じ施設でも単価が違ったりするので、働きながらも常に求人をみて、希望の単価があったらすぐ応募するということをしています。
派遣会社を変えるのは面倒ではありますけど、時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってきますからね。
それは非常に大きいです。正社員で1万円を上げるためには資格を取ったり役職に就かないと厳しいです。
しかし派遣の場合は派遣会社を変えるだけで実現可能です。しかも派遣は辞めるのも時間もかからずにハードルも低いです。
時期や施設の人手の状況によって単価がどんどん変わってくるのが派遣会社なので、常にチェックして良い案件に飛びついていけばいいのではないか?と思っています。

絶対に登録しておきたい介護職員の転職エージェント
僕が介護士が転職するに当たって是非登録して欲しい介護職エージェントは以下の通りです。
これらの介護派遣は大手の派遣会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているということと高待遇を受けられることです。
また介護職の転職エージェントによって同じ施設でも収入が変わるので複数登録することをお勧めします。
なので上記の3つのエージェントは全部登録することを当サイトではお勧めします。

特にかいご畑は初心者のキャリアアップのための支援を積極的に行なっていて資格取得にかかる費用を負担してくれるのは比較的大きいと思います。
僕自身も実務者研修の資格はかいご畑で取得したいと考えています。
①かいご畑
これから介護士を始めたい方に必須の資格『介護職員初任者研修』を無料取得する事ができます。
普通に取ると10万円近くかかってしまうので是非登録して資格取得してほしいです。
- 実務者研修、初任者研修スクール費用の負担(10万円)
- 1万を超える求人の豊富さ
- 介護派遣業界では大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 給料を週払いで払ってくれる制度がある
- 介護をしたことがない人へのサポートが手厚い
「かいご畑」未経験の方には絶対にオススメの介護派遣会社です。
これから資格をとってステップアップしたい方からしたら非常に嬉しいですよね。
詳しく解説した記事がありますので良かったら読んでみてください。
②マイナビ介護職
- 大手で非常に安心できる
- キャリアカウンセリングが非常にありがたい
- 大手なのでコンサルタントが誠実に対応してくれる
- 非公開求人が非常に多い
- 介護施設側の信頼が絶大
大手の安心感が欲しい人は「マイナビ介護職」がオススメです。
「マイナビ介護職」について詳しく知りたい方は別の記事で解説していますのでもし良かったら読んで見てください。

③きらケア介護派遣
- 大手なので多くの施設が安心して求人が出せる
- アドバイザーが多くて安心
- 非公開求人が多い
- アドバイザーが介護業界において詳しい
- コンサルが優秀
きらケア介護派遣は資格を取得して「給料あげたいな」という方にオススメの派遣会社です。
時給1700円代の求人を置く取り揃えています。
気になる方は解説記事がありますので良かったら読んでみてください。

④介護エイド
「介護エイド」の一番の特徴はコンサルの質が高いということです。
あなたが良い就職ができるように徹底的にサポートしてくれます。
都市部にも多くの案件があるので安心ですね。
・初めて転職エージェントを使う方
・人間関係を重視して働きたい方
・手厚いコンサルを受けたい方
・首都圏に住んでいる方
以下のボタンから無料登録する事ができます。

⑤ココカイゴ転職
【ココカイゴ転職】は求人者に対して親切で丁寧に対応することをモットーに運営しています。
転職後までしっかりサポートをしてくださるので安心して利用する事ができます。
求人の質も高くて無料で利用できますので、是非登録してみてくださいね。
・非公開求人をみてみたい
・専門職のアドバイザーに転職サポートして欲しい
・気軽に転職がしたい
以下のボタンから無料登録する事ができます。
解説した記事もありますので合わせて読んでみてください。

⑥ジョブメドレー
ジョブメドレーは介護士の仕事だけではなくて保育士や看護師などの医療福祉を全般を扱った転職サイトになります。
言ってしまえば非常に規模の大きな会社になります。
なので全国各地に求人を揃えているということが特徴になります。
・地方に住んで仕事を探したい方
・一回退職して復職する方
・専門のキャリアアドバイザーにサポートをしてほしい人
・初めて転職サイトを利用する方

オススメ介護派遣会社に関してのランキングの記事もありますので良かった一緒にどうぞ。

この記事のまとめ

・人手がいないと質の担保ができない
・人手がいないと一人の介護職に依存してしまう
・人が辞めた時のダメージがでかい
そもそも介護職がこんなに足りない状態(2025年に30万人不足する)で「人が増えても質ががらない」という意見は人手不足に拍車をかける結果にしかならないです。
はっきり言って今の段階で一気に給料を上げて人材を確保しないとどんどん取り返しのつかないケースになります。
介護職が減ると治安の悪化に繋がりますので、そこらへんは国も桜を見る会とかの話をするよりその辺のことをもっと話して対策をして欲しいです。


それで個人の介護職としてはできるだけ人が充実した施設で働いた方がいいと思っています。
そのためには積極的な転職を意識した方がいいと思っています。
労働環境や風習などは職場によって結構左右されるのでできるだけプロの手を借りて職場探しをした方がいいと思います。
そういうときは転職エージェントを利用するのがいいと思います。
個人的にオススメはかいご畑 です。ここでは
- 資格取得が無料
- 優秀なコンサルが多い
- 特に若い介護士さんにオススメ
という感じです。なのでお金と労働環境のいい環境を望んでいる若い人は多いので、そう言う方に寄り添ったコンサルをしてくれます。
特に資格なしで介護を始める方は無料で資格を取得できるかいご畑 は本当にオススメです。
いつ無料の資格講習が終わるかわからないので早めに登録する事をオススメします。
正社員として働きたい介護職の人は「マイナビ介護職 」をお勧めします。